ポケットの中で。~小さなお姫様~
作者:いちご
「ここら辺ではね、まぶしい光を浴びると
小さなお姫様になれるって噂があるんだよ」
これは、おばあちゃんが
教えてくれた話。
小さなお姫様か~。
私もなってみたいな。
*・*・・・*・・・*・*
こんにちは!
私は大月ミクです!
ニコラ学園に通う中学2年生です!
ミク「おはよう! 安藤くん」
今しゃべりかけたのはお隣で幼なじみで、
小さい頃はずっと遊んでた友達!
イルマ「・・・よっ」
今じゃこんなにクールに
なっちゃって・・・
*。・ 学校の帰り ・。*
ピロリン
「ごめーん。ミク、
お醤油買ってきてもらえる?」
ママだよ・・・
マジか。めんどい・・・
。。ポツンポツン。。
ミク「雨。。傘!!」
リュックの中から私は
折りたたみの傘を出した。
?「ねー。安藤くんってさ~。
どの高校行くとかきめてるの?」
嘘っ・・・なんで、安藤くんが
うちのクラスの山本イチカさんといるの?
みたくもないよ。こんなところ。
だって・・・だって・・・
私、小さい頃から
ずっと好きだったんだから!
安藤くんのこと。
イチカ「ね~ってばー。
なんか言ってよぉ」
もうこんな現場・・・
逃げてやる!
全力で走る。走り続ける。
息が切れるまで・・・
ミク「ハァハァハァハァッ」
私は気づいたら
安藤くんとよく来た洞窟に来ていた。
小さなお姫様の話をしてもらったのも
この洞窟だったなー。
ミク「なんで。。なんで涙が・・・
(ポロポロっ」
涙は拭っても拭っても
止まらない。
ミク「もういちど、あの頃に戻りたい。
小さい頃に戻りたいよ・・・」
強く願ったその時・・・
ピカッ・・・
まぶしい光が私にうちつけた。
ミク「えっ? 嘘っ・・・
小さくなってる。。
嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
服もミニサイズになって・・・
そこら辺に転がってる石よりも小さい。
イルマ「ミク!! どこにいるんだよ!!
走ってどこいっちまったんだよ!!」
ミク「安藤くん~!! こっち!!」
大きく。。すごく、大きく
私は手を振る。
イルマ「ミク・・・まさか、お前・・・
小さなお姫様になったんじゃないのか!?」
私をそっと手に乗せて
安藤くんは話しかけた。
ミク「うん。そうだと思う。
でもこの姿って1番最初に見た人以外に
見られちゃいけないんだよね」
そう。これもおばあちゃんが
教えてくれたこと。
ミク「って、ことなんで。。
安藤くんにお願いがあります!」
イルマ「おいまさか。。。」
ミク「私を安藤くんの部屋に
住ませてください!!」
オネダリの顔をする。
そんな私をみて
心を許してくれた安藤くんは・・・
イルマ「まー。しょうがねーな!
まず、ここは入れ」
安藤くんは自分の制服の胸ポケットに
私を入れてくれた。
ミク「なんか、ここ落ち着く」
ポケットから見える景色。
安藤くんのぬくもり。
すべてがサイコーだわっ!!
*。・ 家 ・。*
イルマ「まず、言っておく。
勝手にいろんな物さわんな」
ミク「分かってるって!」
こうして始まった、
私と安藤くんの秘密の同居生活。
いろいろワケありだけど
結構楽しい。
小さい頃以来だな。
安藤くんの優しさにふれたの。
「大丈夫?」とか
「俺が守ってやるから」とか・・・
一応、私、安藤くんのこと
幼なじみ以上のものだと思ってますよっ!?
イルマ「お前の両親には、ちゃんとお前の無事と
何してるか教えといたから。
作り話考えるの大変だったんだからなっ!」
ミク「ありがと! 感謝します!」
*・*・・・*・・・*・*
私はさ。安藤くんに
ずっと甘えてていいのかな。
私だってたまには
大きくなりたいって
思うこともあるよ。
でも、その分。
今のままでいいんじゃないって
なる時もあるし。
好きっていう気持ちが
邪魔してるかも。。
あと、おばあちゃんが言ってて
今すっごく大事なこと思い出した。
それはね、小さなお姫様が
好きな男の子に告白して
返事がOKだったら、
2人は永遠に結ばれ
お姫様は元の姿に戻るんだって!!
よしっ! 試すぞっ!
*。・ 次の日 ・。*
私は小さくなって
2ヶ月がたった。
ミク「あのね。
今日は安藤くんに
大事な話があるんだ」
イルマ「うん。なに?」
ミク「私・・・安藤くんのことが好き!!
大好きでした!」
イルマ「えっ。。」
ミク「小さなお姫様が
好きな男の子に告白して・・・」
イルマ「OKだったら
2人は永遠に結ばれ、
お姫様は元の姿に戻るって
やつでしょ?」
真剣な目で安藤くんは
私の目を見てくれる。
ミク「そう! 本気だから。
小さい頃からずっと・・・
ずっと好きだったよ。
付き合ってください!」
イルマ「/////
マジで照れるんだけど。。
俺もお前のこと大好きだったよ。
答えはOKに決まってんだろ!」
安藤くんは人差し指で
私の頭をポンポンとしてくれた。
ミク「んぅ・・・」
なんか、体が・・・体・・・・・・
ンッパァっっ!
ミク「やった!!
元の姿にもどった!!」
イルマ「ミク!」
ギュッ・・・
安藤くんが抱きしめてくれたとき、
ポケットの中のぬくもりとはまた別の
ぬくもりを感じた気がする。
チュッ・・・
「「大好きっ!!」」
パッと明るい笑顔が安藤くんの顔に咲き、
私も笑顔になった。
ポケットからあふれだした愛は
私と安藤くんを繋いでくれました。
*end*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
大月 美空

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