席替え花火

CAST青山姫乃

作者：ななまっくす

2025.08.04

「ひより、おはよー！」

「おっはー」

みんな、おはよー！
青山ヒメノです！

さっき私が
あいさつした子は、
親友の白水ひより！

小学校の頃からの
親友なんだ！

ガラガラ・・・

ある男の子が
教室に入ってきた。

「おはよー！」

聞いただけで
キュンキュンする
イケメンボイスと、
爽やかなフェイス！

そうだよ！

学年１のモテ男、
松瀬ダイジ君・・・

実は私・・・ダイジ君に、
甘酸っぱい恋をしてるんです！

あっ・・・

「ダイジくーん！」

そう言って、ダイジ君のところに
行ったのは、シャノン。

他にもたくさんの女子が
ダイジ君のところにいた。

わぁ～ダイジ君モテモテ・・・

叶わないな。

叶ったら
ある意味すごくね？

ひより「あの男のどこがいいの？
この世界、何十億人もの人が
いるのにさあー」

ヒメノ「ダイジ君は、
イケメンボイスと
イケメンフェイスが最高なの！」

＊１時間目＊

ヒメノの視線の先には
ダイジがいた。

運悪く、席は離れている。

ダイジ君、かっこいいな～！

ほとんどしゃべったことないし・・・

もうこの席、サイアク！

ひより「その席、サイアクなの？」

クラス中のみんなが
私のことを見ていた。

あっ！　もしかして、

心の声が思わず
もれちゃったのかな？

わぁー、恥ずかしい！

ダイジ君も見てるー！

もう・・・しょうがない！

ヒメノ「先生！
席替えしたいです！」

先生「そうだなー、、
よし！　席替えだ！」

その瞬間、クラス中が
イェーイ！　やったー！
と、なった。

私のクラスはくじ引き式・・・

シャノン「ダイジ君の隣は、この私！」

「俺は誰ともなりたくねー！」

そう言ったのは、ダイジの友達、
今井ハルト。

次、私の番だ。

どうかダイジ君の隣に
なれますように！

ヒメノ「１２番・・・」

黒板を見ると、私の番号の隣に
《ダイジ》と書かれてあった。

ヒメノ「やった！
《小声＆ガッツポーズ》」

ヒメノは顔を赤くしながら
自分の机を移動した。

そして、ダイジ君の隣に
机を置いた。

ダイジ「ヒメノちゃん、
よろしくね！」

ヒメノ「よっ・・・よろしく！」

“ヒメノちゃん”って、
ダイジ君・・・・

うれしいな！

ダイジ「さっきの
『もうこの席サイアク』って、
めっちゃウケた（笑）
ヒメノちゃんって、面白いんだね！
ヒメノって、呼んでいい？」

ヒメノ「いいよ！
私はダイジ君って呼ぶね！」

ダイジ「ヒメノ、照れてる？（笑）」

ヒメノ「えっ！　私、顔赤い？
どこどこ!?」

ダイジ「全部だよ（笑）」

＊放課後＊

ヒメノ「ダイジ君と隣になった！
夢みたい！」

ひより「よかったじゃん！
こっちなんてハルトだよ？
やばくね？
サイアクだわー」

ダイジ「ヒメノとひよりちゃん、
じゃあねー！」

ひより「呼び捨てって
すごいじゃん、、」

ヒメノ「それほどでもー（照）」

ここからヒメノの
キュンキュン生活が始まった。

席隣だから毎日しゃべるし、

朝はいつも「おはよー！」

帰りは「じゃあねー！」
って、言ってくれるの！

私が消しゴム落とした時、

ダイジ君も拾おうとして
手が重なったの！

ダイジ＆ヒメノ「あっ！　ゴメン！」

ダイジ君、めっちゃ照れてた！

帰り道に頭ポンポン
されたこともある！

ダイジ「じゃあな！
明日、休むなよ！」

だって！

もう、キュンキュン
止まんない！

私が居残りあるってときに、

ダイジ「今日居残り？
まじかよ・・・・」

そして、職員室入ろうとしたとき
遠くから、

ダイジ「今日、誰かのこと
待とうかな?!」

私の顔見てだよ？

ハルト「ヒメノとお似合いじゃん！」

ダイジ「そうかな（照）」

＊そんなある日＊

ひより「今度、肝試ししなーい？」

ヒメノ「肝試し？」

ひより「男女２人ペアねー！」

ひよりは、大きな声で言った。

「ダイジくーん！」

やっぱりね・・・

人気者だな・・・

私はいいや。

どうせ無理だし・・・

私を選んでくれるわけないよね。

ダイジ「ヒメノ！
一緒にペア組まない？」

えっ・・・
どうゆうこと・・・

なんでダイジ君が
私を選んでくれたの？

夢？

シャノン「なんでヒメノなの？
意味分かんない！」

やっぱり夢だよね・・・

でもやっぱり・・・・

ヒメノ「ペアなろっ！」

＊肝試し当日＊

ひより「じゃあ、肝試し始めるよー！
順番はウチがあみだで
決めてあるからー！」

ヒメノ「私たちは？」

ひより「ヒメノ、ダイジペアはー、、
最後！」

いろんなペアが
どんどん出発していく。

１番はじめに出発した
ひよりとハルトは
もう帰ってきている。

実は、ひより・・・

最近、ハルトのこと
気になってるらしいんだ！

ひより「ヒメノ！　出発だよ！」

夜の学校は、
とっても暗くて怖かった。

でもダイジ君が
隣にいるだけで幸せ！

ヒメノ「きゃあ！」

ヒメノは、思わずダイジに
抱きついてしまった。

ヒメノ「わっ！
ごっ、ごめんね！」

ダイジ「腕・・・
組んでもいいよ（照）
怖いんだろ？
俺もヒメノが近くにいた方が
安心するし（照）」

えっ・・・
何・・・いまの言葉。

ていうか、腕組むなんて
もうカップルじゃん！

肝試しは、学校裏にさしかかった。

ダイジ「ヒメノの誕生日っていつ？」

ヒメノ「誕生日・・・明日だよ！」

ダイジ「明日、花火大会じゃん、」

ヒメノ「そうだね！」

ダイジ「明日の花火大会・・・
一緒に行かない？」

ヒメノ「あっ、うん！
・・・・・ちょびっと・・・・・
うれしい！」

ダイジ「ちょびっとって・・・
ちょびっとかよ《小声》」

＊花火大会＊

ダイジ「ヒメノ！」

あっ！
ダイジ君だ！

私服もかっこいい！

ダイジ「ヒメノ、
かわいいな・・・・」

ヒメノ「ありがと！
ダイジ君もだよ！」

ダイジ「あのさ、ヒメノに
誕生日プレゼントが
あるんだけど」

ヒメノ「どこにあるの？」

ダイジ「（笑）
だましただけだよ！
あるわけねーだろ（笑）」

ヒメノ「だよね・・・」

あるわけないよね・・・
そんなの・・・・

その時、

Kiss///

ダイジがヒメノにキスをした。

ダイジ「ヒメノのことが・・・
好きだ・・・」

ヒメノ「えっ・・・・」

ダイジ「ダメか・・・」

Kiss

ヒメノがダイジに
背伸びして、キスした。

ヒメノ「私も好き！」

そして、ヒメノとダイジは
カップルになった。

席替えで運命って
変わるんだね！

ダイジ「ヒメノ、
かわいすぎるだろ！」

ヒメノ「大好きだよ！」

めっちゃ
うれしいんですけど！

まじハッピー！

実はその後、ひよりとハルトも
カップルになったんだ！

＊ＥＮＤ＊