君と私の3ヶ月 ~あなたと出会えた奇跡~

CAST池端 杏慈池端 杏慈

作者:りあちゃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.04.30

ここがニコラ島・・・





私は1人で
スーツケースを持ちながら
海をながめた。





ニコラ島は
海が綺麗な島で
人気のリゾート地だ。





なんで私がここに
1人で来たかというと・・・











★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





先生「何もしなければ
あと5ヶ月くらいです。
手術が成功する確率は少ないですが、
やってみるのをおすすめします。
どうしますか。
これしか治療法がないので」





あんじ「やります。
生きたいです」





先生「日本では、その手術を
行っていないので
治療の最先端の
ニコラ島へ行くのをおすすめします」





あんじ「はい。わかりました」





余命を言われたのは
2週間前。





突然、体の痛みを感じて
病院に行ったら





『大型病院に
今すぐ行った方が良いでしょう』





そう言われた時
すでに何かを感じていたけど
まさかこんなことに・・・





最初は生きるんだ!





って思いが強かったけど、
もう諦めかけてる。





ニコラ島は、日本から
とても離れているので
家族は来られなかった。





私、どうなるんだろ。





今日から
病院で過ごすんだ・・・













☆★☆ 病院 ★☆★





ここが私のベットね。





うわぁぁぁ!





綺麗な海!





私がいる部屋は、ひとつの部屋に
2人いれるようになっていて、
あいだは普通の壁より
少し薄いぐらいの壁で
仕切られている。





壁は、声が聞こえるくらいの感じ。





(ちゃんと見えないし
叩いても壊れないような
ちゃんとした壁だよ!)





窓側で良かった!





生きてる間に、海の近くで
生活出来るなんて!





そんなことを
思っていると・・・





ユアン「ねぇ! 君
日本人ですか~?」





隣から声が聞こえた。





めっちゃ聞こえる(笑)





あんじ「うん! そうだよー」





ユアン「高校生!?」





あんじ「そうだよ~」





ユアン「俺も!」





あんじ「同じだ~」





ユアン「海外で同じくらいの歳の
日本人と会うとは」





あんじ「すごい確率だね!
しかも隣(笑)」





ユアン「すげー」





壁で見えないけど
優しい人なんだろうなって
分かった。





ユアン「余命は?」





あんじ「余命言われたのが
2週間前くらいだから
あと3ヶ月くらい」





ユアン「俺は、今日でぴったし
3ヶ月ぐらい。
余命もほぼ同じなんだね」





あんじ「ね。なんか辛いな」





運命?
いや奇跡のように感じたのは
私だけかな?





ユアン「今、自由時間じゃん!
外でよ!」





病院でいる間
1日3時間~5時間くらい
外に出れる。





ユアン「海行こーぜ!」





あんじ「行くいく!
まだ体は元気だもん!」













★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





あんじ「あっ!
あなたがユアン、」





ユアン「こっちこそ
あなたがあんじ(笑)」





あんじ「なんか面白い?」





ユアン「別に~」





ユアン「そういえば・・・」





あんじ「めっちゃ海綺麗!」





ユアン「話聞けよ(笑)」





あんじ「んー!
なんか言った?」





ユアン「なんでも!」





あんじ「海入ろ!
着替え持ってるし」





ユアン「俺も!」





あんじ「かけてやる~」





バシャ





ユアン「ちょ!?
やってくれたな!」





バシャ





あんじ「うわぁ!」





ユアン「あはは!」





あんじ「仕返しだ~」





バシャ





こんな感じに
会ってすぐ意気投合した。





同じ歳で言葉が通じるの
ウチらだけだもんね。





ユアン「楽しかった!
あんじがいてくれて良かった!
ひとり寂しく
病院にいるところだったよ」





あんじ「私も! いたっ」





ユアン「え? どした?」





あんじ「いや、砂でちょっと
擦りむいただけ!」





ユアン「ちょっと血でてるよ」





あんじ「これくらい平気ー」





ユアン「おんぶするよ」





あんじ「別にいけるよー」





『おんぶするよ』
っていう言葉で
顔が赤くなっている自分を
必死に隠した・・・





ユアン「ほら! 乗って」





あんじ「ありがとう・・・////////」













☆★☆★ 夜 ☆★☆★





ユアンの顔見えないの
なんか寂しい。





まぁ喋れるからいっか。





あんじ「ゆあーん!」





ユアン「何?」





あんじ「怪我全然いけたよ!
もう治った!」





ユアン「そんなわけないだろ(笑)
まぁよかったよかった」





ユアンと話すと
安心出来るんだ。





それから毎日
ユアンと遊んで喋った。













☆★☆ 2ヶ月目 ★☆★





体痛い・・・





病気進んでるんだ。





急に怖くなってくる。





ユアン「あんじ!
なんかあった?」





あんじ「べつに・・・大丈夫」





ユアン「あんじ!?」





ユアンが看護師さんを
呼んでくれて
ましになった。





あんじ「ユアン、ありがとう!」





ユアン「お互い様だろ!」





どんな日も1日1回
ユアンの部屋に行って
顔を見て少し話す。





立つのも少し
大変になってきたから
ちょっとしか顔みて
話せないけど。





私、ユアンのこと好きだよ。





だけど、この恋は
叶うことのない恋。





もう恋が実っても
すぐ終わっちゃうし。





あんじ「おやすみ、
明日も生きてね!」





ユアン「あんじも
ずっと生きてね!」













★☆★ 次の日(2ヶ月半目) ★☆★☆





あんじ「ゆあーん!
おはよう」





あんじ「元気?
無視しないでよ~!」





返事がかえってこない。





あんじ「ユアン!?」





看護師さんを呼んだ。





『あんじもずっと生きてね!』





この言葉のあと
ユアンとずっと話せていないし
会っていない。





元気かな。





どこいったんだろ、、
寂しい。





ユアンがいたから
不安も全部考えなくてよかった。





辛くなかったけど、
ユアンが居なくなったら
辛いし悲しいし
苦しい感じがした。













☆★☆ 手術の日 ★☆★





先生「頑張って下さい」





あんじ「はい」













★☆★☆ 手術後 ☆★☆★





先生「あんじさん・・・」





麻酔で眠ってたんだ。





あんじ「はい・・・」





先生「手術終わりました。
この手術は人によって
効き具合が違うので
様子を見ましょう」





あんじ「はい。
ユアンさんって
知ってますか?」





看護師「他の人のことは
お答え出来ないの」





ユアンどこにいるの。













☆★☆★ 1週間後 ☆★☆★





先生「手術成功です!
日本に帰国して
普通に暮らしても大丈夫です!
月一ニコラ病院に行って
薬だけ貰ってください。
アンジさんの体質にあった
手術だったんだと思います」





あんじ「ありがとうございました!」





嬉しい・・・





生きれるんだ。





けど・・・
ユアンはどうなったの。













★☆★ 3年後 ☆★☆





今は病気がほぼ完治に
近づいている。





寝る前いつも思い出す。





ユアンのこと。





会いたい。





ゆら「あーんじ!」





あんじ「どうした?」





ゆら「いつもボーッとしてる」





あんじ「ごめんごめん」





ゆら「せっかく原宿に来てるし・・・
あっ! 信号青になった」





この時大勢の人が
信号が青になったら渡り出して
前の人とすれ違う。





私と同じ歳くらいの
ユアンくんにそっくりな人と
すれ違った。





あんじ「ユアンくん・・・?」





私はその人のところに
走っていった。





ゆら「あんじ!?」





あんじ「ユアンくん!!」





ユアン「あんじ!!」





気づけばユアンくんを
抱きしめていた。





あんじ「会いたかった・・・」





ユアン「俺も。病気は?」





あんじ「治ってきた」





ユアン「大きな手術して
昔よりはマシになって
薬とか飲んで落ち着いてる。
治ってはないけど」





あんじ「どこに行ったの。
急に消えて」





ユアン「体調が悪化して
他の病院に緊急で
行くことになって。
安静になるまで
その病院でいたんだ」





あんじ「居なくなっちゃったかと
思った・・・」





ユアン「あんじに会いたくて
仕方がなかった。
病院で会えたのも
ここで会えたのも奇跡だ」





あんじ「うん」





ユアン、あんじ「好きだよ。
あんじ・ユアンのこと」













・*。・ 6年後 ・。*・





あんじ「私達、付き合って6年だね」





ユアン「だね」





あんじ「今ユアンといることも
会えたことも
奇跡で運命だね~」





ユアン「離しかけた奇跡を
俺はもう離さないよ」





あんじ「え?」





ユアン「一生あんじのこと守ります。
結婚してくれませんか」





あんじ「はいっ!」





ユアン「まだ病気も
あんじみたいに
完治してないけど
治せるように
俺自身も頑張ります!」





あんじ「大好き」





ユアン「俺の方があんじのこと
世界一愛してるけどな」





そう言ってユアンは
私を抱きしめて手を握った。





私も離さないよ。





ユアンとの奇跡を・・・







end ~  。・・・

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