真面目君を振り向かせろ

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:あかり

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.03.07

みんなは好きな人に
バレンタインチョコ
あげたよね。





私もあげた。





でも彼は無愛想に
「ありがとう」
と言った。





ちょっと私には
物足りなかった。





ありがとうの一言だけでも
良いんだよ、





でも、もうちょっと
感情込めて
欲しかったな。





次、ホワイトデー。





「これ、あげます」





で終わらせないように、
私はこの1ヶ月間で、
彼を、リュウノスケを、
振り向かせる!













*。・ 1日後  ・。*





アリサ「リュウノスケ、
おはよっ」





リュウノスケ「おはよう
ございます」





もう、やっぱり
ダメじゃんんー。





嫌よ。
そんな言い方しないでよ。





頭賢いのは褒めるよ?
そこは好き。





でも、無愛想なのは
好きじゃない!!





アリサ「ねぇ、
リュウノスケってさ、
クラブ何クラブ?」





そうだ。
私、リュウノスケの
クラブ
知らなかったんだ・・・





リュウノスケ「パソコンです」





アリサ「へぇ」





とにかく会話数を
増やそう!





アリサ「パソコンクラブって、
何するの?」





「みんなタイピング
上手かったりするの?」





リュウノスケ「えっと・・・」





「パソコンで
カレンダー作ってます」





「途中経過、
見せましょうか?」





余程パソコン
好きなのね。





なんかパソコンの
話になると
ちょっと声が
大きくなったわ。





アリサ「うん!
見せてくれるの?
嬉しい!」





リュウノスケ「これです。
まだ1月ですけど」





アリサ「・・・!」





そこには、
1枚の写真があった。





これ、羽つきの
羽子板じゃない?





これ、パソコンで
調べていれたのかな、





作者名が載ってる・・・





あっ





「足川結ず」





これ・・・
ユズちゃんだな。





そう思った途端に、
なんだかイライラが
立ち上ってきた。
なんか悔しい。





アリサ「これ、
ユズちゃんから
貰ったの?」





リュウノスケ「いえ、
パソコンで調べて、
これ良いなと思ったんで、
その『足川結ず』さんに
連絡して
おけ貰いました」





アリサ「えっ?
3年D組の
ユズちゃんじゃ無くて、
他の人なの?」





リュウノスケ「だと
思いますよ。
電話で連絡させてもらった時に
大人の声でしたし、
男の人の声でしたよ」





アリサ「お・・・へぇー。
でも、じゃあこれって
写真じゃなくて、
絵なの?」





リュウノスケ「絵な気が
しますよね。
僕もそう思いましたが
その人、写真だと
主張してました」





会話は少し
増えてるような・・・





でも、バレンタイン後、
ホワイトデー前にする
会話じゃない気がするなぁ。





リュウノスケ「アリサさん
危ないっ」





ガタン





という音は
聞こえたけど
気のせいか?





目の前が真っ暗です!





怖い・・・





リュウノスケ「ア・・・り・・・」





その声が聞こえて、
私はハッとした。





私は今意識不明の
状態なのね。





もう何も
聞こえなくなったなぁ。





アリサ! 起きろ!





アリサ! 起きて!





アリサ! アリサ!
アリサ! アリっ





誰か・・・
3人・・・
呼んで・・・る?





アリって
途切れたけど・・・
なんだこれ





がばっ





そこは、
起きたら、





パソコンの中だっ。





しかも、
リュウノスケの
パソコンの中。





パソコン内部にある
Wi-Fiにつながるところで
カレンダーを見た。





2022年3月14日(月)





ほ、ホワイトデー!!





ええぇぇぇぇぇ。





リュウノスケに
プレゼント貰えない・・・





嫌だ、嫌よ。





リュウノスケ・・・!





私はそう思った時、
本気でリュウノスケが
好きなことを知った。





リュウノスケ「アリサさん
見えますか」





カタカタカタ





キーボードを打つ音が
聞こえた。





『アリサさん
見えますか』





見えるよー!





でも、どうやって
返事すれば?





リュウノスケ「フツーに
喋ってください」





『フツーに
喋ってください』





成る程ね。





声はあっちに
聞こえるってわけだ。





アリサ「見えるよ」





リュウノスケ「アリサさんの
声聞いたら
安心しました」





『アリサさんの声
聞いたら
安心しました』





アリサ「え?」





これ、もしかして
happyホワイトデーって
言ってくれるパターン?





リュウノスケ「いや、
パソコン内部に
いるなんて、
信じられなかったので、
無事かなと思ってたんです」





『いや、
パソコン内部に
いるなんて、
信じられなかったので、
無事かなと思ってたんです』





ちょ、ちょっと、
これ告白行きそう!





待って待って待って!?





私、顔向かい合った
告白がいいよ。





コンピュータと
人間じゃなくて・・・





私は、はしに穴が
空いているのを見つけた。





ここを爪で
削っていった。





移動したから
リュウノスケの声は
聞こえなかった。





(見えなかっただね)





パカっ





リュウノスケ「あ」





アリサ「・・・リュウ
・・・ノスケ」





リュウノスケ「はい?」





アリサ「////
私、リュウノスケのこと・・・」





「//////好き//////」





リュウノスケ「その後は
僕に言わせて下さいね」





アリサ「!」





リュウノスケ
「付き合ってください」





アリサ「・・・」





「ありがとう」





「良いよ」





リュウノスケ「あ・・・
ありが・・・とう・・・」





アリサ「もう、ですます
つけないでね」





「はいも、ね?」





リュウノスケ「うん!」





うなずいて笑った
リュウノスケは
可愛かった。





レオン「リュウノスケ!
このデジタル課題
どうすれば良いのか
教えて!」





リュウノスケ「・・・
いいよ」





レオン「ん! お前、
なんか言い方
変わったな!
ですますはい付けるの
やめたんか」





アリサ「『ですますはい』
って、何その言い方!www」





みんな「笑」





私、振り向かせること、
出来た。





嬉しいな♪♪











*end*

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