クマつき少女の文化祭マジック

CAST池端 杏慈池端 杏慈

作者:シフォンケーキ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.16

アンジ【眠・・・】





私はアンジ、
ここ数年眠れない。





今日も睡眠不足で
とても眠い。





キーンコーンカーンコーン





先生「今日、
転校生が来ました!
紹介します!」





ユアン「海外から来ました。
ユアンです。
前に日本に住んでました。
よろしく!」





先生「えっーと、
アンジの隣、空いてるから
そこの席に」





ユアン「え?
アンジ・・・?」





アンジ「へ?
ユ、ユアン?!」





先生「なんだ、知り合いなの?
じゃあアンジ、ユアンに
学校のこと教えてあげてね」





アンジ「はぁーい」





ユアンは小さい頃
隣に住んでいた幼なじみ、
そして、私の初恋の相手。





でも、すごい頭が良くて
中2の時に海外に転校。





それ以来
連絡取ってなかった・・・













・*。・ 放課後 ・。*・





ユアン「久しぶり!
しばらく、色々あって
日本に帰ってきたんだ!
海外はこれから1学期だったけど
日本はもう2学期なんだね笑」





アンジ「うん。
まぁ、しばらく文化祭の準備で
授業って言っても
テストとかと関係ないから
気楽に日本生活楽しんだら~?」





ユアン「え! 文化祭なの!
海外の学校は文化祭なくて
つまらないんだよね!
めっちゃ楽しみ!」





アンジ「良かったねー!
まぁ、ユアンなら
クラスにすぐ馴染めるよ」





ユアン「てかさ、
なんか雰囲気変わった・・・?
なんか、中1の時は
もっと明るかったというか、
笑顔だったというか・・・」





アンジ「あ、まぁ。
中2ぐらいから
寝れないんだよね。
眠くて眠くて疲れてるというか、」





ユアン「ほんとだ。
クマすごいね・・・」





アンジ【ち、近い・・・////】





アンジ「うん・・・
コンシーラーとかでも
隠せなくて・・・
まぁ、私のことはいいから
学校、案内するよ」





ユアン「ありがとー!」





アンジ「ここが~図書室で・・・」





ユアン「わ!
これめっちゃ俺好きな本!
海外の学校には
置いてないんだよね!」





アンジ「じゃあ、読んだら?
まだ、図書カード
もらってないでしょ?
まだ最終下校時間まであるし」





ユアン「ほんと!
サンキュー」





アンジ【化学大辞典・・・
読んでるだけで眠くなりそう・・・
てか、分厚すぎる・・・
こんなの読めるのか・・・・・・z z Z】





キーンコーンカーンコーン





ユアン「アンジー起きてー」





アンジ「え・・・、私寝てた?」





ユアン「うん。2時間くらい?
もう、最終下校時間だよー」





アンジ「え、まって
めっちゃくちゃ寝れたんだけど?!
なんで!」





ユアン「さぁ?
ま、帰ろ」





アンジ「うん!
今度は他の教室も
案内するからねー笑」





ユアン「////
あ、笑った!
やっと笑ったね?」





アンジ「確かに!
寝れたからスッキリしたー。
今日の夜も寝れるかなー」













・*。・ 次の日 ・。*・





ユアン「・・・眠そうだね。
昨日の夜は寝れなかった?」





アンジ「うん。
一睡も出来なかった・・・」





ユアン「そ、そっか。
授業中寝てたら
起こしてあげるよ!笑」





アンジ「大丈夫だよ。
今まで眠くても
授業中でも寝れなかったから」





ユアン「そう・・・」













・*。・ 授業中 ・。*・





アンジ【z z Z】





先生「アンジ!
授業中寝ない!」





アンジ「へぁはい!」





ユアン「笑笑
寝てるじゃん笑」





アンジ「うるさい!笑」





【あれ・・・なんでだろう?
今まで授業中でさえ
眠くても寝れなかったのに】













・*。・ 放課後 ・。*・





アンジ「学校案内終了!
全部の教室回ったよ!」





ユアン「サンキュー!
・・・?
ここの階段は?」





アンジ「あ、ここは屋上に行く階段。
昔、ここで告白すると
必ず叶うとか言う噂が広まって、
生徒が屋上に行き過ぎて危ないから
立ち入り禁止になったんだって。
行ってみる?
みんなには内緒だよ?」





ユアン「/// お、おう」





アンジ「わぁー
風が気持ちいい!」





ユアン「な、なぁアンジ。
俺さ・・・
ずっと小さい頃から・・・」





アンジ「わ、わぁーー」





ユアン「危ない!」





【2人とも転んで座り込む】





2人「笑笑」





アンジ「なんもないところで
つまずいた笑」





ユアン「アンジって結構
真面目な顔して
面白いよね笑笑」





アンジ「笑、
あ、なんか言いかけた?」





ユアン「ううん、
なんでもない笑」





アンジ「そ、そう?
ふぁゎー眠・・・z z Z」





ユアン「大丈夫?
・・・ってもう寝てるし笑」













・*。・ 数時間後 ・。*・





アンジ「・・・!
わっ?!
まって寝ちゃった?
てか、どういう状況?!」





ユアン「え笑、
最終下校時間になって
声掛けても寝てるから
おんぶして帰ってるんだよ笑」





アンジ「//// ありがと・・・
でも、なんでかな?
今まで全然寝れなかったのに・・・」





ユアン「もしかして、
俺のおかげかも~?笑」





アンジ「何言ってんの笑
・・・え、確かに。
ユアンが転校してから
寝れなくなって、
ユアンが帰ってきてから
やけに寝れる」





ユアン「でも、
夜は寝れないんでしょ?」





アンジ「・・・!
じゃあさ、
今日うちに泊まらない?
明日学校午後からだし」





ユアン「え///、
アンジの家がいいなら・・・」





アンジ「よし! 決まりー
小さい頃良くしたよね!
楽しみ!」





ユアン「じゃあ準備したら行くよ」





アンジ「うん!
・・・てか、
そろそろ下ろして!」





ユアン「笑笑」













・*。・ 次の日 ・。*・





アンジ「おっはよー!」





ユアン「おはよ笑
今、もう11時だぞ笑笑」





アンジ「大丈夫だよー
急いで準備する!
一緒に行こー」





ユアン「おう!
てか、クマ薄くなったよねー」





アンジ「たしかにー!
よく寝れてるからかなー」













・*。・ 学校 ・。*・





アンジ「今日は
なんの準備するのかなー」





ユアン「なー、文化祭の準備って
めっちゃ楽しいな」





ユラ「ねね!
アンジちゃん!」





アンジ「・・・! 何?」





ユラ「あのさ、良かったら
文化祭のミスコン
出てほしいんだけど・・・」





アンジ「え! 私?」





ユラ「そう!
前まですごいクマで
目付き悪そうで
近寄りがたかったんだけど、
最近よく笑ってて可愛いなって!」





ユアン「いいじゃん!
出なよ!
アンジなら行ける!」





ユラ「最近、クラスの女子も
仲良くしてみたいって
思ってる子が多いんだよ!」





アンジ「そうなの・・・?
ユラちゃんとユアンが言うなら
やってみようかな!」





ユラ「ほんと! ありがとー!
じゃあ、放課後
ちょっと残って貰える?」





アンジ「うん!」





ユアン「頑張れよ!
応援してる!」





アンジ「/// うん・・・」













・*。・ 放課後 ・。*・





ユラ「えっと、
じゃあドレス合わせ!」





アンジ「スカートなんて
制服しか履かないから
恥ずかしいな・・・」





ユラ「えー!
アンジちゃん
スタイルいいから
なんでも似合いそう!」





アンジ「そう? ・・・///」





ユラ「これにしよ!
白いドレスにリボン!
ドレスはロングスカートにしよ!
それなら恥ずかしくない!」





アンジ「か、可愛い~!
ユラちゃんが作るの?!」





ユラ「そうだよ~。
服作るの好きなんだ!
ふふ、アンジちゃんの
専属デザイナーになるんだから笑」





アンジ「何それー笑」





ユラ「やっぱり、
アンジちゃん笑顔
すっごい可愛い!」





アンジ「そ、そんな///」





ユラ「ユアンくんといると
よく笑ってるよね!
付き合ってるの?」





アンジ「え/// 違うよ~。
ま、片思いだけど・・・」





ユラ「えー! 何それー!
早く付き合っちゃえー笑」





アンジ「そんな、
私なんかユアンには・・・」





ユラ「私‘なんか’は
やめた方がいいよ!
アンジちゃん自信持って!
そうだ!
もし、ミスコンに選ばれたら
告白しちゃえば?!」





アンジ「え・・・うん!
そうする!」





ユラ「いいじゃん!
いいじゃん!
そうだ!
連絡先交換しよ!
もっと仲良くなりたい!」





アンジ「うん!」





キーンコーンカーンコーン





アンジ「あ、最終下校時間だ!
そろそろ帰ろ!」





ユラ「ごめーん、
私、帰り逆方向なんだよね・・・
また、明日!」





アンジ「そっか、また明日!」





アンジ【今日は寝れるかな・・・
クマが薄くなったとはいえ
ミスコン出るなら消したいな・・・】





アヤカ「ねぇ」





アンジ「は、はい!」





アヤカ「あなた、
ミスコン出るんだって?」





アンジ「そうですけど・・・」





アヤカ「あなたなんかが
出ても恥かくだけなんじゃない?」





アンジ「・・・なんで知らない人に
そんなこと言われなきゃ
いけないんですか?」





アヤカ「笑笑、
ユアンくんが転校して来てから
ずっと一緒にいるよねー?
今までずっとぼっちだったくせに」





アンジ「・・・え」





アヤカ「ユアンくんといるからって
調子乗りすぎなんじゃない?」





アンジ「・・・」





アヤカ「まぁ、ミスコンはやめて
ユアンくんとも距離を置くことね。
やっとできた友達が
傷つくのが怖いなら」





アンジ「ユラちゃん・・・のこと?」





アヤカ「あ、あと言っておくけど
私の名前は、アヤカ。
あなたの隣のクラス」













・*。・ 次の日 ・。*・





アンジ「ユラちゃん・・・」





ユラ「なにー?」





アンジ「誘ってもらて悪いんだけど、
ミスコンやっぱりやめるね・・・
私なんか出ても
やっぱり迷惑かけちゃうし・・・
他の子と組んた方が・・・」





ユラ「アンジちゃん!
‘わたしなんか’は
ダメだって言ったでしょ!
それに、私はアンジちゃんと組みたいの!
自信を持って!
ユアンくんに告るんでしょ!」





アンジ「いや、でもユアンとも
距離を置くから・・・」





ユラ「なんで?」





アンジ「いや、
えーっと実は・・・」





ユラ「アヤカって、隣のクラスの?
あのモデルやってる子でしょ?
中学でもミスコン
3連覇したらしいし」





アンジ「だし、
ユラちゃんに
迷惑かけたくないし・・・」





ユラ「迷惑だなんて!
ないない!
よし! じゃあ、もっと
可愛くなって
アヤカって人を見返そ!」





アンジ「うん!」





ユラ「じゃあ、一緒に頑張ろ!
ミスコンまで放課後残って
作戦会議だ~!
それを機に、ユアンくんとは
別に帰れば?
それなら、あっちも
文句ないでしょ!」





アンジ「そうだね、
しばらく距離置くよ!
ミスコンに専念する!」













・*。・ 放課後 ・。*・





アンジ「ごめーん、
ユアン先帰っててー」





ユアン「お、おう・・・頑張れよ」





アンジ「ありがとーじゃあねー」





ユラ「よし! 今日は
ウォーキングの練習!」













・*。・ 次の日の放課後 ・。*・





アンジ「ユアンー
しばらく先に帰っててー」





ユアン「お、おう・・・」





ユラ「今日は、
ドレス合わせー!」













・*。・ 次の日の放課後 ・。*・





ユラ「今日は、筋トレー!」





【なんだか、
アンジちゃんのクマが
また濃くなってきたような・・・】





アンジ「疲れたー・・・眠い!」





ユラ「今日はもう帰ろっか、
明日また頑張ろ」





アンジ「・・・? うん」





【ユラちゃんどうしたんだろ、
いつもなら最終下校時間まで
やるのに・・・】





ユアン「アンジ!」





アンジ「ユアン?!」





ユアン「これ、やるよ。
じゃあな」





アンジ「え、何・・・
手紙と香水・・・?」





──────────────────────

アンジへ

俺を避けてる理由は、ユラちゃんから聞いた。
だから、俺も距離を置くよ。
でも、また最近クマが酷くなってきてる。
寝れてないんだろ。
だから、心が落ち着く香水やるよ、
ミスコン頑張れよ!

             ユアン

──────────────────────





アンジ「泣・・・ユアン」





その日から、香水をつけると
いつもより少し
寝れるようになった。













・*。・ 文化祭当日 ・。*・





私は倒れた。
目を覚ますと保健室だった。





アンジ「・・・!」





ユアン「起きたか!
大丈夫か?」





アンジ「ユアン・・・」





ユアン「帰ろ!
今日は、俺もアンジの家行く。
今日こそしっかり寝よう!」





アンジ「でも・・・
ミスコンが・・・」





ユラ「アンジちゃん!
まだ、ミスコンまで時間あるよ!」





アンジ「ユアン、
時間になったら起こして。
それまで寝る。z z Z」





ユアン「へ・・・?」





ユラ「しー! ユアンくん、
アンジちゃんのためにも
そばに居て上げて!」





ユアン「え? 俺?」





ユラ「じゃぁ、私は
アンジちゃんの順番
最後にしてもらうよう
頼んで来るから!
よろしくね!」





ユアン「おう!
・・・って、ユラちゃん、
アヤカって人に
目つけられてるんじゃないの?!」





アンジ「ごめん・・・ね」





ユアン「アンジ!
なんで謝るんだ」





アンジ「! 夢か!
ユラちゃんは!
ユアン! ユラちゃんは?
ドレスは?
ドレスを破られる夢を見たの・・・
ユラちゃんが作ってくれた
ドレスが・・・」





ユラ「ここにあるよ・・・」





アンジ「ユラちゃん!」





ユラ「スカートが切られてた。
でも、刺繍して縫い直したよ・・・
だからミニスカートになっちゃった・・・
アンジちゃん、着てくれる?」





アンジ「もちろん!
ありがと!
ユラちゃん!」





ユアン「急ごう!
そろそろだ!」





アンジ「うん!」





『ミスコンテスト、
最後の出場者はアンジさん』





アンジ「はい!」





ユアン、ユラ「頑張れ~」





観覧者「可愛い~」
「スタイル良すぎー」
「ミニスカ可愛い!」
「この子に投票しよー」





『結果発表!
今年のミスコンテストの
グランプリは・・・
アンジさんです!!』





アンジ「ありがとうございます!」





アヤカ「おめでとう・・・
負けたわ」





アンジ「・・・!
アヤカさん・・・」





アヤカ「安心して、
もうユアンくんはあきらめたから。
ドレス切ってるの見られて、
スッパリ断られたわ。
告白さえしてないって言うのに・・・」





アンジ「アヤカさん・・・
アヤカちゃんって
呼んでもいいですか?」





アヤカ「いいわよ。
好きに呼んで。
もう、関わることはないと
思うから・・・」





アンジ「いいえ。
これから友達になりましょ!」





アヤカ「?!」





アンジ「アヤカちゃんは
モデルもして勉強も頑張って・・・
努力家だってすごい感じました。
ウォーキングも綺麗で・・・
悪い人なんかじゃないですよね・・・」





アヤカ「ありがとう・・・
あんじちゃん。
これから、よろしくね・・・」





『では、ここでミスターコンテストの
グランプリの人も
舞台に上がってもらい、
記念撮影を行います!
ミスターコンテストグランプリの
ユアンさん』





アンジ「え・・・」





ユアン「ありがとうございます!」





アンジ「えーーーー!」











・*。・ 放課後屋上にて ・。*・





ユアン「アンジ、
ミスコンおめでとう」





アンジ「ユアンこそ、
おめでとう!
全然知らなかったよ」





ユアン「ユラちゃんに誘われたんだ、
距離置いてる間に
俺も参加したんだよ。
しかも、アンジが倒れてすぐ
ミスターコンだったからね」





アンジ「びっくりだよー
でも、これで距離置く必要
なくなったし、
これからもよろしくね!」





ユアン「な、なぁアンジ」





アンジ「何?」





ユアン「俺、小さい頃からずっと、
アンジのこと好きだった。
ミスターコンテスト優勝したら
告白するって決めたんだ。
アンジ!
俺と付き合ってください!」





アンジ「え、ユアン!
・・・私も大好き」





ユアン「やったぁぁぁ!」





ユラ「私は、恋のキューピッドかな!」





アンジ、ユアン「!!
恥ずかしい・・・聞いてたの?!」





ユラ「ふふ! まぁね!
2人ともおめでとう!」





アンジ、ユアン「ありがとう!」







*end*

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