私たちの青春

CAST広瀬 まのか広瀬 まのか

作者:みずりお

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.01.13

暖かい春の風。





景色がピンク色だ。





この時間が、
ずっと
続けばいいのに・・・





まのか「もうすぐ卒業だね」





なな「ホントだね。
あっという間だった!」





3月1日。
だいたい受験を終えた
私たちは
のんびりと
過ごしている。





私――まのかも
親友のななと
休み時間を
おしゃべりして
過ごしていた。





なな「つい最近、
3年生になったと思ったら
もう卒業だって。
信じられない」





まのか「今年は何か
バタバタだったもんね」





この時期、3年生は
勉強から解放されて、
友達と遊びに行ったり
最後の中学校生活を
楽しんでるはず。





――いつもだったら。





なな「あーあっ、
ホントはこの時期、
まのなと遊園地行く
予定だったのに!」





まのか「そう!
そうなんだよ!
行きたかった!
くそーっ、
コロナめ!」





今年はコロナ禍だから
外出もできないの!





ななと
出掛けたかったのに!





なな「卒業式は
ちゃんとやって
くれるのかな?」





まのか「去年は短縮で
うちら
出れなかったよね」





なな「そうそう。
先輩見たかったー!」





まのか「今年は後輩たち
見送ってくれるのかな」





なな「見送ってほしいね。
でも分からないや」





ななはため息をつく。





今年もやっぱり
短縮なのかな。





人生で1回しかない
卒業式なんだから
短縮は悲しいな。





なな「あっ、でも
短縮だったら、
まのか
告白しやすいんじゃない?」





ななが
ニヤリと笑った。





まのか「ちょっと、
ななっ。
人いるんだから!」





ななはぺろっと
舌を出した。





ななの言う通り、
私にはずっと
好きな人がいる。





同じクラスの
戸部こうしょうくん。





2年生から
好きだったんだけど、





今年はじめて
同じクラスになったんだ。





でも休校であんまり
話せてなかったから
進展なし。





告白なんて
まだまだだよ・・・













.*





土曜日。





スマホの着信音が鳴って、
通知を見ると





まのか「えっ、
こうしょうくん!?」





こうしょうくんから
LINE!?





一応、繋いでは
いたけど、





めったに連絡なんて
したことない。





内容なんだろうっ。





嬉しくて心臓が
ぶるぶるする。





こうしょう《広瀬さん。
卒業式の打ち上げ、
お母さんたちが
検討してくれるって。
お母さんが、みんなに
伝えてって言ってた》





なんだ。
事務連絡か。





ちょっと
がっかりしちゃう。





でも、
連絡だけでも
嬉しいもんねっ。





まのか《了解!
ありがとう》





こうしょうくんの
お母さんは
卒業式の係なんだっけ。





打ち上げも、
できたらいいな。





けど、なんで
こうしょうくん
私に1番に
連絡したんだろう?





お母さんとも
知り合いじゃないし。





他にも女子いたのに。





たまたま私が
メールの1番上に
いたのかな?





でも、
ちょっとでも
話できて
嬉しかったな。













*.





卒業式の日。





なな「やっぱ、
短縮だったね」





まのか「うん。
悲しいなぁ」





後輩たちは
参加しないで、
先生と親ひとりだけ。





換気もこまめして、
常にマスク着用。





しょうがないけど
やっぱり悲しい。





式もひととおり終えて、
卒業生は
校庭に出てきた。





なな「まのか、
写真撮ろ!」





まのか「うんっ」





写真を撮って、
クラスの子とも
たくさん話して。





そろそろ
帰ろっかなって時。





こうしょう「広瀬さん!」





まのか「こうしょうくんっ!?」





びっくりして
声がひっくり返った。





まのか「ど、どうしたの?」





こうしょう「ちょっと、
話があるんだ」





まのか「えっ、うんっ」





ななが気を利かせて
離れてくれた。





校庭の隅っこで
向き合う私たち。





こうしょう「あのさ・・・、」





まのか「う、うん」





こうしょうくんの
真剣な表情。





どくんと心臓がなる。





こうしょう「打ち上げ・・・
マスクしてカバーして、
静かにやれば
やっても良いって」





まのか「えっ、
あ、うん?」





・・・また打ち上げの話?





こうしょう「広瀬さんに
伝えたかったんだ」





まのか「あ、ありがと」





ニコッと笑った
こうしょうくん。





ちょっと期待してた
私は苦笑い。





――でも、伝えるなら
今しかない。





まのか「あのっ、
こうしょうくん」





こうしょう「ん?」





まのか「私――ずっと、」





こうしょう「まって!」





まのか「えっ?」





こうしょうくんが
私の手をつかんだ。





こうしょう「・・・僕から言わせて。
広瀬さん、僕、
広瀬さんのことが好き」





しっかりと見つめる瞳。
私は目を見開いた。





まのか「わっ、私もっ!」





こうしょう「ずっと、
どこかで言わなきゃって
思ってたんだ。
この前もメールも、今も」





まのか「そうだったんだ。
・・・嬉しい!」





こうしょう「卒業してからも、
たくさん会おうな」





まのか「うん。
わたしも! 大好き!」





なな「まーのかっ。
おめでとう!」





突然、ななが
木の陰から出てきた!





まのか「えっ、
なな見てたの!?」





なな「べつに?
ほら、みんなで
写真撮るって!
行こ!」





私たちは互いに
顔を見合わせて





こうしょう&まのか「うんっ!」





そして、
さくら満開の中、
校庭の真ん中で
卒業生みんなで並んで





マスクを外して、
最高の笑顔で
写真に写ったんだ。





今年は思い通りに
行かないこと
ばっかだったけど、





最後ぐらい
楽しまなきゃ!





コロナ禍の卒業式でも、
素敵な思い出できたよ!







*end*

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