友達は恋替え、私は席替え

CAST松尾そのま

作者：あんバターねこトースト

2023.10.22

私、ソノマ。
ニコラ学園に通う中学１年生。

今日は、みんなお待ちかねの・・・

ヒナノ「席替えだぁ～！
嬉しい～！」

そう、
今日は席替えがあるの。

ソノマ「慌てない、慌てない。
勝負はここからだよ、
ヒナノ」

ヒナノ「どうした？
そんな冷静になって？」

ソノマ「席替えを自由席にするか、
くじで運任せかだよ。
先生が決めるでしょ？」

ヒナノ「あー、そうだったわ。
キラキラおめめで
先生見つめたら
自由席にしてくれるかな・・・？」

ソノマ「いや、無理でしょ笑
あと、もう１つ問題が・・・」

リリカ「おっはよ～！
ダイジ君！」

ダイジ「お、おはよ」

リリカ「今日、席替えだね！
隣だといいね！」

ダイジ「う・・・そうかもね」

出た、クラスで１番の
モテモテ女子、リリカ。

完全にクラスのイケメン、
ダイジ狙い・・・

ヒナノ「あれもあるのか・・・
で、ソノマは
隣になりたいんでしょ？」

ソノマ「はあぁぁ!?
そそそそそ、
そんな訳ないでしょ!!」

ヒナノ（バレバレだけど・・・
ていうか、動揺しすぎでしょ）

ヒナノ「そーだよね！
ソノマがダイジ君の
隣になりたいとか
思ってないよね!!」

ダイジ「・・・！」

ソノマ「・・・！
ヒナノっ！」

なに大きい声で
そんなこと言ってるの!?

私だって本当は・・・!!

先生「はーい、
席替えしますよー」

リリカ「先生！
リリカ、自由席がいいなっ！」

先生「いいえ、
今日の席替えはくじです。
はい、１人ずつ引いてね」

リリカ「嘘でしょ・・・！」

まさかの、くじで席替え。

そしてそして、
まさかのダイジの隣。

ダイジ「よろしく」

ソノマ「よろし・・・く・・・」

やばい、
好きな人の隣とか緊張。

あ、ダイジが好きなことは
内緒だよっ。

一方、リリカは、
いつも本を読んで
メガネをかけている
リョウの隣。

リョウ「よろ」

リリカ「よろしくっ」

ちょっとテンション低い・・・？

やっぱダイジを
狙ってたのかな・・・？

また、一方、ヒナノは・・・

１番うしろで、なんと隣なし。
なんか可哀想。

ヒナノ「嘘、１人なんだけど！
悲し！笑」

んー、
楽しんでそうだし、いっか。

ダイジ「・・・」

・＊。・　休み時間　・。＊・

せっかく好きな人の
隣になったんだし、
ちょっとリリカを参考にっ。

リリカ「ね、リョウ君。
いつもなに読んでるの？」

リョウ「本」

リリカ「そういうことじゃないって！笑」

リョウ「・・・」

リリカ「リョウ君、
本ばっかり見てないで、
私も見てよっ」

リョウ「・・・！」

ここ、これは!?
メガネをあげて
自分と目を合わせる
リリカの必殺技！

リリカ「・・・大好き」

？
聞こえなかった・・・
ま、いっか。

ていうか、リリカって
ダイジ狙いじゃなかった・・・？

ヒナノ「ソノマ、
なにしてんの？」

ソノマ「べ、別になにも～」

ヒナノ「え、ストーカー？」

ソノマ「違うわっ！」

リリカ（計画どおりっ）

・＊。・　放課後　・。＊・

リリカ「リョウ、帰ろ！」

リョウ「りょ」

いつの間に
あの２人仲良く・・・
すごい。

ヒナノ「ごっめーん！
私、職員室呼ばれてるから
先に帰ってて！」

ソノマ「分かった」

ダイジ「ソノマ、
１人なら
一緒に帰らない？」

ソノマ「え!?　いいの!?」

ダイジ「よくなかったら
誘わないわ」

好きな人と帰る・・・
これ最高！

ダイジ「・・・ソノマって
好きな人いる？」

ソノマ「いるけど・・・？」

ソノマ「ダイジ君は・・・？」

ダイジ「俺の隣の席の人」

ソノマ「・・・！」

ダイジ「俺と
付き合ってくれる？」

ソノマ「もちろんっ！」

・＊。・　次の日　・。＊・

リリカ「おめでとう～！
ソノマ！」

ヒナノ「おめでとっ！」

ソノマ「２人とも知ってたの!?」

ヒナノ「ちょっと
動いてただけだよ～」

ソノマ「ちょ、教えてよ～！
・・・そういえば、リリカって
ダイジ狙いじゃなかったの？」

リリカ「私が!?
まさか。演技だよ。演技。
私の狙いは、リョウ君だし。
もう付き合ってるし」

ソノマ「ええぇ～!?」

ま、いろいろあって
HAPPY ENDですっ！

＊ｅｎｄ＊