たった1%の奇跡

CAST田中 南田中 南

作者:ここ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.05.30






私は田中南、
もうすぐ中学2年生です。





シ・リ「おはよー、ミナミ」





こちらはシズクとリミ、
小学校からの親友です。





シ「そういえば、
もうすぐ卒業式だね」





リ「えー、
先輩いなくなるなんて
寂しすぎるよー」





リ「ね、ミナミ?」





ミ「あっ、ごめん、
なんでもない」





すると2人が
ニヤッと笑って





シ「あー、また
コウショウ先輩のこと
考えてたでしょー」





私の体がじわじわと
温まっていく。





シ「図星かぁー」





ミ「ち、違うってば」





リ「生徒会長で
吹奏楽部のエース、
しかも学年1位の成績で
運動神経も抜群だもんね」





シ「あこがれるのも
わかるよー」





リ「でもさぁ、どうするの?
先輩、卒業しちゃうよ?」





ミ「あぁ、どうしよう」





シ「告っちゃえー」





リ「うんうん」





うーん、告白かぁ。
うまくいくかなぁ。





向こうにしたら、
ただの後輩だもん。





リ「ミナミ、やってみたら
絶対少しは確率あるけど、
しなかったらはじめから
0%だよ」





そうだよね。





告白したら1%でも
しなかったら
0%確定だよね。





0.1%でも、0.01%でも、
どれだけ少なくても
少しは確率あるんだ。





ミ「うん、
やってみるっ!」













*・*・・・・・*・・・・・*・*





卒業式当日。





*。・——————-・。*
   戸部先輩へ
   屋上に来てください。
*。・——————-・。*





私は戸部先輩の靴箱に
手紙を・・・





ん?





なんと、
先輩の靴箱には、





もうすでに
手紙が入っていたのだ。





薄ピンク色の
可愛らしい封筒。





どうしよう。





見てはいけないと
分かっていながら、
手紙を開いた。





‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐
コウショウ君へ
体育館裏に来てください。
‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐





靴箱に戻したほうが
いいかな。





きっとこの手紙があると
私の手紙が隠れてしまう。





この手紙は私が持って
帰ってしまおうか。





いや、やっぱり戻そう。





だってズルしちゃ
いけないもの。





正々堂々とやらないと
いけない。





私は2つの手紙を
靴箱に入れた。





くるっと振り返ると、
そこには・・・





マ「へえー、あなたも
コウショウ君に告るんだ。
まあ、お互い頑張りましょ。
負ける気なんかしないけどね」





副生徒会長の
安村マナ先輩がいた。





そこにいた先輩は
私の知る、
優しくて明るい先輩では
なかった。





先輩は背筋が凍るぐらい
恐ろしい含み笑いをして、





笑顔の奥にある、
ガラスのように冷たい目で
私を睨んでから
去っていった。





卒業式が終わった。





私の頭の中には
まだあの安村先輩の姿が
くっきりと残っていた。





やめたほうが
いいのかな。





シ「私ら、校門の前で
まってるからね、頑張れ!!」





リ「応援してる!!」





ミ「うん、ありがと」





私はフラフラと
屋上へ向かった。





屋上は眺めが良くて
私の大好きな場所だ。





だけど、
1人ぼっちでいるには
広すぎて、スースーして、





寂しくて怖い。





もうすぐ30分が
たとうとしていた。





先輩は
来ないかもしれない。





私がしゃがんで
じっとしていると、





「ガチャ」





とドアノブが動く音がして
ドアが開いた。





はっとして
立ち上がると、





そこには・・・
戸部先輩がいた。





コ「ごめん、遅れて。
ちょっといろいろあってね」





先輩は笑いながら
こちらへ歩いてきた。





ミ「あの、先輩。
私、先輩が好きです。
後輩思いだったり、
優しかったりするところ
全部好きです。
もしよかったら・・・
あの・・・わたしと
付き合ってください」





いっきに言いきった。





私は心の中で
ふぅーと息を吐いた。





これで無理だったら
しかたない。





先輩が口を開きかけた・・・
その時。





「バンッ」と勢いよく
ドアが開いて
女の子が出てきた。





ミ「あっ、安村先輩」





マ「ふざけんじゃないわよっ」





安村先輩は
こちらへスタスタと
歩いてきた。





マ「私ふっといて、
その子と付き合うなんて
許せない」





彼女の後ろにいた先輩たちが
次々と私の悪口を言った。





私は逃げ出して
しまいたかった。





なのに、なぜか
足が動かない。





コ「はぁ?」





こんなに怖い戸部先輩を
見たのは初めてだ。





コ「俺がミナミ好きで
何が悪い」





コ「お前より
ずっと可愛いよ」





マ「ふんっ」





安村先輩たちは
スッと踵を返して
さーっと帰っていった。





戸部先輩は
私に向き直った。





コ「あっ、ごめん。
怖がらせちゃった?」





私は首を
ブンブンふった。





コ「もう言っちゃったけど、
俺はミナミが好きだ。
本当は俺から
告りたかったんだけど・・・」





コ「一生懸命で、
でもどこか抜けてて、
仲間思いで、
笑顔が可愛くて・・・
俺がずっと君のその笑顔を
守ってみせるから・・・
だから、俺と付き合ってください」





まさか、
両思いだったなんて・・・





体が浮いて
どこまでもふわふわ
飛んでいくような気がした。





ミ「はい」





私は最高の笑顔を
していたと思う。







*end*

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