笑顔の理由君が好きだから

CAST青山姫乃

作者：デイジーLOVE

2025.12.11

やっほー。
青山ヒメノ、
ニコラ学園の高１でーす！

私はよく、
『ヒメノっていつも明るいねー』とか、
『いつも笑顔だね！』とか言われます。

私が笑顔な理由。

それは・・・

・＊。・　５年前　・。＊・

ナツ「ヒーメノ」
↑幼なじみの久野ナツ！

ヒメノ「なにー？」

ナツ「ヒメノってさ、
好きな人とかいるの？」

ヒメノ「い、いないよぉ？（汗）」

ナツ「そーだよな！　ヒメノは、
女の子って感じじゃないしな！」

ヒメノ「ちょっと？
それどういう意味ー!?」

私たちは、
いつもこんな感じ。

だけど私は、
こんなナツが好きなの！

でも、ナツは私の心友の
ひよりが好きなんだー。

だから、私じゃダメ・・・

でもでもひよりは
他に好きな人がいるし！

そう思って、今まで
気もちを抑えてた・・・

そんなある日。

私はナツに
一緒に帰ろうと言われて
一緒に帰った。

私たちは家が隣だから、
家の前で話した。

ナツ「最近、
なんかあったのか？」

えっ・・・？

ヒメノ「なにが？」

ナツ「なんか、
ヒメノらしくないっていうか・・・
前まではいつも笑顔で
楽しそうにしてたのに
最近はなんか、、、前とは違う！
なんか、悲しそうに見えるけど」

ナツがそんなこと
言うなんて・・・

心だけじゃなくて、私自身も
変わっちゃったんだ・・・

でも、ナツに本当のことは
言えない・・・

だからここは笑顔で。

ヒメノ「だいじょうぶ！
心配してくれてありがと！」

ナツ「べ、別に
心配なんかしてねーし！」

顔を真っ赤にしながら
ナツは言った。

ヒメノ「そーだよね・・・」

ナツ「ヒメノに、
言わなくちゃいけないことが
あるんだ・・・」

ナツは、真剣な目つきで
だけど、どこか悲しそうに言った。

ヒメノ「なに？」

ナツ「俺・・・
明日引っ越すんだ」

ウ、ソ・・・

ヒメノ「冗談はやめてよー（笑）
そんなうそに
だまされないよ？（汗）」

ナツ「冗談じゃない、
だから家の中は
もう片付いてる・・・ホラ」

私はナツの家をのぞいた。

私はよく、
ナツの家に行っていたから
すぐに本当だってわかった・・・

片付いていて、
荷物もまとめてある。

ナツ「俺は、笑顔なヒメノの方が
かわいいと思う、だから俺も
ヒメノと笑ってお別れしたい・・・」

ナツ・・・

ヒメノ「私も！」

今日はナツが
大人っぽく見えた・・・

・＊。・　次の日　・。＊・

今日は、土曜日。

私は朝起きて、外に出た。

ナツがもう、行っちゃう。

ヒメノ「ナツっ!!!」

ナツ「ヒメノっ！」

ヒメノ「今までありがとー!!!」

私はとびっきりの
笑顔で言った！

ナツ「ヒメノのこと絶対忘れないっ！
てか、忘れたくても忘れられない！」

ヒメノ「バイバイッ！
いつか絶対会おうね！」

ナツ「おうっ！　んじゃまたな！」

・゜＊゜・＊：・・・：＊・゜＊゜・＊：・・・：＊・゜＊゜・

これが、私の初恋であり、
笑顔の理由！

そして今、私の隣には
転校生がいる。

ヒメノ「ナツっ!!!」

ナツ「ヒメノ！
あのな、俺、向こうで気がついたら
いつもヒメノのこと考えてた、
俺の隣でいつもヒメノが笑っていてくれて
元気をもらってた！
今さらだけど、、、俺とつきあって！」

ヒメノ「うんっ！
ずっと前からナツのこと
好きだったよ！」

私の初恋の笑顔。

私はこれからも
ナツの隣でずっと笑っているよ！

＊ｅｎｄ＊