ライオン初恋

CAST広瀬 まのか広瀬 まのか

作者:ニコF

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.06.29

入園者の少なくなった
近所の動物園。





そのライオンのコーナーが、
放課後の私の最高の居場所。





いつも妹のセナと
ライオンを見に行くのが
日課だった。





マノカ「ライオン君、
今日も元気だった?」





セナ「姉ちゃん、
また話してるの?
私ベンチに座ってるねー」





マノカ「はーい!」





マノカ「今日は、新クラになって
新しい友達ができたの。
可愛い子なんだ!」





レン「俺もね、
可愛い女子見つけて
一目惚れしたわ」





隣を見ると、
目元がライオンのように
キリッとした男子がいた。





マノカ「ど、どうも・・・」





レン「どうも。
君どっかで見たことあるような・・・
近所の子?」





マノカ「ニコ中です」





レン「あ、俺も。何年?」





マノカ「2年生です」





レン「俺の1個下か」





マノカ「・・・じゃあ! それじゃっ!
セナ、帰ろ?!
って、隣の方は?」





セナ「りなちゃん!
高2なんだって!」





リナ「初めまして。
高2のリナです。
レンの姉です」





マノカ(さっき話してた男子は
レン君っていうのか!
お姉ちゃん美人だな・・・)













*。・ 帰る途中 ・。*





マノカ「セナ!
ちょっと先帰ってて!」





セナ「分かった、って
姉ちゃんどこ行くの?」





マノカ「公園!」













*。・ 公園のベンチにて ・。*





マノカ(レンくん
イケメンだったな・・・)





マノカ「仲良くなりたい・・・」





マノカ「でもダメだ!
最初一目惚れしたって
言ってたし・・・」





レン「どうしたの?」





マノカ「うわぁぁぁレンくん!?
なんでいるの!?」





レン「たまたま散歩してた。
で、どうしたの?」





マノカ「なんでもないです!」





レン「あ、あと
お名前教えて?」





マノカ「マノカ!」





私はその時逃げるように
帰ってしまった。













*。・ 帰ってから ・。*





セナ「姉ちゃん!
レンくん
イケメンじゃない?」





マノカ「うん・・・」





セナ「私、告白してみようかな」





マノカ「え!? ちょ、
やめた方がいいよ!
一目惚れでなんてっ・・・」





セナ「姉ちゃんやっぱ
レンくんのこと好きなんだ~。
今のは嘘だよ。
姉ちゃん告りなよ」





私はこの時初めて
自分の気持ちに気づいた。





私はレンくんのことが
好きなんだ、って。













*。・ 次の日の放課後 ・。*





マノカ「ライオン君。
私にも好きな人が出来たよ」





レン「マノカちゃん、やっほ」





マノカ「あ、レンくん」





マノカ「ライオン君。
私ね、優しくて、かっこよくて、
君にそっくりな、レンくんのことが
好きになっちゃった」





マノカ「付き合ってください」





レン「ほんとに!?
俺、最初一目惚れしたって言ったの
マノカちゃんのことだったの。
めっちゃ嬉しい。
よろしくお願いします」





リナ・セナ「良かったじゃん(笑)」





私の初恋は
ライオンのような彼にでした。





その後、家族ぐるみの仲にもなって、
一緒にお出かけしたりもしています。







*End*

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