チョコ誰にあげよう!? 事件

CAST藤野有紗

作者：あいちゃん

2021.12.14

私ありさ。
みんな、
クリスマスどころか、
あれだよね、あれ。

バレンタイン！

女の子で１年で
１番大事な日って
言われてる日！

私ね、１番
いけないタイプ。

チョコ誰に、
誰にあげるか
決まってないの！

今年は特に気になる
男子はいないし、

レン先輩と
こうしょう後輩、
どっちかって
考えてるところ。

でもさ、どっちも
メリットデメリット
あるんだよね・・・

男子ってムズぅい！

カノン「あ！
ありさちゃん！
チョコ誰にあげる？」

ありさ「カノン先輩！
あの、
・・・レン先輩と
こうしょう君で
悩んでるんです・・・」

カノン「うわぁ、
・・・私も選べないなぁ」

「難しい選択だね・・・」

ありさ「あ！
どっちもにあげるってのは
どうです？
だめですかね？」

カノン先輩は
恋の魔術師だから、
こんなことも
相談できるの！

カノン「それは
なるべく控えて！
それはトラブルを
巻き起こすわ！」

ありさ「そっかぁ」

私はトボトボと
家に帰った。

でも、私の希望は無限！
お姉ちゃんに聞こ！

ありさ「お姉ちゃん！
あのさぁ・・・」

全部話した。

かいら「なるほど。
だったらね」

ありさ「だったら？」

かいら「違う人の方がいいよ！」

ありさ「へ？」

かいら「迷ってるなら
他の人を探してみたら？
ニコラ中学なんだから
いい男の子いっぱい
いるでしょ！」

ありさ「えぇ、今からぁ？
・・・」

かいら「渡したいんなら！
ね！」

ありさ「ハァ・・・イ」

新しい人かぁ。

そうだ。
同い年で探してみよう！

クラスを見るんだ、
うちのクラスを！

・＊。・　次の日　・。＊・

じーーーーーーー

ちょっとつまんないけど
必死。

いい人いるかな
いい人いるかなぁ～。

ゆず「ありさ！
なぁにしてんの」

「今年のチョコは？」

はぁ、
今探してるって。

こちらはゆず！
私の友人。
ていうか親友かな。

ありさ「私言わなぁい。
ゆずは？」

ゆず「ルワ君っていう子。
ほら、あそこ！」

私はルワ君って子に、
現在一目惚れ状態。

めっちゃ
イケメンやんか。
レン先輩のイケメン度を
超えている・・・

そうだ。
ゆずがお休みの時に、渡そ。

ちょっとバレンタインより
遅れるけど、
それでいいよね。

ゆずが私を嫌っても、
まだまだ私
友達いるし。

味方の先輩もいるし。

計画決定！
決定！

・＊。・　次の日　・。＊・

今日、ゆず来てない。

今日１２月１４日・・・
チョコはあるけれども
早すぎるよね。

私は休み時間に
チョコの箱丸出しで
うろちょろしていた。

その時だった。

ルワ「ねぇ」

ありさ「あっ」

ルワ「そのチョコ僕の？
それともちがう男子？」

ありさ「・・・ルワ君の」

私は耳とホッペを
真っ赤にして言った。

ルワ「あの、ぼくさ、」

あああ。

『ゆずのことが
好きなんです』
かよ。
作戦大失敗。

ルワ「僕もありさのこと好き。
通学してるところ、
めっちゃ・・・かわいい」

ありさ「え・・・」

どちらも
真っ赤になった。
と思う。

こんな短期間で
発芽する恋なんてあるの・・・

ゆず「・・・」

（ルワのやつ。
カッコつけやがって。
ふふっ
カップル成立！）

ありさ「あ、・・・
ごめん、ゆず」

まずいまずい
まずいまずい！

裏切ったことに
なっちゃう！

ゆず「・・・いいよ。
ありさ！
あなたのこと大好き！」

ありさ「へ？」

ゆず「こっちこそ
嘘ついてごめんね！
私、ありさにチョコ渡す相手、
あんまり悩んで
欲しくなかったの。
失敗しても嫌でしょ？」

ありさ「ゆず！
ありがとう！
あなたって最高！」

ルワ「３人で土曜日
モール行かない？」

ゆず・ありさ「賛成！」

（こしょこしょ声で）

ゆず「私ルワ君とらないから。
安心して！
カップル成立おめでとう！」

ありさ「ありがとう、ゆず。
楽しめそうだね！」

みんなのおかげで、
素敵な土曜日に、
いや、もっと先まで
素敵になりそうです！

みんなに感謝！

＊ｅｎｄ＊