やっぱり好きだよ

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:まなりん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.05.05

私、藤野アリサ。
中3です!





これは、私が少し前に
もらった手紙・・・





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Dear アリサ
俺と付き合ってくれてありがとう。
学校ではあんまりしゃべれないけど、
さみしくなったり辛くなる前に言ってね!
いつでも会いに行くからよ!
最後に絶対に卒業式2人でむかえような!
好きだからな!
From 太陽
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今からの話は
2ヶ月前のお話です・・・

















― 2ヶ月前 ―





ユズ「ねぇアリサ、
3組の犬飼太陽って知ってる?」





アリサ「あ~うん。
けっこうチャラくて有名な?」





ユズ「うん笑 まぁ。
太陽がアリサのLINE
教えてほしいって言ってるんだけど、
教えてもいい?」





う・・・まじですかー!?
ちょっと苦手なんだけど~。
でも断ると怖いし・・・





「あぁ~、
LINEくらいなら・・・
うん。いいよ」





ユズ「ありがと!
たぶん帰ったら
LINEくると思うよ!」





アリサ「分かった~。バイバーイ」





私は最近大好きだった彼氏に
ふられました。
だいぶふっきれたのに・・・





“ピコンッ”





ん? 誰だろ?





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初めまして! 犬飼太陽です。
いきなりごめんね。
登録よろしくねっ。
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LINEくるの、はやっ。
あっでも
意外にしっかりしてる・・・





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ユズから聞いたよ!
藤野アリサです。登録したよ!
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“ピコンッ”
はやいなっ笑





そういえば、前の彼氏は
LINE返ってこない時もあったな・・・





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ありがと~!
そういえばアリサ、
タスクと別れたんだって?
大丈夫?
辛くなったら言えよ!
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え!? 何で知ってるの~!?
しかも、いきなり名前で・・・





でも・・・
ちょっとうれしいかも・・・
いやっ、
ふられたばっかりだからって
ダメだ! 自分!!





“ピロリロリ~ン♪”





あっ、ユズから電話!





ユズ「太陽からLINEきた?」





アリサ「うん・・・きたけど、
なんで別れたこと知ってるの?
あと、めっちゃ
優しくしてくれるんだけど・・・」





ユズ「あっ言い忘れてた!
別れたことはうちが言ったんだよ!
あと、太陽、
アリサがタスクと付き合ってたときから
アリサのこと気になってたんだよ」





アリサ「えっ。そうなの!?」





ユズ「太陽、いい人だから
LINEしてあげてね、っんじゃっ!」





アリサ「あっちょっと!! ユズ~」





も~何よ~。
どういうこと?





--------------------
うん、大丈夫だよ。ありがとう。
ところで犬飼くんは彼女いるの?
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--------------------
いないよ笑
好きな人はいるけど!!
アリサは?
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--------------------
うちはいないよ。
別れたばっかりだし、まだ元彼のこと
忘れきれてないもん。
犬飼くんの好きな人って?
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うちじゃないよ・・・
きっと。





--------------------
そうだよな・・・
俺の好きな人は・・・
恥ずいけどアリサだよ!
でも、元彼のこと
まだわすれられないんだよね?
アリサが元彼のこと忘れるまで
ずっとサポートするよ。
返事はいつでもいいから。
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え・・・本当に?
でも、うれしい・・・
うち、犬飼くんのこと好きなのかな?

















― 数日後 ―





そろそろ返事しなきゃ!
うちは、いつも相手の気持ちを
考えてくれる・・・
犬飼くんが好きになってたんだ。





--------------------
犬飼くん・・・
うち、いつも優しい犬飼くんのこと
好きになってたよ!
私と付き合ってください。
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本当!? やった~。ありがとう!
これから学校では手紙書くね!
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― 次の日 ―





さっそく手紙が入っていた。
そこに書かれていた言葉は・・・





==================
絶対に卒業式、2人でむかえような!
好きだからな!
==================





なのに・・・
1ヶ月後、
私は太陽にふられました。





アリサ「なんで?
私、何かまちがえた?」





ユズ「アリサのせいじゃない。
太陽もきっとなんか
あったんだよ・・・」

















― そして現在 ―





あれから理由もわからなくて・・・
何だったのかなって考える・・・





太陽はうちに





“元彼のこと忘れて
俺のこと好きになってもらえるように
がんばる!”





そう言ってたじゃん。





うち、ちゃんと
太陽のこと好きになってたよ。





今日は卒業式だ・・・
私が想いを伝えることは
ゆるされるかな・・・?

















― 卒業式が終わって ―





アリサ「太陽!!」





太陽「藤野!?」





そうだよね・・・
もう名前で呼んでくれない・・・か・・・
でも!





アリサ「あの時どうして
うちをふったの?」





太陽「アリサが
他の男子の話ばっかりしてたから
嫉妬してた。ごめんな」





アリサ「あれは・・・
太陽がうちのこと
いつも笑わせてくれたから・・・
おもしろい男子の話して、
笑わせたかった・・・
うちはずっと太陽のこと
好きだったよ。
今でもその気持ちは変わら・・・」





“ギュッ”





私は強く抱きしめられた。
でも、苦しくなかった。





ずっと今まで
忘れることができないくらい
好きだった人に想いが伝わった。
そう感じた瞬間だった。





太陽「おれもアリサのこと
忘れられないくらい好きだ。
俺のこと好きになってくれて
ありがとう」





私は卒業式が終わり、桜が舞う中で
太陽と学校の門を出た。





そこで、私の大好きな彼は
こう言った。





“卒業式、2人でむかえられてよかった。
高校は違うけど、
3年後、またここで会おう。
高校卒業後の春、
また2人でむかえような・・・”







☆END☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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