実行委員、やります!

CAST青山姫乃青山姫乃

作者:はんちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.01

陽射しが、日に日に
強くなってきた、今日この頃。





私、青山ヒメノが
1番楽しみにしていた行事が、
近づいてきた。





アンナ「ヒメノ、種目、
何にするの?」





ヒメノ「んー・・・リレーかな?
今年こそは、選ばれたい!」





私の学校では、
もうすぐ運動会。





今は、種目決めを
しているところ。





ヒメノ「アンナは確か、
去年、選手だったよね」





私の親友、星乃アンナは、
同じ部活。





運動神経バツグンの、
モテ女子。





アンナ「うん。
でも、練習キツイし、
今年は、ヤダな」





ヒメノ「贅沢な願いだなぁ。
あ、でも、私も、
絶対なりたくないのあるよ」





アンナ「何?」





ヒメノ「実行委員」





アンナ「それなw」





実行委員。





実行委員といっても
名ばかりで、





言ってみれば、雑用係。





重い荷物を運ばされたり、
休み時間、しょっちゅう
呼び出されたり。





みんなやりたがらない、
不人気NO.1役職。





だから今も、
希望者ゼロ。





そこに・・・





ハルト「先生ごめーん、寝坊した!」





クラスのムードメーカー、
今井ハルト。





おちゃらけた感じで、
私は、苦手。





ていうか、これで遅刻、
何回目?





・・・と思うのは、
先生も同じらしく。





先生「ハルト! お前、
これで遅刻、何回目だ?!」





私は、同じ言葉を2回、
聞かされたような気がした。





先生「罰として、お前には、
実行委員をやってもらうからな!」





ハルト「えぇ~っ、
ひどすぎますよぉ~」





教室中が、
笑いに包まれる。





でも、その穏やかな雰囲気も、
束の間。





ハルト「じゃあ、女子の委員、
決まってないみたいだから、
俺が、決めまーす」





一瞬で、女子の間の空気が、
凍てつく。





(何、言っとんじゃ、ボケぇぇーっ!)
(遅刻してきた身分が、何、言いよんねんーーっ!)
(黙っとれ、ガキぃぃーっ!)





とか、少なからず私は、
思ったけれど、





全員に、共通して言えることは、
コレ。





お願い、どうか私じゃ、
ありませんように!





ハルト「俺、青山さんと
実行委員やりたいです」





・・・この場面で、
1/20の確率を、引き当ててしまう。





私は逆に、スゴイと思う。





先生「おー青山かぁ、まあいっか。
はーい、綱引き希望者ー」





いや、まあいっか。
じゃなくて・・・















。....。....。....。





アンナ「災難だったね、ヒメノ・・・」





ヒメノ「ほんっっっと、ムカつく!
アイツ!
『青山さんと、委員やりたい』?
はぁ?! 誰がやるか、ボケ!」





アンナ「落ち着きなされ、ヒメノさん」





お昼休み。





卵焼きをひっつかんだまま叫ぶ私を、
アンナが、なだめてくれる。





結局、まぁいっかモードに入った先生を、
通常モードに連れ戻すことはできず、





私は、ハルトと実行委員を
することになった。





アンナ「でもさ、
リレーの選手になれて、
よかったじゃん!」





ヒメノ「うん、それがせめてもの
心の救いだよ・・・」





私とアンナは、無事に、
選手に選ばれることができた。





アンナは嫌がってたけど、





『ヒメノと一緒に練習できるー!』





って言ってたから、
大丈夫かな。





運動会の話に、
花が咲きはじめた。





私たちの空間を
割って入ってきたのは、
あの疫病神。





ハルト「青山さーん、
集まり始まっちゃうよー、
早く食べて食べてー」





来たか、コイツ。





昼休みに、実行委員の集まりがあると、
早速、呼び出されてしまったのだ。





私は、ハルトに聞こえるように
舌打ちをして、





超特急で、お弁当を食べ終え、
ハルトを置いて、教室を出た。















。。。・★。。・。。。・★。。・。。。・★。





実行委員になって、
1週間。





忙しさとつらさは、
想像を超えるものだった。





荷物を持てば、重いし、
前、見えないしで、大変。





飾りつけの準備だって、
いつまでたっても、終わらない。





ヒメノ「づ、づがれだぁ~」





馬車馬のように働く毎日。





身体中が、痛いよぅ。





これも全て、
アイツのせいよ!





てか、何でよりによって、
私なの?





意味わかんない・・・





ヒメノ「冷たっ」





頬に、何か冷たいものが、
当たった。





ハルト「ん」





サイダーを持った
ハルトだった。





ヒメノ「・・・これ、
奢ってもらったくらいで、
許さないからね」





ハルト「ごめんって、
そんな、怒るなよ・・・」





本当に、申し訳なさそうに謝る
ハルト。





しゅんとした表情は、
まるで仔犬のようで、
私はつい、笑ってしまう。





ハルト「な、なに?!」





ヒメノ「・・・いや、何も?
さー、帰ろっ」





笑ってしまったのが、
恥ずかしくて、





私は咄嗟に、荷物を持って、
駆け出した。





ほのかに赤く染まった頬を、
見られないように・・・















。。。・★。。・。。。・★。。・。。。・★。





迎えた、運動会当日。





準備を頑張ったかいもあり、
会場の仕上がりは、なかなか。





アンナ「いよいよだねぇ、ヒメノ。
頑張ろ!」





ヒメノ「うん!」





と、元気に、
言ってみたものの、





当日も、実行委員は、
仕事あるんだよなぁ。





めんどくさ。





でも、まぁ、頑張ろう。





なんてったって、
大好きな運動会だしね!















。....。....。....。





先生「実行委員、
ちょっとこの段ボール箱、
運んでくれー」





実行委員「はーい」





よいしょっと・・・





うわ、これ重いし、大きいし、
バランス崩しちゃう・・・





ヒメノ「って、うわぁっ!」





ヤバイ、箱がっ・・・!





・・・倒れてない・・・?





ハルト「っぶねー、お前、
こういうときは、無理すんなよなw」





ヒメノ「あ、ありがとう・・・」





ハルトが、
助けてくれたの・・・?





箱も、持ってっちゃったし。





ヒメノ「変な人・・・」





でも、嬉しかった。





鼓動が速くなる・・・





ヒメノ「って、バカ!
そんなわけないじゃん!」





あーもう、
変な汗、かいちゃった。





もうすぐリレーだし、
頑張ろっと。















。....。....。....。





『次が最後の種目、
色別選抜リレーです』





アンナ「いよいよだね、ヒメノ!」





ヒメノ「うん! 頑張ろうね!」





このリレーは、
男女交互に走るんだ。





私とアンナは、
一緒に走るんだよね。





で、私の次が、ハルトなの。





そういやアイツも、
リレー出てたな・・・





ヒメノ「いや、関係ないから!
集中しなきゃ!」





いつの間にか、私の番。





私は、1年生から
バトンを受け取った。





勢いよく走り始めたのは
いいけど、





暑さと疲れで、
くらくらする・・・





アンナが、心配そうな顔をして
私を追い抜いていく・・・





それから私は、
どんどん追い抜かれて、





ハルトにバトンを渡すときには、
ビリから2番目になってしまっていた。





ごめん、私のせいで・・・





そんな気持ちで
バトンを渡すと、





ハルト「俺が全員、抜かしてやるー!」





そう叫びながら、ハルトは、
全速力で走り始めた。





ハルトの追い上げは、
本当にすごくて、





言ったとおり、
トップに立った。





ヒメノ「すご・・・」





走り終えたハルトは、
『やべー!』とか言いながら、
友達と騒いでる。





本当、バカ。
バカすぎる。





でも今だけ、すっごく
かっこよかったよ。















。。。・★。。・。。。・★。。・。。。・★。





あれから、私たちのチームは、
リレーでぶっちぎりの1位。





アンナのチームも、2位で。





ブロック優勝も、
果たしました!





アンナ「ヒメノー! やったねー!」





ヒメノ「優勝とか、嬉しすぎるー!」















。....。....。....。





運動会終了後の教室。





みんなテンションMAXで、
お祭り状態。





と、そこへ。





先生「はい、静かに!
今から、1番頑張ってくれた実行委員に
一言、挨拶してもらうぞ」





先生、余計なこと
言うなって・・・





あ、ハルト、
ノリノリで前に出てるし。





私は仕方なく
教卓へ向かった。





ハルト「えー、俺から言います!
えっとー、とりあえず、
優勝できてよかったでーす!」





男子が『うぇ~い』とか
言ってる。





ガキだなぁ。





ハルト「で、俺がなぜ、青山を
実行委員にしたかといいますと、
俺は、青山のことが好きだからです!」





ふーん。
そうなんだぁ。
へーえ。





ヒメノ「って、えぇ?!」





みんなニヤニヤしたり、
冷やかしたりしてる。





先生まで!





ハルト「で、返事は、
今からしてもらおうと、思います!」





ヒメノ「えっ、今?!」





いやいやいやいや・・・





なんでやねん!
無理やって!





でも、ハルトが聞く耳を
持つはずはなく。





私はしぶしぶ、
口を開いた。





ヒメノ「えっと・・・まずは、
優勝することができて、本当に嬉しいです。
これは、みんなのおかげです。
ありがとうございました。
私は最初、実行委員なんて、大嫌いでした。
つらいし、何にも楽しいことないし。
だから、私を委員にしたハルトのことも、
大嫌いでした」





誰かが、
『フラれたー!』って言って、
みんながそれに笑う。





ヒメノ「でも! なんか、
ハルトはいつも優しくて、
今日だって、私のこと、
2回も助けてくれたし、
すごく嬉しかった。
だから、私も好き!
実行委員になれて、
本当に良かったです」





なぜかハルトが、
口をぱくぱくさせてる。





私、相当、冷たくしてたから、
好きだって言われたのが、
相当心外だったのかなw





アンナ「おめでとー!」





アンナの声で、教室は、
またも大騒ぎ。





先生なんか、
なぜか泣いてるし。





なんだかんだ言って、
今年の運動会は、最高だったな。





こんなに楽しくて、
こんな出逢いもあるなら、





実行委員、やります!







・End・

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

Like

この物語に投票する

青山姫乃が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!