ホワイトクリスマス

CAST白水ひより

作者：shu-kuriumu

2025.12.01

私は、白水ひより。

今年の春、ニコラ高校に
入学してきたばっかり。

・・・のはずが

もう、冬になってる。

高校に入学するまえは
幼なじみのハルトと・・・

ひより「もう、卒業だね」

ハルト「おう。ってか
ひよりと高校も同じかよ」

ひより「そっちがかぶってきたんでしょ。
でも、ハルトと同じで良かった」

ハルト「な、なんだよ急に。
俺は高校にいったら彼女作るから、
別にひよりがいてもいなくても変わんねーよ」

ひより「なにそれ、私の方が早く
彼氏作るからいいもん」

ハルト「じゃあ、勝負するか」

ひより「いいよ。
負けたら言うこと聞く」

ハルト「分かった。絶対負けねえ」

ひより「こっちこそ負けてたまるもんか」

っていうやり取りしてたけど、
彼氏できてなーーーい。

ハルトは、できたのかな？

まあ、あんなやり取り忘れてるよね・・・

もう、最近しゃべってないし、
中学生のときハルトのこと好きだったのにな・・・

？「りちゃん・・・よりちゃん・・・
ひよりちゃん？」

ひより「ひめのちゃん？」

この子は、高校になって
クラスが同じで仲のいい
友達のひめのちゃん。

ひめの「ひよりちゃん次移動教室だよ。
だいじょうぶ？　ボーッとして」

ひより「あ、うん。全然平気。
ごめんね、行こっか」

ひめのちゃんにハルトのこと話しても、
ひめのちゃんはかわいいくて人気者で
彼氏もいるし、
わかってくれそうにないや・・・

ひめの「もうすぐでクリスマスだね」

ひより「ほんとだ。忘れてた。
ひめのちゃんは、予定とかあるの？」

ひめの「彼氏が、クリスマスツリーが
きれいに見えるところがあるから
行こって誘ってくれたんだ。
ひよりちゃんは？」

ひより「何にも予定ないや。
家族とケーキ食べると思う」

クリスマスの精霊さん、
クリスマスの奇跡とやらを
起こしてくれませんか・・・

＊。・　クリスマスイブ　・。＊

お母さん「今日は、ハルトくんの家族と一緒に
クリスマスパーティーよ」

ひより「?!
お母さん、それどうゆうこと?!」

お母さん「どうゆうことって
そのまんまの意味よ。
でも、ハルトくんは彼女と
クリスマスツリーを見に行くらしいの。
ロマンチックねぇ。ママもむかしは・・・」

やっぱり、ハルトには
彼女いたんだ・・・

落ちこんでるうちに
パーティーが始まっていた。

「ピーンポーン」

ひより「はーい・・・」

誰だろ？

「ガチャ」

玄関を開けたら、
ハルトが立っていた。

ひより「どうして、ここに？」

ハルト「ひよりが寂しいだろうと思って。
ちょっとついてきて」

ひより「え、でも、ハルトには彼女が・・・」

ハルト「いいから、早く」

強引に連れ出された先は、
クリスマスツリーだった。

ハルト「メリークリスマス。ひより」

ハルトの手にはプレゼントが。

ひより「なんで・・・ハルト、
彼女できたんじゃなかったの？」

ハルト「彼女？　ああ、友達だよ。
プレゼント選びに
つきあってもらっただけ」

ひより「ありがとう・・・
うれしい・・・」

プレゼントを開けると、
くまのぬいぐるみが入っていた。

ひより「かわいい。ありがとう」

ハルト「あのさ・・・ひより、
俺とつきあってくれないか」

ひより「え？」

ハルト「中学校のときから
ひよりが好きだった」

ひより「私も、ハルトのことが
好きだった」

ハルト「ホントに?!
じゃあ、あの勝負、引き分けだな」

覚えててくれたんだ。

そのとき、雪が降りはじめた。

ハルト「ホワイトクリスマスだな。
今日は、俺たちのとっておきの記念日」

ひより「そうだね」

ライトアップされた
クリスマスツリーの下で
私たちは、今までで１番最高な
クリスマスをおくりました。

＊ＥＮＤ＊