彼女(仮)から始まる恋

CAST青山姫乃青山姫乃

作者:たぴおかみるくてぃー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.11.09

私は、ひめの。





好きなものは
小さくて
可愛いもの、





嫌いなものは
虫とおばけ。





あと、
男の人が苦手です・・・











* * * *





学校につくと、





「おい!
ひめのちゃん来たぞ!
今日もビジュ
爆発してんな。
可愛すぎじゃね?」





「ほんとそれな」





なんか
言われてる?
気がする・・・
こ、こわい!





そう思い、
私は足早に
教室へ急いだ。





「ひめの~!
おはよ。
男どもに
何もされてない!?
大丈夫!?」





「おはよう。
ひまりちゃん。
私なんかが
なにかされるわけないよ」





この子は
ひまりちゃん。
私の幼稚園の時からの
お友達。





「ひめの。
あんた可愛いの
自覚しなさい?」





「え?
ひまりちゃんのほうが
私よりも可愛いよー?」





私より100倍ぐらい
ひまりちゃんのほうが
かわいいよ。絶対!





「はぁ。まあいいや。
ひめの。次体育。行こ」





「うん!」













* * * *





体育が終わり、
教室に戻ると、





「ひめのちゃん。
ちょっといいかな」





男の子に呼ばれた。





「えっと・・・」





「来てー」





怖いけど、とりあえず
その男の子についていく。





「俺、4組のゆあんって
言います。
単刀直入に言います。
ひめのちゃんが
好きです。
俺と付き合ってください」





告白?
罰ゲームとかなのかな?





「いい?」





「ごめんなさい!」





「は? なんで?
好きな人
いないんだよね?」





どうしたらいいの・・・?
怖い・・・





「わりいな、ゆあん。
こいつ、
俺の彼女なんだわ」





え?
よしと、くん?





「は? おい、よしと、
どういうことだよ!
お前、女嫌いのはずだろ?」





「ひめのは、好き。
ひめの以外の女は無理」





「なんだよー」





そう言って
ゆあんくんは
去っていった。





「わりいな、勝手に
彼女宣言しちゃって。
ひめの、困ってただろ?」





「うん・・・
ありがとう・・・!」





「どうする?
多分噂が
広がっちまうけど。
事実にするか?
お互いにメリットでも
あるしな。
事実にするっていうか、
ニセ恋人的な」





・・・?





「どういうこと?」





「お互いに
告られたときに
恋人いるので、
って断れる」





「なるほど、って。
私にその必要ないと
思うんだけど・・・」





「はぁ。
こいつ無自覚かよ。
あー、俺を助けると思って。
いちいち断んのめんどい」





そうだった。
よしとくんは
学校一のモテ男なんだった。





あれ、よしとくんって
女嫌いのはずじゃ・・・





「あ、あの・・・
よしとくんって
女嫌いだって
聞いたことあるんだけど・・・」





「ん?
ああ。女は嫌い。
でもひめのは平気」





なんで私は
大丈夫なんだろう・・・?





女として
見られてないのかな?





きっとそうだ!
と、自己解決すると、
なぜだか胸が
チクリと痛んだ。













* * * *





「ひめの!
どういうことなの!?」





よしとくんと並んで
教室に戻ると
ひまりちゃんが
すごい勢いで
駆け寄ってきた。





「えっと、
・・・・・・」





「よしとくんと
付き合ってるぅ!?」





「声大きいよっ!」





ヤバいと思って
周りを見渡すと、
時すでに遅し。





案の定
色々な反応が
返ってくる。





「え?
ひめのちゃんって
よしとと
付き合ってんの?」





とか、





「あー。
俺たちの女神がぁ・・・」





とか、





「俺の天使ちゃん・・・」





とか。。





女神とか天使とかは
ちょっとよくわからないけど。





「ひめの」





「よしとくん・・・」





「ちょっと教室出るぞ」





「うん」





「「「「「「「きゃあぁぁぁぁ」」」」」」」





ものすごい悲鳴・・・





「ひめの、このまま
ニセでもいいんだけど、
事実にしねぇ?」





「え?」





「俺、お前が好きなんだよ。
だから、助けたときに
言ったのは本心」





「本当に?」





「あぁ。女は嫌いだけど、
ひめのなら大丈夫なんだ。
だから俺と
付き合ってくれねぇ?」





さっきチクッと
痛んだ胸が
温かくなっていく。





あ、私、
よしとくんが
好きなんだ・・・





「あの、まだ、ハッキリとは
わからないんだけど、
私もよしとくんが好きです・・・
私で良ければぜひ・・・っ!」





始まりは
ニセ彼女だったけど、





本当の
彼女になれました!







*END*

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