私好みの男子

CAST松尾そのま

作者：カボチャプリン

2023.12.26

こんにちは！
ソノマです！

実は、私、
好きな人がいるんです。

腐れ縁で、
小１から今の中１まで、
ずっと一緒の
タイヨウなんだけど・・・

何か、タイヨウ最近
おかしいんだ。

具体的には、
今までだったら
休み時間とか
本ばっかり読んでたし、
学年トップの成績だったのに、

最近は
外で遊んでばっかりだし、
成績もドンドン下がってるんだ。

さすがに気になったから、
この間ね、
声かけてみたんだ。

そしたら、焦って
逃げられちゃって。

今までこんなこと
１回も無かったのに。

好きな人に
避けられるのって、
辛いんだな。

でも、私は
そんなことだけで
あきらめない！

勇気を出して、
もう１回声かけてみた。

ソノマ「最近、タイヨウ
おかしいよ。
どうしたの？　大丈夫？」

タイヨウ「えっ！　おかしい？」

ソノマ「うん。おかしい。
だって、明らかに
キャラ変わってるじゃん。
今まで、どっちかっていうと、
陰キャだったのに。
今はめっちゃ陽キャじゃん」

タイヨウ「だって・・・」

ソノマ「何？
はっきり言ってよ！」

タイヨウ「もう良いよ」

タイヨウは涙目になって、
走ってどこかに行ってしまった。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

次の日、タイヨウは
学校に来なかった。

もしかして、
昨日、おかしいとか
言っちゃったからかなとか
思ったけど、

ただの風邪とか
かもしれないし、

まあ、明日には来るでしょ
みたいな感じで、
放っておくことにした。

１週間後、まだ
タイヨウは来なかった。

さすがに心配になった私は、
タイヨウの家まで
行くことにした。

ピンポーン！

タイヨウ「はい。
あれ？　ソノマ？」

ソノマ「久しぶり。
元気そうじゃん」

タイヨウ「そりゃ、
体調崩した訳じゃないし」

ソノマ「この間はごめん。
おかしいとかいっちゃて。
でも、どうして？
あんなにキャラ変してたの？」

タイヨウ「そ、それは・・・」

ソノマ「何よ。
早く言ってよ」

タイヨウ「そ、ソノマのことが、
好きだから」

ソノマ「え？　そうなの？
でも、どうして
私を好きだと
キャラ変するの？」

タイヨウ「だって、前、
ソノマ言ってたじゃん！
陰キャより、
陽キャの方が好き。
勉強より、
スポーツできる人の方が
タイプって」

ソノマ「言ったけど」

タイヨウ「ソノマの好みの
男子になれるように、
僕なりに頑張ったんだけどな。
おかしいって言われると
思わなかった」

ソノマ「そうだったんだ・・・
おかしいなんて言ってごめん」

タイヨウ「大丈夫だよ。
僕の気持ち、
伝えることできたし」

タイヨウ「その、それでさ、
もし良かったら、
付き合ってくれない？」

ソノマ「喜んで！
よろしくお願いします！
実は、私もタイヨウのこと
好きだったんだよ！」

タイヨウ「本当に!?
ヤバい。
めっちゃ嬉しい。
僕もよろしくお願いします」

こうして、
私とタイヨウは
付き合うことになった。

＊ｅｎｄ＊