奏でろ、キセキの交響曲

CAST田中 南田中 南

作者:華恋

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.02.01






私、田中ミナミは
センパイの
戸部コウショウくんに
片思いしています。





センパイは、
ニコラルという雑誌の
メンズモデルをしていて、
学校でも大人気。





ファンクラブまで
出来てしまうほどの
人気ぶりでした。













*。・ 学校 ・。*





ミナミ「おはようございまーす」





私たち中学1年生は、
毎週水曜日に
あいさつ活動をしています。





シズク「ねぇ!
戸部センパイだよ!
今日もイケメンだぁ」





コウショウ「おはよう、
ねぇ、君、名前は?」





ミナミ「田中ミナミです!!」





コウショウ「田中さんね、
覚えとくわ」





ミナミ「ありがとうございます!!」





シズク「ミナミ!
すごいじゃん!
いいなぁ、戸部センパイに
話しかけられるのって
女子の夢だよー」





ミナミ「そ、そうだね・・・」





センパイに
話しかけられた・・・?





センパイ目当てに
部活入る子もいるのに、
こんな私が・・・!
嬉しい!!





シズク「私も戸部センパイと
お話したいなぁ」





戸部センパイは、
撮影などの理由で学校を休んだり、
遅刻したりすることが多いので、
なかなか話を出来る・・・
というわけではないんです。













*。・ 授業中 ・。*





あっ、戸部センパイのクラスが
体育してる・・・





キャーっ!!
という歓声と共に、
戸部センパイが
PKを決めたみたい・・・





ミナミ「私もあそこに
混じりたいなぁ」





ぼそっ





先生「田中!
ここ答えてみろ!」





ミナミ「えっ!?
えっと・・・」





シズク「あ、157ページの
ここからね」





ミナミ「『祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響あり』
です」





ミナミ「シズクありがと・・・」





シズク「いいってことよ!」





♪チャイム♪





先生「今日の授業はここまで」





ちらっと
窓の外を見た。





そしたら戸部センパイが
こっちを見てる・・・





ミナミ「どうしてだろう・・・」





戸部センパイは
すぐ行ってしまったけど、
最後の方に
目が合ってしまった。











*。・ 昼休み ・。*





わぁぁぁっ!
という歓声だ。





センパイのファンクラブが
センパイに
まとわりついてるのかな・・・





コウショウ「ハハ、
みんなありがとう」





センパイが
迷惑そうにしてるの、
気づかないのかな・・・





コウショウ「君!
確か・・・
田中さんだったよね?」





ギロッ・・・という
ファンクラブのメンバーの
視線に耐えながら、
勇気をだして話してみる。





ミナミ「はい、
田中ミナミです。
戸部センパイ、
どうしましたか?」





コウショウ「君は、あの子達みたいに
俺にまとわりつかないんだな・・・
と思って」





ミナミ「私は、戸部センパイが
迷惑そうにしてるのが
嫌なだけです」





コウショウ「そうか、
君は優しい子だね」





ニコッ





ミナミ「あ、ありがとうございます・・・」





その後、センパイは
立ち去ってしまった。













*。・ 次の日 ・。*





シズク「ねぇ、ミナミ見た!?
戸部センパイに
彼女疑惑だって!」





校内新聞には、
ファンクラブメンバーの証言と、
私とセンパイが
話している姿があった。





シズク「これ誰だろ・・・
ミナミとかじゃないよね?」





このことを言ったら、
間違いなく私は叩かれる。





ミナミ「違うよ、
私はセンパイと
仲良く話せないもん・・・」





この後、センパイの彼女疑惑で
学校の話はもちきり。





センパイ、
迷惑してるだろうな・・・
ごめんなさい・・・





ファンクラブの人たちに
見られてたから、
たぶんバレてると思うけど、
バレてないといいなぁ。













*。・ 放課後 ・。*





私の部活は吹奏楽。
サックスを吹いてるんだ!





で、今度サッカー部の
応援曲を担当するんだけど、
サッカー部は
戸部センパイの部活!
失敗できないな・・・





シズク「課題曲難しー!
ここ指おぼつかないんだけど・・・」





ミナミ「ね、そこ
スピードアップするから
難しい・・・」





コウショウ「すみません、
戸部です・・・」





顧問の先生「戸部くん、
どうしたの?」





コウショウ「応援曲について
なんですけど、
アンコールの曲ってなんですかね?
顧問から聞かれてて・・・」





顧問の先生「えっと、、、」





ミナミ「わぁぁ・・・センパイ、
イケメンすぎっ」





シズク「戸部センパイさー、
ほんとにすごいよね。
モデルと学校の両立って・・・」





ミナミ「この学校でニコラルの
オーデ受けたことある人って、
だいたい落選してるんだよね」





シズク「そーだよ。
だいたいは戸部センパイ
目当てだから、
ニコラルも対策してるみたい」





コウショウ「ありがとうございましたっ」





ミナミ「あっ・・・」





戸部センパイが
見れなくなる・・・





コウショウ「明日の放課後、
体育倉庫まで来て」





ぼそっ





ミナミ「えっ・・・?」





シズク「どした?」





ミナミ「えっ!?
なんでもない、
戸部センパイって
こんな背が
高かったかな・・・って」





戸部センパイから、
呼び出し・・・!?





どうしよ、
絶対に怒られる・・・











*。・ 次の日 体育倉庫 ・。*





ミナミ「戸部センパイ・・・
どうしたんですか、
私を呼び出して」





コウショウ「いや、
謝りたくて・・・」





コウショウ「俺のせいで、
田中さんが
迷惑してなかったかなって・・・
田中さん、俺のこと
すごい気にしてくれてたから」





ミナミ「そんな・・・
気にしてたのは
センパイが・・・」





好きなんて言えない、
絶対無理。





コウショウ「好きだから?」





ミナミ「え・・・?」





コウショウ「俺は、田中さんみたいに
人のことを考えてくれる人が
タイプなんだ、
付き合ってくれ」





ミナミ「は、はい!!」





戸部センパイから
逆に告白された!





嬉しすぎて顔から
火が出できそう・・・











*。・ 後日 ・。*





コウショウと
付き合って3ヶ月、
応援曲を演奏しました。





これを聞いたあとの
コウショウは、
とても爽やかで
素敵な笑顔を
見せてくれました。





コウショウ、
大好きだよ!







*end*

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