私の初恋

CAST吉岡優奈

作者：えりこ

2022.04.24

私は吉岡ユナ。
中学２年生！

好きなことは
マンガを読むこと。

実はね、私、最近
恋をしました!!

初恋です!!

彼の名前は
内田レンくん。

超人気者！

運動もできるし、
頭もいい、
そして何より、
めちゃくちゃ
イケメンなの。

ふぅ、今日もレン君
カッコよかったな。

私がもし
レン君と付き合ったら
どうしよう！

レン君と一緒に
お買い物に行ったり、
オシャレな喫茶店に
行ったりしたいな・・・

こうやって
ベットの上に座って、
レン君のことを
妄想するのは私の日課。

・＊。・　妄想中　・。＊・

レン君「ユナ～、」

私「なに？」

レン君「かわいいよ」

私「レンもカッコいい」

・＊。・　現実　・。＊・

私は決意した。

レン君に告白する！

それでオッケーもらって、
２人で色んなとこに
出かけたい!!

私「あの、レン君？」

レン君「うん？　なに？」

私「このあと時間ある？」

レン君「うん、あるけど、」

私「じゃあ、体育館裏に
放課後きて」

レン君「え？
あ、分かった」

私「伝えたいことが
あるから！」

よし、バッチリだ！

時間に間に合うように
行かないとな・・・

髪ももうちょっと
整えてこよ・・・

私「あ、レン君！」

レン君「ごめん、待った？」

やだ、この
少女漫画みたいな
セリフ・・・

レン君「それで、
伝えたいことって？」

私「あのね、私、
レン君が好きです」

レン君「!!」

私「もしよかったら、
付き合って！」

レン君「ごめん」

私「え？」

レン君「俺、彼女いる」

私「・・・・」

知らなかった。

どうして？

多分私は
レン君に夢中になりすぎて、
そんなことにも
気づかなかったんだ。

バカみたい。

１人で妄想して、
それが現実で
叶うわけないじゃん。

恥ずかしい。

なんでこんなこと
したんだろ。

そういえば、
課題テスト、来週だ。

勉強も全然
やってなかった、

やらなきゃ・・・

私の初恋は
そんなふうに
あっけなく終わった。

＊ｅｎｄ＊