彼のいたずらでわかることとは

CAST吉岡 優奈吉岡 優奈

作者:ハニオレ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.09.11

ルンルル~ン♪





なんでこんなに
ご機嫌なのかって?





今日は
お習字教室の日だから!





家から歩いて
5分くらいのところにある
教室に通ってるの。





墨のにおいが
好きだから
すごく楽しいの!





あっ、こんにちは。
吉岡優奈です。





普通の中学校に通ってる
2年生。





友達からは
真面目だねって
言われてます(笑)





ゆな「こんにちは、
よろしくお願いします」





そう言って
教室に入る。





手慣れた手つきで
習字の準備をする。





私は墨汁を使いたくないから
墨をするの。





墨をすってる間は
すごく楽しいし、
安心できる。





今日は自由に
好きな文字を書いて
いいらしいから、私は
『友好の精神』という字を書く。





書初め用紙を使うから
床で書く。





「友」の字は払いに
気をつける、





「好」はバランスに
注意する、





「精神」は
文字の大きさ、
バランス。





特に集中しないと。





よし、
書き終わった!





結構うまくできたから
先生を呼んで
見てもらおっと。





私の通ってる
お習字教室の先生が
男の先生なんだけど、
その人がすごくかっこいいの!





私の好きな人は同じ教室に
通ってる龍和君なんだけど、
先生のことが
少し気になってきちゃって。













・。・。・。・。・。・。・。・。





《龍和目線》





優奈めっちゃうまく
書けてんじゃん。





あっ、先生呼びに行った!





最近優奈と先生が
やけに仲がいいから
嫌なんだよな。





あっ、そうだ!
優奈の書いたのに
いたずらしてやろーっと。





ここに墨を垂らして、
えっと~、次は、、、
こうして、ああして、、、





あっ、優奈帰ってきた!





ゆな「えっ、なにこれ?」





呆然として
突っ立ってる(笑)





優奈の目が少し
涙ぐんできた。





なんか
やばかったかな。





先生「優奈、どうした?
おいっ!
なんだこれは」





ゆな「帰ってきたら
こんなことになっていて。
うまく書けたのに。
そんな」





先生「誰だ?
こんなことしたのは。
すぐ名乗り出ろ!」





他の生徒「こいつ!
龍和!
こいつがやってた!」





るわ「ちげーよ!
俺じゃない!
ほかのやつがやったんだ!」





バチッ!





私は龍和のことを
ビンタしてしまった。
大好きだったはずなのに。





そして私は、





ゆな「もうやめてよ!
こんないたずら。
今までのことも
全部龍和なんでしょ!
先生。ごめんなさい、
今日は帰ります」





私は全力で走った。





今まであったことを
すべて忘れようと走った。





苦しい。





怒りを抑えるために
思いっきり走った。





なぜか私は
家についてからの
記憶がない。





気がついたら私は
ベットの上で寝ていた。





ママ「目、覚めた?
大丈夫?
玄関で倒れてたのよ。
お習字教室からは
話聞いた」





ゆな「ごめんなさい、
ごめんなさい、、、」





私は泣いた。
顔がぐちゃぐちゃに
なっても泣いた。





泣いてたら
ママが私を抱きしめて
こう言った。





ママ「泣いていいんだよ。
今は何も考えなくていい。
優奈には
ママがついてるから。
安心して」





ママがいつもより
暖かく感じた。





『ありがとう』





泣いてて
言えなかった。













・。・。・。・。・。・。・。・。





しばらくたって
私は少し落ち着いた。





リビングに行こうと
部屋のドアを開けたら
下から龍和君の声が
聞こえた。





なんで?





私はなぜだか
恐怖で動けなかった。





ママ「優奈、龍和君が
優奈に話があるって。
下りてこられる?」





私は何も答えずに
部屋にこもった。





ドアの前に
座りこんだ。
怖かった。





コンコンッ。





誰だろう?





?「龍和です。
今日はごめん。
少し話せないかな?」





ゆな「いいよ。入って」





るわ「今日はごめん」





ゆな「なんで
あんなことしたの?」





るわ「最近優奈と先生が
すごく仲がいい
気がしたから、
優奈にいたずらして
懲らしめてやろうって
思っちゃって。
本当にごめん。
俺が全部悪かった」





ゆな「そうなんだ。
私のほうこそごめん、
ビンタして。
あと、私先生のこと
好きなの。
前までは龍和君のことが
大好きだったけど、
私の習字にいたずらしてるのが
毎回龍和だって知って、
先生に相談していくうちに
どんどん仲が良くなっていって、、、」





るわ「そうだったんだ」





ゆな「けど、もう
この恋は終りにするね。
今日分かったの。
恋に年齢は
関係ないっていうけど、
すごく関係ある、
っていうことを。
だから龍和君、
私と付き合ってください!」





るわ「俺のどこが好き?
3つ言ってくれたら
付き合ってあげる」





ゆな「もぉー、
龍和ったら意地悪~。
まぁ、言うけどね。
1つ目は、意地悪だけど、
こうやってちゃんと
謝りに来てくれるところ。
まとめて言うと、
優しいところ。
2つ目は、自分の気持ちを
曲げないけど、
相手の気持ちも
尊重してくれるところ。
3つ目は、ずるい
答えかもだけど、
龍和のこと全部!」





るわ「おいっ!
ずるいぞ!
けど、言ってくれたから
付き合う」





る、ゆ「これからよろしく
お願いします!」







::*END*::

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