“学校一のイケメン”と!?

CAST田中 南田中 南

作者:A's(あす)

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.08.02






みんなの学校に
“学校一のイケメン”っている?





普通はいないよね。





漫画の世界でもないし・・・





でもね、私が通う
普通の学校には
“学校一のイケメン”がいてね・・・







・*・―――・*・―――・*・





私、田中ミナミ。
中学2年生です。





私はどこにでもいるような
ごく普通の中学生。





見た目も成績も
運動神経も。





とにかく取り柄がないのが
私なんです。





クルミ「ミナミおっはよー」





ミナミ「おはよう」





この子は池クルミ。
私の親友です。





クルミはとっても
可愛くて、
メイクも上手で、
取り柄があって。





普通の私にとっては
親友でもあり、
憧れの存在でもある。





ミナミ「あれ? クルミ、
今日メイク
キラキラしてるね」





クルミのメイクが
いつもよりちょっと
派手なのは
何故かもう知っている。





今日は・・・





クルミ「ナオヤ先輩が来るの!」





やっぱりねー。





ナオヤ先輩は
私たちが通う
“学校一のイケメン”。





モデルと
俳優をしてるらしく、
滅多に学校に来ない。





だから、ナオヤ先輩が
来るってなった時には
学校中の女子生徒が
いや、先生までが
おしゃれをして
朝からソワソワしている。





まぁ、私はあんまり
興味ないんだけどね。





だって、イケメンって
裏がありそうで怖いし・・・





クルミ「ミナミー、
今日はナオヤ先輩が
来るんだよ!?
なのになんで
いつもと同じなのー?」





ミナミ「だってナオヤ先輩に
興味ないんだもん・・・
第一、こんな私が
先輩のところに行っても、
見てくれないだろうし・・・」





クルミ「もうミナミったらー!
自分に自信持ちなよ!
ミナミ、おしゃれしたら
絶対可愛いと思うんだけどなぁ」





クルミはいつも
そう言うけど、
私なんて中の中だし。





ナオヤ先輩確かに
イケメンだけど、
なんかナルシストっぽくて
無理な気がする・・・





「みんな!
ナオヤ先輩来たよ!」





『キャーーーー!』





クルミ「ミナミ、
ちょっと行くよ!」





ミナミ「え、
ちょ、まって!」





私はクルミに
腕を引っ張られたので
走っていった。





なんでみんなこんなに
興奮するんだろう?
私には合わない・・・





『キャーーーー!』





うっ、
耳が壊れそう・・・
すごい人の量。





クルミ「やばいやばい!
ナオヤ先輩
イケメンすぎるよー!
ね? ミナミ?」





ミナミ「う、うん」





みんなナオヤ先輩に
見てもらおうと
一生懸命すぎる。





「ナオヤ先輩ー!」





「イケメンです!」





「モデル
頑張ってください!」





みんなすごい
おしゃれしてきているな。
先生まで。





ナオヤ先輩の人気
すごい・・・





パッ





あれ?





ナオヤ先輩、今私と
目があった気がする・・・





気のせいか。





ナオヤ「じゃあそろそろ
教室行こうかな。
じゃあ、みんなありがとう!」





『キャーーーー!』





ナオヤ先輩が笑顔で
ウインクをした。





女子はテンション
上がりまくり。





『キャーーーー!』





ナオヤ先輩が
教室に入ろうとして
私の横を通った時、





ナオヤ「6限後、
生徒玄関で集合な」





と耳元で囁かれた。





・・・





え?
私に言ったんだよね?





周りの人は
気づいてないみたいだし。





でもなんで私?





こんな地味で
普通なのに。













*。・ 6限終了後 ・。*





はぁどうしよう。





玄関でナオヤ先輩
待っていようか・・・
それとも帰るか・・・





先輩のファンだったら
迷わず待つと思うけど。





私ファンでもないし、
何にしろこんな地味だから・・・





私は迷った末、生徒玄関で
ナオヤ先輩を待つことにした。





約束(?)を破るのは
良くないと思ったから。





クルミに相談しようと
したけどやめた。





だってクルミに言ったら
興奮して相談どころじゃ
なくなると思ったから。





ミナミ「ナオヤ先輩、
まだかな」





ナオヤ「朝話した子でしょ?
ちょっとこっち来て」





ナオヤ先輩に
腕を引っ張られ
学校の裏の方へ
連れて行かされた。





私の心臓は
バクバク言っていた。





『ナオヤ先輩に
何かされるんじゃないか』





『裏の顔があるっていう
私の予想は
当たっていたんじゃないか』





と思ってとても怖い。





ナオヤ「ここでストップ。
お前、田中って言うのか?
下の名前は?」





ミナミ「み、ミナミです・・・」





私の声は
震えていた。





ナオヤ先輩が
とにかく怖かった。





ナオヤ「ミナミ、
お前は今から
俺の言うことを
なんでも聞け」





ミナミ「えっ」





ナオヤ先輩が
顔を私に近づけてきた。





「怖いっ」





そう思って
目をつむった時・・・





ナオヤ「僕はあなたに
一目惚れしました。
良かったら
僕と付き合ってください」





ミナミ「?」





ナオヤ「怖い思いをさせて
本当にごめんなさい。
あれは僕の本当の顔じゃ
ないんです。
これが本当の僕。
こんな僕と
付き合ってくれませんか?」





ミナミ「・・・はい」





ナオヤ先輩の
優しい1面・・・





本当の顔を
知ってしまった私は





思わず「はい」
と言ってしまっていた。





なんだろう・・・
ちょっと遅めの
一目惚れ(?)





私の新しい恋が
始まりました。







*end*

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