本当の運命の恋

CAST崎浜梨瑚

作者：ゆま

2025.06.03

ブーブーブー

目覚まし時計を止めて
朝が始まる。

私、崎浜リコ!!

ニコラ学園に通う
中学３年生だよ。

リコ「ふぁー・・・
今日も１日がんばるぞー。
って、ヤバ！　遅刻じゃん!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン・・・

バタバタバタバタ!!

リリ「セーフ!!
遅いよー。リコ!!」

リコ「だってー、
朝弱いんだもん」

この子は、
大親友の中瀬リリ!!

なんでも相談しあえる
仲なんだ。

ハルト「本当だよな!!
お前まだガキだな」

こいつは、今井ハルト。

私の隣の席の幼なじみ。

リコ「どーもすみませんね。
ガキで!!」

リリ「２人とも!!
ケンカはしないの～!!」

私の毎日は、こんな感じ。

リコ「午前の授業の準備しよーっと」

そのとき。

リコ「教科書・・・教科書。
あった!!
あれ？　何この紙？」

机に入っていたのは、
小さい紙。

リリ「何、それ？　見して!!」

リコ「あっ！
リリ返してー!!」

紙の内容を
リリが読み始めた。

リリ「『リコ。好きだ!!
つきあってくれ。
安藤イルマ』」

え？

私は・・・
好きな人がいるのに。

リコ「え？　えー？
なんじゃそりゃー!!
ハルト～、助けてー!!」

ハルト「お前・・・
モテるんだな・・・」

リリ「だね・・・」

リコ「もー。何言ってるの!!
そんなわけないし!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン。

午後の授業終了!!

リコ「もう帰るよー」

ハルト「バイバイ。
お２人さん!!」

リコリリ「バイバイ!!　ハルト～」

やっと学校もおわり・・・
ってときに、
イルマが走って来た。

イルマ「ちょっと待って!!
リコ・・・
返事聞かせて・・・」

リコ「返事、待ってて下さい」

リリ「え？」

リコ「ごめんね・・・」

イルマ「わかった。じゃあな!!」

リコリリ「バイバイ」

・・・　帰り道　・・・

リリ「ねぇリコ、いいの？
イルマのこと。
はやく返事しなきゃ・・・」

リコ「・・・・・」

リリのやさしさは
うれしかったけど、

イルマのことは
話したくなくて、
何にも言わなかった・・・

リリ「リコ・・・
実は私、告白しよーと思うの!!」

リコ「えー？　誰に？」

リリ「ハルト・・・」

うそ・・・

実は、私もハルトが好きだった。

リリは、イルマが好きだったから、
安心してたのに・・・

リコ「イルマは？
もしかして・・・さっきので？
私、イルマは好きじゃないよ？」

リリ「リコ・・・
うそつかなくていいよ!!
私はだいじょうぶだから、
じゃあ・・・バイバイ!!」

どうしよう。

これじゃあ・・・
ハルトを大親友に取られる!!

ちゃんと言わなきゃ・・・

リコ「待って!!　リリ!!」

リリ「ん？　どうした？」

リコ「私、本当にイルマは
好きじゃない!!
ハルトが好きなの!!
ごめんなさい・・・」

リコ＆ハルト「良くできました!!」

リコ「え？
何が起こってるの・・・」

リリ「リコの気もち、私、気づいてたの。
だから、自分の気もちを
声に出してもらいたくて、
ハルトと一緒に作戦を練ったんだ。
なんか、ごめんね？」

ハルト「リコの気もち、知りたかった。
ありがとう。
俺・・・リコを幸せにするって
約束するから!!
俺から言わせて。
リコ・・・つきあって下さい！」

リコ「うん！　喜んで」

イルマ「じゃあ、俺も。
リリ・・・つきあって!!」

リリ「はい!!
よろしくね。イルマ!!」

こうして大親友と一緒に
恋をつかむことができました!!

＊おわり＊