浴衣デートとスポ女子ちゃん

CAST池端　杏慈

作者：ピンクノフセン

2022.04.28

みんなこんにちは！
私はアンジ！

私服はスポ、
特技はスポーツ全般、
最近の趣味はダンス!!
なスポ女子です！

でもこんな
スポ女子の私にも
やっと彼氏が出来ました！

それはレン。

でも最近悩みが・・・
それはレンから
浴衣デートに
誘われたこと!!

動きづらいし
暑苦しいし
私、浴衣苦手で。
どうしよう。

私、レンに変な姿
見せられないよ!!

かと言って
行かない訳にもいかないし・・・

アキ「どうしたの？
悩み事でもあるの？」

アンジ「あ、アキ!!」

この人はアキ。
私の親友。

見た目も中身も持ち物も
全てが天使な
女子力高すぎな女の子。

アンジ「そうなの。
私、レンに浴衣デートに
誘われたんだけど・・・
浴衣苦手で」

アキ「アンジ
浴衣持ってる？」

アンジ「え？
ま、まぁ」

アキ「じゃあ大丈夫だ。
一緒に特訓するよ!!」

アンジ「ええ？」

ということで私は
２週間の浴衣レッスン＆
女子力レッスン＆
キュンテクを学びました。

・・・この２週間のこと、
絶対無駄にしないよう
頑張ります!!

えっと、
アキが言うには
ちょっと遅刻すると
キュンとくるって
言ってたけど・・・

それって
人間としてあり？

まあ一応
時間ピッタリに
行けば良いよね。

あ、もうレンいる。

アンジ「レン～！
待った？」

レン「ううん全然」

そこにはオシャレな
黒っぽい色の浴衣を着た、
超絶カッコイイレンがいた。

アンジ「レンの浴衣
カッコイイね!!」

レン「アンジのも
素敵だと思うよ！」

アンジ「え！
ありがとう!!」

浴衣苦手だけど
褒められると
嬉しくなっちゃう～！

この浴衣
成功だったかな？

そうして私たちは
夏祭りで屋台に出てた
金魚すくいをやったり
レモネードを飲んだり・・・
とっても楽しんだ。

もちろんアキに教わった
モテ仕草もやったよ？

でもレンは
そんなに興味を
示さない感じ。

屋台が閉まる
ちょっと前と言う頃に
私達はアキと
合流することにした。

アキ「ごめんねー。
２人邪魔するみたいで」

レン「いや、いいよ。
１年に１度の夏祭りだし」

や、優しすぎる・・・!!
素敵!!
カッコイイ!!

３人で花火を見たりして
いっぱい楽しんで、
もう帰る頃となった。

私はレンと
帰る約束をしている。

アンジ「じゃあね～」

レン「またな。
近藤も夏楽しめよ～」

アキ「じゃあ私ちょっと
写真撮って帰るねー。
またねー」

私とレンは
アキに手を振って別れた。

もう１度振り返ると
アキは横断歩道を通っていた。

そこに車が来ている。

停止しなさそう・・・

アキはスマホを見ていて
車に気づかない。

これって
かなりヤバい！

レン「近藤!!」

アンジ「アキ～～!!!!」

私は動きづらい浴衣を
なるべく足を開きやすいよう
パパッと調整して
アキのところへ走った。

アキ「アンジ!!?!」

そして私はアキを押して
私も歩道へ飛んだ。

アンジ「アキ、大丈夫？
怪我はない？」

アキ「うん！
アンジ～
ありがどう～」

アキは顔を涙で
ぐしゃぐしゃにして泣いた。

レン「アンジ、近藤、
大丈夫か？」

アンジ「うん。何とか！
でも浴衣がすごい
汚れちゃった。
洗っても落ちなそう」

そうだ。
アキは浴衣は
絶対汚すなって言ってた。

もうレン私のこと
引いたかも・・・

アンジ「あの・・・」

レン「アンジが無事で良かった。
なんか今日は変な仕草してたけど、
やっぱりアンジは
こんなアンジが１番素敵だよ。
でももうあんな無茶な真似
しないでね」

アンジ「ありがとう！」

やっぱ素の自分が
１番可愛くて
素敵なんだね！

＊ｅｎｄ＊