テレビの中の王子様でも

CAST吉岡 優奈吉岡 優奈

作者:英恵☆

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.03

みんなも1度は
思ったことがあるはず。





テレビに出てくる俳優さんや、
アイドルと恋ができたらいいなって。





「キャー!!!!!
今日もかっこいー!!」





みなさまこんにちは!
私、吉岡ユナ!





人気アイドルグループ
「ニコラズ」の大ファン!!





特にリーダーのハルトくんが
大好きなのです!





ミ「相変わらずユナは
ハルトくん好きだよねー」





この子は、
私の親友のミアン。





アイドル好きの私とは
打って変わって、
ミアンは二次元が好き。





ユ「だっていつも笑顔だし、
裏表なさそうだし、最高じゃん!」





ニコラズは、アイドル界に
新しい風を吹かせるために
結成された若手グループ。





デビューライブで大成功をおさめ、
今ではCMやバラエティーなどに
ひっぱりだこなっている。





ミ「ふーん。ま、いいけどね。
そうそう。明日、
私が好きなアニメのグッズが新発売になるの。
買いに行きたいからついてきてね」





ユ「え、また?」





ミ「もしかしたらハルトくんに
ばったり会えるかもよ?」





ユ「うん。分かった」

















*次の日*





いっつもいっつも
ミアンの買い物には
「ハルトくんにばったり会えるかもよ?」
って誘われてきてるけど・・・





1回もあったこと
ないんだよね・・・





ミ「ユナー! 早く早く―!!」





ユ「うん。キャッ!!!」





いったー。
誰かに押されたんだけど・・・





これ新しい服だったのに。





「すみません!!
大丈夫ですか?」





ユ「はい。
大丈夫・・・ですけど」





ハ「膝から血が出ているじゃないですか!
ちょっとついてきてください。
手当てをしますから」





ユ「あの、私なら
全然大丈夫なので・・・」





ハ「そうですか。
でも、今度おわびをさせてください。
僕の名前は今井ハルって言います」





ユ「ハルくん・・・
私、吉岡ユナです」





ハ「ユナちゃんですね。
では、今度の土曜日の午後1時に
ここで待ち合わせましょう」





ユ「は、はぁ」





ハ「それでは、失礼します!」





今の、なんだったの?





ミ「ユナ! 大丈夫?」





ユ「うん」





この出来事が
私の運命を変えるだなんて、
この時の私は思ってもいませんでした。

















*月曜日*





ユ「ミアン―!
聞いて聞いて聞いて!
ニコラズのライブあたったー!!」





ミ「ふーん。よかったね。
そのライブいつなの?」





ユ「土曜日の夜6時からなの!
楽しみすぎる!!!」





もう私、
死んでもいいわ。





あ。そういえば1時から
ハルって男子と
待ち合わせしてたんだっけ。





ま、せっかく当たった
ライブだもん!





思いっきり楽しむぞー!

















*土曜日午後1時*





ハ「ユナちゃん!
こっちこっち!」





ハルっていう人
本当に来てる・・・





そういえばここ、
ライブ会場から近いなぁ。





ユ「本当に何もしなくていいですから。
気にしてないので」





ハ「そういうわけにはいかないよ。
それとタメでいいよ」





ユ「うん。でもいいって。
大丈夫だから本当に」





ハ「いいのいいの!
じゃあ、俺おすすめの
カフェに行こう」





なんだかこの人、
少し強引だな・・・





でも悪い人ではなさそう。

















*カフェ*





ハ「じゃーん!
ここのケーキが
すごいおいしいんだよ」





ユ「あ! ここハルトくんが
前テレビでおすすめしてたところだ!!」





あ。しまったー。
日頃の癖が出てしまった・・・





ハ「え、ユナちゃん
ニコラズのハルトのこと
好きなの?」





ユ「うん!
ずっとここ来たかったんだー!
ハルくんありがと!」





ハ「うれしい」





ユ「なんでハルくんが
うれしいの?」





ハ「いや、あの、その・・・
ユナちゃんの笑顔見れたから」





ドキッ!





なんかドキッて
したんだけど・・・





ハ「じゃあ、中に入ろう。
ユナちゃんの好きなこと教えて」





ユ「うん」





あ、さりげなくドア
開けてくれたし・・・





本当にやさしい人なんだな。





ユ「おいしー!
なにこれ!
すごいおいしい!」





ハ「でしょ。
はまっちゃうよね」





ユ「うん!!
あ。ハルくんは
チョコレートなんだ」





ハ「僕はいつもこれだよ」





ユ「ハルトくんも
チョコレートケーキなんだよ。
好きなの」





ハ「ハルトのこと好きなんだね。
本当に」





ユ「だってかっこいいじゃん!
優しいし、笑顔素敵だし。
この後もね。ライブに行くの!
じゃーん!」





ってあれ!?
チケットがない!





もしかして家に
忘れてきた?





ユ「うそ・・・
チケット忘れた」





せっかく当たったのに・・・
楽しみにしてたのに。





ハ「じゃあ、あげる」





ユ「え・・・?
これ、ライブのチケット・・・
なんで?」





ハ「姉から貰ったんだ。
いらないからあげる」





ユ「しかも最前列じゃん!
もらえないよ!
もったいない!」





ハ「いいから。
この前のけがの
お見舞いだと思って」





ユ「でも・・・
申し訳ないよ」





ハ「俺がユナちゃんに
あげたいって思ったから。
もらって」





ドキッ!





どこまでこの人は
キュンキュンさせるの・・・?





ユ「ありがと・・・」





ハ「うん。それでいいんだよ。
じゃあ、次は洋服屋に行こう」





ユ「え? 服? 服なんて
最近買ったばっかりだけど・・・」





ハ「いいから。
俺がユナちゃんを
コーディネートしてあげる」





なんかすごいことに
なりそうなんだけどー!





ハ「あ、バック持つよ」





ユ「いいよ。軽いし。大丈夫」





ハ「またそうやって遠慮するー。
俺だって男だぞ? はい」





ユ「はい・・・すみません」





ハ「なんで謝るの。
当たり前じゃん。こんなの」





さりげなく車道側だし、
この人完璧だなぁ。





ハ「あ、自転車!」





ユ「え? キャッ!!」





グイッ!





ハ「大丈夫? ケガない?」





ユ「はい・・・」





今、肩グイされた・・・





やばい。
心臓が・・・・痛い。





ハ「ついたよー!」





ユ「ここ、ハルトくんが
通ってるところ・・・」





ハ「そうなんだ。偶然だね」





なんでこんなにハルトくんと
好みが一緒なんだろう。

















@10分後





ハ「ユナちゃん、
すごいかわいい!」





ユ「こんなの着たことがないから
恥ずかしいよ・・・」





ハ「よし!
今日のライブも
これで行ってきな!」





ユ「うん。
でもこれどうするの?」





ハ「すみませーん!
これ全部ください!」





ユ「え!? 全部!?」





ハ「うん。大丈夫。
心配しなくていいから」





ユ「でも、これ以上は・・・」





ハ「ほら。言ったでしょ。
遠慮はいらないよって」





なんで、完璧なの?





かっこいいし、優しいし、
私のことを見ててくれるし。





こんな人、
好きになっていいのかな。



















*待ち合わせ場所*





ハ「今日はすごく楽しかった!
ありがと、ユナちゃん」





ユ「お礼を言うのは私のほう。
いろいろしてもらってごめん」





ハ「いいの。
んじゃ! またね!
今日はありがとう!」





いろいろあったけれど
すごくいい人で良かったな・・・





あ、そろそろライブ会場
急がなきゃ!

















*ライブ*





ハ「みんなー!
今日は来てくれてありがとう!」





やばいー!
最前列でハルトくん見れるとか
神様すぎる!





ハルくんに感謝しなきゃ!





ハ「ここで俺から
メッセージがありまーす!
聞いてくれるかなー?」





メッセージ?
なんだろう。





ハ「吉岡ユナちゃーん!!!
ステージ来てくれる?」





え? なんで?
え? 私?





ハ「ユナちゃん。俺だよ」





ユ「ハルくん! なんで?
なんでハルくんが?」





ハ「ほら。遠慮はなしでしょ」





最前列までハルトくんは
降りてきてくれた。





それも私の目の前に。





ハルトくんに手を引っ張られ
ステージに上がる。





ハ「ここでみんなに
言いたいことがあります!」





ハルトくん、
何をするつもりなの?





ハ「今日から俺は、
この吉岡ユナちゃんと
お付き合いをはじめます!!」





ええええええええええ!?





私が、大好きな
ハルトくんと?





え?





ハ「とりあえず、ライブ終わったら
裏口で待ってて。
びっくりさせちゃってごめん」





頭が混乱する・・・





なんでハルくんが
ハルトくんなの?





なんで私がハルトくんと
お付き合いするの?

















*ライブ終了後*





ハ「ユナちゃーん!」





ユ「ハルくん。
さっきのどういうことなの?」





ハ「ごめん。
今井ハルは本名なんだ。
今井ハルは、ニコラズのリーダーの
今井ハルトだよ」





ユ「え・・・」





ハ「あの時、
俺はレッスンに行く途中で
ユナちゃんにぶつかっちゃったんだ」





うそ・・・





ハ「あの時に俺はひとめぼれをした。
ユナちゃんに。
俺、どうでもいい人に
会う約束なんかしないよ」





ユ「でも、私一般人だよ!?」





ハ「一般人だろうが俺には関係ない。
俺が好きなのは
ユナちゃんなんだから」





ユ「ハルトくん・・・」





ハ「俺、ユナちゃんのことが大好きだ。
ユナちゃんは?」





ユ「私も、ハルくんのことが大好き。
アイドルとしてじゃなくて、
1人の男の子として」





ハ「絶対に幸せにする」





あの衝突事故から始まった
奇跡の物語。





あなたにもこういう幸せが
舞い降りてくるかもね。







☆END☆

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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