私の好きはちょっと違う・・・

CAST吉岡優奈

作者：結菜

2022.06.15

「姿勢を正して礼」

「ありがとうございました」

私は吉岡ゆな。
中学２年生。

卓球部に
所属している
次期部長候補です！

ゆな「お疲れ～」

みおこ「お疲れ～」

あっ、みおこは
私の親友！

同じ卓球部で
副部長
狙ってるらしい。

ゆな「あっ結珠先輩!!!!!
お疲れさまです!!!」

結珠「ゆなちゃん！
お疲れ～」

今のは３年の先輩の
結珠先輩！

めっちゃ可愛くて人気者で
部長までやってる
憧れの先輩！

みおこ「結珠先輩
ほんとかわいいよね。
ほんと好きだわ!!」

「それな～～ね～～～
マジでかわいい
ホント好き」

みんな結珠先輩が
大好き!!!

ただ私の好きは
ちょっと
違うんだよね・・・

・＊。・　次の日　・。＊・

先生「今日はLGBTQの
講演会があります。
体育館へ
移動してください」

あっそっか。
今日は講演会だった。

講演会の先生「じゃあまず
LGBTQについて
説明できる人ー
えっとじゃあ
そこの女子わかる？」

私だ。

ゆな「えっと、
Ｌがレズビアンで
女性の同性愛者、
Ｇがゲイで
男性の同性愛者、
Ｂがバイセクシャルで
同性、異性どっちも好きになる
両性愛者、
Ｔがトランスジェンダーで
心と体の性が一致しない人、
Ｑがクエスチョニングで
自分の性がわからない、
もしくは自分をどの性にも
当てはめたくないという人」

講演会の先生「お～正解です。
よく知ってますね」

モブ「あいつLGBTQなんじゃねｗｗｗ」

ぐさっ・・・

何かが刺さったような
気がした。

涙がこぼれ落ちそうになる。

私は体育館を飛び出した。

ゆな「なんで、、、なんで
普通に恋愛できないの、、、
どうしてこんな、、、」

みんな気づいてるかな。
私は結珠先輩が好き。

でも過去に
付き合ってた
男子もいる。

私はLGBTQの中の
バイセクシャル。
両性愛者なんです。

みんなが好きな
男子の話をしてる時
私は入れない、、、

この恋がかなわないって
いうのもわかってる。

だからこそ
好きでいるのがつらい、、、

中２になる前。

部活にも
集中できなくなるし、
好きでいるのもつらいから
恋愛対象としてでなく
先輩として
好きでいようって決めた。

だけどやっぱり、、、

みおこ「ゆな!!!
大丈夫、、」

ゆな「みおこ
なんで、、、」

みおこ「急に飛び出したから、、、
大丈夫。
ゆっくりでいいから
落ち着いて」

ゆな「みおこ、、、、」

ゆな「もう大丈夫。
ありがとう。
あのね、みおこ私、、、」

みおこ「ゆな。
私、隠してたことがある。
私ね、精神病持ってるの
実は小学生のころに
周りに広がって
ここに引っ越してきたの。
だから大丈夫。
ゆな、自分をこれ以上
苦しめないで。
人には誰だって何かあるよ」

ゆな「みおこ、、、
ありがとう。
私はね、両性愛者なの」

みおこ「私はどんなゆなでも
大好きだし、
一生親友だよ!!!!」

すごくうれしかった。
自分を
受け入れてもらえた。

私は今まで
他の人に言ったら
引かれると思ってた。

思ってた以上に
世界は優しいのかな、、、

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

ゆな「先輩方、今まで
ありがとうございました。
先輩と一緒に部活できて
とっても楽しかったです。
私たちを引っ張って
行ってくれて、
これからは部長として
私が引っ張ってけるように
頑張っていきます。
本当にありがとうございました」

今日で先輩たちは引退。

私も決心をつけた。

ゆな「結珠先輩!!
あの、結珠先輩が、、、、」

＊ｅｎｄ＊

＊。＊。＊

これを読んでいる中で
LGBTQの人も
いると思います。

普通と違うのが
ものすんごい
怖いって人もいると思う。

だけど安心して
LGBTQの人が
ここにいます!!!!

思ってる以上に
世界は狭いから
安心して！

きっと明るい
未来が待ってる。

たとえそれが
今じゃなかったとしても、
頑張って生きよう！

私の願いは
この世界中の人が
LGBTQのことをもっと
知ってもらって
いろんな人が生きやすい
世界になることです。

まずは日本で
同性婚ができるように
なるといいな！