香水の香りに乗せて

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:たぴおかみるくてぃー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.09.24

私は藤野アリサ。
中学3年生。
趣味は香水を集めること!





香水を集める
きっかけになったのは、





「なあ、今日
何の日か知ってる?」





・・・こいつ。
幼馴染のハアト。
私の好きな人。





「・・・知らないよ」





「・・・あ、そ」





ほんとは知ってる。
今日はハアトの誕生日。





そして、私の誕生日。













** 1年前 **





「アリサ」





「ん?」





「お誕生日おめでと」





そう言って
渡されたのは、
ピンクのかわいい紙袋。





「開けてもいい?」





「いーよ」





中身は
香水だった。





「あのさ、
1つ聞いてもいい?」





「なに」





「このお店ってさ、
・・・オリジナルの香水
作れるところだよね?
しかもちょっと高いとこ」





私がそう言うと、
頭をわしゃわしゃ
しだしたハアト。





「・・・知ってたの?」





「うん」





「・・・あの、さ。
もう1つ入ってるから、
家帰ってから見て!
じゃね!」





と言い残して
かえったハアト。





家に帰ってから見ると、
手紙が入っていた。





彼らしい字で





────────────────
俺、ずっとお前が好きだった。
すぐに返事はいらない。
来年の誕生日に返事ちょうだい。
────────────────





と、書かれていたそれ。





私の心を一瞬にして
染め上げた。





あの日から、私は
香水が好きになった。





いつもつけている
香水とは違う、
今日の私の香り。





ここまで
待ってくれたハアトに





今日は、私が返事をする番。





「・・・アリサ?
俺、帰るよ?」





ダメッ!





「ま、待って!
ほんとは今日が
何の日か知ってるよ。
えっと、」





恥ずかしさがこみ上げ、
言葉に詰まる。





でも。
もう言うって決めた。





今日の私には、
ストロベリーの香りがある。





「あ、あのね、私、
ハアトが好きだよ」





「・・・」





沈黙が辛い。





「・・・ま、じで?
ちょー嬉しいんだけど」





ストロベリーの香水が
私の恋を実らせました/////







*end*

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