本当の私に出会った日

CAST崎浜梨瑚

作者：わか

2025.02.19

「じゃあ自己紹介
お願いします」

「初めまして。
崎浜梨瑚です」

「じゃあ崎浜さんは
あそこの席ね」

「わかりました」

このときはまだ
本当の私ではない。

ただ普通の中学２年生で
いたいだけだ。

リリ「りこちゃん？
はじめまして！
私、中瀬リリ！
仲良くしたいんだけど、いい？」

リコ「もちろん！」

リリ「やった！
じゃあ何個か
質問していい？」

リコ「いいよ！」

リリ「じゃあ～
誕生日っていつ？」

リコ「４月２１日！」

リリ「え！　私４月２０日！
１日違いだ！
じゃあ～血液型は？」

リコ「Ｏ型だよ～」

リリ「え、これも一緒・・・
私たちすごすぎない?!」

リコ「偶然だね～！」

リリ「じゃあ～
好きな服のブランドは？」

リコ「ブランドとか
あまり気にせずに
買ってるから
わからないなぁ～」

リリ「そっか！
じゃあ今度２人で
買い物しに行こ！」

リコ「２人で?!
だいじょうぶかな・・・」

リリ「だいじょうぶだよ！
私、色々教えてあげる！」

リコ「ありがとう・・・！」

・＊。・　土曜日　・。＊・

リコ「おまたせ～」

リリ「う～ん」

リコ「どうしたの？」

リリ「服はいいんだけど、
なんかな～」

リコ「やっぱりメイクしたほうが
よかったかな～」

リリ「それだ！
ちょっとついてきて！」

リコ「どこ行くの～！」

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

リコ「え?!　これがリリの家?!
豪華すぎない?!」

リリ「まぁ私の先祖代々伝わる
大豪邸だからね」

リコ「お邪魔します・・・」

リリ「はい！
ここ座って！」

リコ「なにこれ・・・すごい！」

リリ「リコはイエベだね！
このブランドとか合いそう！
買いに行こ！」

リコ「でも、お金が・・・」

リリ「今回は私が買ってあげる！
・・・次からは
自分で買うんだぞ～？」

リコ「はーい！（笑）」

それから私はリリに
色々おしゃれとか
メイクとか
教えてもらったんだ。

それからなんか
学校生活が
楽しくなってきた！

「なんか最近、崎浜
かわいくなってない？」

「確かに・・・
好きな人でも
できたのかな？」

「リコー！」

リコ「あ、ナツ。
どうしたの？」

そう、最近私は
ナツ君が
気になっているのです・・・・

ナツ「今日社会なの
忘れててさ！
教科書かしてくれない？」

リコ「また～？
これで最後だよ？」

ナツ「サンキュ！
リコって本当に
頼りになるなぁ～」

リリ「リコ！
ナツといい感じじゃない！」

リコ「ちょっ、
大声で言わないで！」

リリ「さては
好きになったか～？
きゃーー！」

リコ「そんなことないって！」

リコ「あれ？
雨ふってる・・・・」

ナツ「はい」

リコ「え？　傘・・・」

ナツ「入る？」

リコ「ありがと・・・・」

もしかしてこれって、
相合傘?!

リコ、ナツ「あのさ、」

?!
なに?!　ハモった?!

ナツ「いいよ」

リコ「いや、どうぞ・・・」

ナツ「あのさ、最近リコが
気になってるんだけどさ・・・
よかったらつきあわない？」

リコ「え、私もそれ
言おうと思ってた・・・！」

ナツ「じゃ、
両思いってことで！」

リコ「よろしくおねがいします！」

～End～