兄妹だなんて聞いてない!!!
作者:みぃみぃ
母(ユナ)「リリ、私、
再婚することになったの」
リリ「なんで・・・
そんなのやだよ!!!」
申し遅れましたが、
私、中瀬リリと言います。
私の家庭は、私の小さいころ
お父さんが事故で他界して、
ずっと母子家庭でした。
でも、今、お母さんが、
再婚するとか言うんです!!
なんで・・・
なんでよ・・・
?「こんにちはー」
え、誰か来た・・・誰?!
?「ああ!
君がリリちゃん?
今日からよろしくね」
リリ「え?」
?「ユナ、
言ってなかったのか?」
お母さんのこと呼び捨て?
イルマ父「こんにちは。
安藤たくまです。
今日からリリちゃんの
おとうさんだよ」
リリ「・・・・」
私は絶句した。
私まだ賛成してないじゃん!
あれ・・・?
もしかして
後ろにいるのって・・・
イルマ「リリ、、、」
リリ「イルマ君・・・?」
母「あら、知り合いだったの?」
安藤イルマくん。
私のクラスメイトであり、
私の好きな人だ。
私、イルマ君と
兄妹になっちゃうわけ???
そんなん・・・
なしでしょ?
私は自分の部屋まで
走り出した。
*。。・。。*。。・。。・*。。・。
イルマ「リリ!!!!」
とんとん。
ドアがノックされる音が
聞こえた。
リリ「入ってこないで!!!!」
イルマ「リリ・・・」
リリ「イルマ君・・・
お母さんは、お父さんのこと
嫌いになったのかな?
イルマ君のお父さんの方が
好きなのかな?」
イルマ「違う・・・
リリのお父さんのコトは
嫌いになってない。
リリがこれから先、
お父さんがいないと困ると思って、
お母さんは再婚を・・・」
リリ「そんなの嘘だ!」
イルマ「本当だよ!! 聞いたから!」
リリ「それに・・・
イルマ君と兄妹になるなんて・・・」
イルマ「俺だって今とまどってる。
けど、父さんが喜ぶことも
考えてやりたいから。
父さんだってずっと1人なんて
さみしかったと思う。
きっとリリのお母さんだってそうだ。
子どもはただ親に甘えるんじゃなくて、
親の思いもくみ取ってやらなきゃ」
リリ「そうだね・・・!」
でもねイルマ君・・・
そんなこと言ったら、
私またイルマ君が
好きになっちゃうよ・・・
― 次の日 ―
私は安藤リリとして
登校した。
すると、
クラス一のいじめっ子、女子Aが
私をいじめのターゲットにした。
女子A「なんで安藤リリになってるわけ?
イルマは皆のアイドルなのよ?
それなのに、イルマの兄妹になって
独り占めしやがって・・・」
私は何日も何日も
いじめにあった。
それでもイルマ君には
迷惑をかけたくないから、
内緒にしていた。
― そんなある日 ―
いつものように女子Aたちに
校舎裏でいじめられていた。
するとそこに。
イルマ「おい、お前ら、、、
何してんだよ」
イルマ君が通りかかった。
女子A「え?! い、いや。。。
り、リリと遊んでて。。。ね?」
リリ「う、うん・・・
イルマ君心配ないよ・・・」
イルマ「これが遊び?
ずいぶん悪い趣味してるじゃん」
女子A「っっ・・・」
イルマ「お前ら、俺、
大人数でいじめる奴、
大嫌いなんだよ」
女子A「し、しけたーーーーー行こ」
イルマ「リリ、なんで今まで
黙ってたんだよ!」
リリ「ごめんなさい・・・
迷惑かけたくなくて・・・」
イルマ「いや・・・俺こそ
気づいてやれなくて悪かった」
そんな、、、
私、もう、
イルマ君への好きって気もち・・・
止められないよ・・・!
私はイルマ君に抱きついた。
イルマ「リ、リリ???」
リリ「好き・・・!
私、イルマ君が好きなの!」
イルマ「リリ!」
リリ「ずっと前から好きだったの!」
イルマ「リリ!! やめろ・・・
やめてくれ・・・」
リリ「え・・・?」
イルマ「それ以上言うな・・・
今なら間違いだったっていえるから。
もうそれ以上言うな」
リリ「間違いなんかじゃ・・・」
イルマ「今少し混乱して、
感情がよく理解できてないだけだ」
リリ「私はずっと前から
好きだった!!」
キーンコーンカーンコーン
イルマ「ほら、鐘なったし、行くぞ」
私はひとり校舎裏に
取り残された。
― イルマside ―
俺だって俺だって
こんな運命望んでなかった・・・
先「あれ・・・リリさんは?
イルマ君、知りませんか」
え・・・ぼーっとしてて
気づかなかったけど、
リリまだ来てない・・・
うそだろ・・・
あんにゃろー・・・!
俺は走り出した。
先「イルマ君?!」
リリはやっぱり
さっきの場所に
うずくまっていた。
心配かけやがって・・・
イルマ「リリ」
― リリside ―
イルマ君行っちゃった・・・
もう授業
始まっちゃったよな・・・
私はその場でうずくまって
泣きじゃくった。
あきらめなきゃ・・・
迷惑かけないように・・・
イルマ「リリ」
そこに息を切らした
イルマ君が来た。
なんで・・・?
なんで来たの・・・?
イルマ「心配かけやがって・・・
泣いてんじゃねーよ」
リリ「イルマくん、、、なんで?」
イルマ「なんで? じゃねーよ!」
リリ「ごめんなさい・・・」
怒ってる・・・
と思ったのもつかの間、
イルマ君が
私を抱きしめた。
イルマ「はぁ・・・
やっぱだめだわ・・・
あきらめようと思ってたのに。。」
リリ「え???」
イルマ「俺も再婚する前から
リリのこと好きだった。
でも兄妹だって知って、
あきらめなきゃって思った。
でも無理だったな・・・」
リリ「え? え?」
イルマ「だーかーらー、、、
リリのことが好きだ・・・!」
リリ「え???」
私は涙が
止まらなかった。
イルマ「もう一生言わないはずの
言葉だったのに・・・
っつーか泣いてんじゃねーよ。。」
リリ「だって、、、
うれしくて、、、」
イルマ「その代わり、
一生離れないこと。
いいな?」
リリ「もっちろん!」
私たちは兄妹。
絶対許されない恋。
でも、こんな恋の形も
あるんじゃないかな・・・?
LOVE FOREVER
、゜・:。+゜Happy end、゜・:。+゜
でもお母さんたちには
なんて言おう・・・
案外知っていたりして・・・?
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。