幸せな人生へのプレゼント

CAST池端　杏慈

作者：/////ラムネ/////

2022.09.17

こんにちは！
アンジです!!

実は私・・・
雪の女王の娘なんです！

でもみんなには
秘密なの。

だって・・・
バレたらきっと
ひどいことをされるから。

私はニコラ国の
プリンセスなんだけど、
お父様はお母様が
雪の女王ってことを
結婚してから
知ったらしくて
急にお母様への態度が
おかしくなった。

そしていつのまにか
逃げるように
お母様はお城から
姿を消した。

今でも覚えてる。
あの恐怖、あの目。

その時お母様から
私に１つだけ
プレゼントを貰ったの。

でもそれは
１８歳の誕生日がこないと
開かないらしい。

何度も開けようとしたけど
開かなかった。

魔法でも
かかってるのかしら。

コンコンッ。

ルワ「失礼します。
お嬢様。
ティータイムのお時間です」

アンジ「ありがとう！
今行くわ」

この人はルワ。
同い年。

この人は、
私のお母様のことは
知らない。

だって
ロボットなんですから。

私に誰も
近づこうとしない。

お父様ですら。

みんな雪の女王の娘だから
凍らせられるかもしれないとか
てきとうに決めつけて。

ティータイムの時だって
１人なの。

私は、どうして生きてるのか
本気で考えたことだってある。

執事がロボットなんて
おかしいけど
何も言ってこないから
正直気楽。

・＊。・　１８歳の誕生日　・。＊・

アンジ「ようやく!!
ようやくお母様からの
プレゼントが開けられる！
３、２、１!!」

箱に入ってたのは
鍵・・・?!

え・・・??　鍵？

もしかしてお母様
閉じ込められてるの・・・??

そんなはずはない・・・!!

だってお母様は
私以上に避けられて、
追い詰められて・・・

・・・・・・??
・・・!!!!!!!

これって、もしかして
ルワの・・・??

ずっと違和感があったの。

ルワってどこか
人間ぽかったの。

でも、どういうこと？
ルワに鍵をさす？
どうやって??

私はこっそり部屋を出て
ルワを探し回った。

アンジ「ルワ・・・!!
ようやくいた!!
え・・・??」

どういうこと??
ルワがいじめられてる??

アンジ「お父様!!
どういうことですか!!
ルワを離してくださいっ!!」

ナツ「アンジは黙ってろ。
お前には
関係ないだろ。
しかもお前は雪の女王の娘。
本当はお前も城から
追い出すつもりだったんだ!!」

アンジ「関係なくありません!!
そもそもお父様はおかしいです！
お母様だって
雪の女王だからって
あんなことする必要なんて
ありません。
しかも私だって
魔法が使えるわけでもないのに、
みんな関わろうとしないっ！
おかしいです！
そんな思考の人に
ルワの気持ちなんて
分かるわけありません!!」

ルワ「・・・・・・お嬢様
もう良いです。
私はあなたと過ごせて
光栄でした。
お幸せに・・・」

アンジ「ルワ・・・??
ちょっとルワ!!
やだ！　ルワ・・・
私を１人にしないで!!」

そうだ！　鍵・・・!!

お父様がいなくなってから
じゃないと!!

鍵・・・あれ・・・??
お父様・・・??

いや、違う。
崩れていってる??

ルワも崩れていく。

アンジ「どういうこと・・・!!
ルワ！
やだ行かないで！　お願い！
私を・・・
ひとりにしないでください・・・」

すると急にルワが
復活していく。
どういうこと??

ルワ「人間だ！
人間に戻れた！」

アンジ「どういうこと・・・??」

それからルワから
色々聞いた。

ルワはお隣の国の
プリンスなんだって。

私のお母様から
私を守るようにって
お願いされたらしい。

で、この鍵でルワを
人間に戻せるらしい。

そしてなんで
１８歳になってからじゃないと
開かないかというと、

ルワと私が１８歳になって
結婚するまで
私を守ってほしかったらしい。

私とルワは
新しくお城を建てて
幸せに暮らしました/////

＊ｅｎｄ＊