２人のおかげで。

CAST青山姫乃

作者：リボンちゃん

2024.12.30

「ただいまー！」

よしっ！
マンガ読もうっ!!

ママ「手も洗わないでぇー！
もー！」

帰ってきたら
まずマンガ！

こんな感じで
マンガLOVE！
LOVE！
LOVE！

もちろん将来は
マンガ家になるのが夢。

あ！
遅れちゃったぁ！

ウチの名前は、
青山ヒメノ！

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

次の日―――

ハナ「ねぇねぇ！
また新しいマンガ出たの
知ってる？」

ヒメノ「もっちろーん！
知らないわけないでしょー！」

ハナ「ヒメノが
知らないわけないよねぇ？
やっぱ！」

この子はウチの親友、
佐々木ハナ。

クラスのまとめ役で
しっかり者で、
自慢の親友なんだ！

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

休み時間―――

ウチはいつものように
マンガを描いてた。

ハナは委員会の仕事が
いそがしい。

だからウチは
１人ぼっち。。

もちろん、あんなコトも
知らないのです。

あんなコトとは―――

ミユウ「ねーねー見て？
これ、だっさ！」

シャノン「やっば！　ウケる?!」

ヒヨリ「ぐちゃぐちゃにしちゃえば？」

ぐちゃぐちゃにされた。

初めてではなく毎日、
休み時間の日課。

そんなコトをするのは
ミユウとシャノンとヒヨリ。

じ、実は。

ウチには
好きな人がいて。

名前は、久野ナツ君。

いじめをするミユウと
かぶってるんだ。

それを３人は
知っている。

そしてトイレに
むかおうと思ったその時。

ナツ「ちょっと数学のノート
貸してくれないか？」

ヒメノ「も、もちろんっ！」

ヒメノ「はい！」

ナツ「サンキュー！」

すごくうれしかった。

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

次の日の休み時間―――

いつものように
マンガを描いてる。

「ぐしゃ」

紙をぐちゃぐちゃにされた。

ヒヨリ「またダサいの描いてる?!」

ミユウ「自分で上手いって
思ってるんじゃね？」

シャノン「え！　ありえない！」

今日も、いつもの。

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

放課後―――

下駄箱に。

――――――――――
ヒメノへ
放課後、屋上来て！
　　　　　　ナツより
――――――――――

え？　何？　告白？

ちょっと期待して
屋上に向かった。

「着いたー！」

どこにいるかな？

あ、ミユウ、シャノン、ヒヨリだ。

それは無視して。

ミユウ「ナツ君なんて
いるわけないじゃん！
期待しちゃってるし！」

ヒヨリ「話しかけられたからって
調子のって！」

シャノン「言っておくけど
ナツ君が好きなのは
ミユウだから！」

あの紙はナツ君からではなく
３人からだった。

帰ろうと思ったそのとき。

「ヒメノ！」

誰？

ハナとナツ君!!

「なんでここに！」

ミユウ＆シャノン＆ヒヨリ「ナ、ナツ君！」

ハナ「ナツ！
言っておいで！」

ナツ「ヒメノちゃん！
ずっと前からヒメノちゃんのこと
好きでした！
つ、付きあって下さい！」

ヒメノ「ウチでよければ。。
おねがいします！」

ハナ「カップル誕生ぉ?!」

ミユウ「う、そ？」

シャノン「なんで、ヒメノ？」

ヒメノ「ハナ、どういうこと？」

ハナ「実は、ね。ナツ、
ウチの幼なじみで仲よくて
ナツがヒメノのこと好きって
いってたからさ」

ヒメノ「ナツ君。」

ナツ「初めてこんなに
キンチョーした。」

ハナ「実は、委員会の仕事サボって
ナツの相談のってたんだ。アハ！」

ヒメノ「えー！」

ハナ「こんなカワイイヒメノのこと
いじめる人は、
ナツ、好きじゃないからね？」

ヒメノ「ハナ・・・」

ヒヨリ「行こっ！　もう！」

ミユウ＆シャノン「うん！」

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

それからの休み時間。

ナツ「何描いてんの？」

ヒメノ「マンガ！」

ナツ「上手いじゃん!!
ここ、もうちょっと丸くしたほうが
いいんじゃない？」

ヒメノ「そうかな？　ありがとう！」

ときどきハナも
委員会の仕事さぼって
見にきます！

ヒメノ「かんせーい！」

ナツ「じゃあこの絵で
コンテスト応募しよっか！」

ナツ君からもらったアドバイスで
史上最高うまい絵ができました！

コンテストに応募。

結果は、見事優勝!!!!!

ハナのおかげで
付き合えたし、

ナツ君のおかげで
コンテスト優勝したし。

２人に感謝！　感謝！

＊。・おしまい・。＊