すっぴんも愛してくれませんか?

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:あいらぶふたば

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.07.20

私はありさ、中2です。





朝起きる、
鏡を見ずに顔を洗う。





タオルで拭いて
メイクを始める。





クリーム塗って
パウダーはたいて
涙袋作って・・・





いろいろやって、
やっと私のすっぴん(偽)は
完成する。





私の学校は、
メイクが禁止だ。





これは、すっぴんです。
メイクではありませ・・・





私は、自分の顔が大嫌いだ。





去年私は、いじめられていた。





ぶすwwって
ラインで言われた、





ぶすなんだろう、どうせ。





今はみんなに
可愛いね、とよく言われる。





ありがとう、偽ですが。





私には、好きな人がいる。





同じクラスの太陽君だ。





頭が良くて、
スポーツができて
イケメン、最高だ。





が、みんなからは
嫌われている。





彼は、私がメイクを
始める前からずっと
私に優しかった。





去年、ぶすだってみんなに
言われていたとき、
太陽君は





「おまえらの
心の方がぶすだ」





と教室の真ん中で
1軍の女子たちに叫んだ。





そして、





「ありさは
めっちゃかわいい・・・」





と、すごく小さな声で
つぶやいていた。





どうせ嘘だ。





それから彼は、
クラスでぼっちになったし、
私に話しかけることもなくなった。





申し訳ない。





その時、私のことが
もし好きでも
今は嫌われてるに違いない。





それから私は
スクールメイクを始めた。





私をいじめてきた彼女たちは
手のひらを返したかのように
私をグループに入れた、





「よく見ると
めっちゃかわいいね!」





決まり文句か?





やば遅刻する!





もう仕方ない、
すっぴんだ。





学校に着くと
いつものように
彼女達が寄ってくる。





「あれ、いつもと
かおちがーう!」





教室の真ん中で
彼女達が叫んだ。





寒気がする、
再来の予感。





それから・・・
いじめられは
しなかったけれど、
ぼっちになった。





家に帰ると、
彼女たちのひとりから
メールが来ていた。





「今日はごめんね、
実は私達、太陽君が
好きだったの。
だから、太陽君と
仲良くしてるありさちゃんが
妬ましくって、いじめたの。
だけどなにも変わらなかったし、
私たちは太陽君に
嫌われてるってわかっちゃった。
じゃあもうありさちゃんと
仲良くしよう、思って
仲良くし始めたんだけど、
やっぱりありさちゃんはめっちゃ可愛くて。
ひさしぶりに、すっぴんみたけど
もうめっちゃかわいくて
うちらには戦えないんだなって・・・」





そんな・・・
なんだかよくわからない。





翌日、
グループの発表会準備で
居残っていた。





「ねえ太陽君、
私のこと
嫌いだったりする?」





自分達の都合のために
可愛いとか
ぶすとかいう人と違って。





「え・・・俺・・・も。
ありさは、可愛い。
すっぴんもメイク時も
全部好き。
嫌い・・・といえば
絶望的に自信がないとこかな」





最高!
ていうか、メイク
ばれてんじゃん笑







*end*

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