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君と僕とを繋いだ暗号

CAST青山姫乃青山姫乃

作者:みかん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.05.17

私の名簿番号は、8番。





彼の名簿番号は、15番。





それは、2人だけしかわからない
秘密の暗号・・・





――――これは席替えから始まった、
小さな恋の物語。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





こんにちは!
私の名前は、青山ヒメノです!





突然ですが、私はただいま
絶賛片思い中。





その相手は、久野ナツ君。





入学してから
ずっと好きなの。





あっ、言い忘れてたけど
私は高1です。





私はなんと今、
ナツくんの隣なの!















*。・ 席替え当日 ・。*





ヒメノ「はぁ?! ナツと隣ぃー?!」





ナツ「はー? まじか・・・
ヒメノかぁ・・・」





ヒメノ&ナツ「やだわー笑」





と、まあこんな感じで・・・





トホホ。





もちろん私は
すっごくうれしくって
思わずニヤけちゃった。





ナツくんも同じ気もちで
いてくれたらいいのにな・・・















* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





先生「じゃあ早速、席替えてー」





ワイワイ、ガヤガヤ。





ヒメノ「もー、ほんとに
なんでかな・・・」





ナツ「それ、俺が言いたいわ笑」





でも、なんだかんだで
仲がいいんです笑





この席でよかったって
ナツくんが思ってくれてたら
うれしいな。





でも1週間後、私に
とんでもないことが・・・















*。・ 1週間後 ・。*





その日は英語の授業中で、
不意にナツくんが、





ナツ「お前ってさ、好きな人いるの?」





って。





ヒメノ「はっ、はぁ?!
い、いいいいないよっ?」





ナツ「はぁ・・・
お前、うそつくの下手すぎ笑
顔に出てるぞ笑」





ヒメノ「むうぅ・・・
はぁ、いるよ・・・」





ナツ「まじで?! 誰誰?
何組? 何番?
てゆーか、誰?!」





ヒメノ「はぁ?!
言えるわけないじゃん!」





ナツ「俺的には、このクラスの
誰かだと思うんだよな・・・」





ヒメノ「この組以外!!
絶対に!!!
ここはないよ!!
ほんとに!!」





ナツ「そんなに隠すってことは
5組しかないだろ笑」





ヒメノ「あぁ・・・
墓穴掘った・・・」





この後も質問は続き、
結局5組の3列めで
イニシャルがNというヒントまで
あげてしまった。





(ちなみに私とナツは
5組の3列めだよ)





ナツ「Nか・・・
俺はまずないとして、
ナツスケかリュウノスケか・・・
どっちだぁー??」





お前だわー!!





そう言いたいけど
言えるはずもなく・・・





ナツ「分かったー!
ナツスケだろ?」





ヒメノ「ちっがーーーーう!!!!!
てゆーか、ナツはどーなの?
いるのー?」





ナツ「・・・おう///」





ヒメノ「えっ? まじで?
だれ?」





ナツ「はぁ?
言えるわけねぇつーの」





ヒメノ「ナツがおしえてくれたら
私も教えてやるよ(ニヤ」





ナツ「はっ、はめられた・・・」





そのあと私は
質問しまくって





5組の3列めで
イニシャルがHという
ヒントまでもらった。





私だといいな・・・





なんて、そんな奇跡
あるわけないのに。





ヒメノ「私はないとして、
ヒマリゃんか、ハルハちゃん
どっちかだよね?
どっちー???」





ナツ「あーじゃあ、
好きな人の名簿番号
メモに書いて
お互いに交換っていうのは?
どう?」





ヒメノ「はっ? なにそれー笑」





ナツ「それなら俺、やってやるよ笑」





ヒメノ「うーん・・・
じゃあ、のった!」















*。・ 放課後 ・。*





ナツの好きな人が
ついに分かるんだ・・・





私であってほしいけど、
もし違っても、うらみっこなし!
悔いはない!





ヒメノ「かーけた!」





ナツ「おれもー!」





ヒメノ「じゃあ、ナツの先にちょうだい」





ナツ「は?
お前からでしょ、普通は」





ヒメノ「のー!
レディーファーストってやつ!笑」





ナツ「仕方ねぇな・・・って!
待て待て! 交換だろ!
せーので交換!」





ヒメノ「あっ、そっかそっか!
じゃあ行くよー?」





ヒメノ&ナツ「せーのー!」





ナツが私の手に
メモを置いたとき、





私は急いで両手を
ナツの手から離して
自分のメモとナツのメモを
抜きとった。





ナツ「ちょっ、おまっ、
お前のもらってねーんだけど?」





ヒメノ「ざーんねん!
油断したな!
じゃあ見るねー」





ナツ「あー! もー!
仕方ねぇな」





ドキ・・・ドキ・・・





ドキ・・・ドキ・・・





ここにかかれているのが




どうかどうか
私でありますように・・・





震える手でひらいた
メモの中には





「8」





と、不器用に書かれていた。





涙で視界がぼやける。





ヒメノ「えっ・・・?」





ナツ「恥ずかしいから
あんまり見るなよ///」





ヒメノ「う・・・そでしょ?」





ナツ「うそなんて書くかよ」





ナツ「俺は入学してから
ずっと、ずっと、ヒメノしか見てない。
好きだ。つきあって欲しい」





ヒメノ「はい・・・涙」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





私の「15」と書かれたメモは、
ナツに渡した。





いまでも2人は幸せです。





机の中には、秘密のメモ。





そこにはお互いの名簿番号の
「8」と「15」。





言葉じゃないのに伝わる
2人だけのメッセージが、





いまでも、ずっと・・・







*end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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