私の隠れ趣味なにが悪いの?

CAST田中 南田中 南

作者:まりリン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.10.09

こんにちは。
田中南です。





クラスの中でも
端の方にいる
いわゆる隠キャです。





そんな私の趣味は
「イケメン探し」。





クラスの男子に
ランクをつけて、
ランクの高い人を
ただただ観察すると
いうことをしている。





そんなことを
していたある日、





「おーい
なにしてんの~」





と、唐突に
話しかけられた。





「えっ!
もしかして
クラス順位1位の
え・・・エイト君!?」





私はハッとした。





やばいやばい
どうしよう!





「クラス順位1位」
とか言っちゃったよ!





バレちゃったら
どうしよう!





そんなことを考えてたら、
エイト君はもう席に着いて
しまっていた。





(なにも気づかなかったのかなぁ・・・
それは良かった!
よしもう気にしないでおこう!)





そして翌朝、いつもは
朝礼ギリギリに来るエイト君が
いつもより20分も
早く来ていたのだ。





まだクラスには
私とエイト君しかいない。





私はなんとなく
エイト君に話しかけた。





「今日、いつもより
早いよね。
どうかしたの?」





すると





「ねぇ、クラス順位ってなに?」





なんと、エイト君は
私が昨日いってしまったことを
覚えていたのだ。





「ご・・・ごめんなさい!
悪気はなくって
ただ・・・しゅ・・・
趣味だったの! 私の・・・
ごめんね。
もう・・・もうやめるから!」





私はその場から
逃げようとした。





すると腕をぐっと
引っ張られて
こう言われた。





「あの・・・
俺のどこが良いの?」





私は





「そりゃあ顔もいいし
サッカーも上手いでしょ?
それに気遣いもちゃんとしてて、
はっきりしてて・・・ってえ!?」





私はペラペラと
喋ってしまった。
本人に。





するとエイト君は





「よかったーー!
俺、実は自信がなくって
だからこう、面と向かって
言われるのが嬉しかったんだよ。
ありがとうな!」





まさか自分の隠れ趣味が
ひとの役に立つなんて!





私は思わず
「ありがとう!」
と言っていた。





するとエイト君は
「もうそろそろ
朝会始まるな」
と言った。





私は
「そうだね!」
と元気よく言った。





ありがとう、
隠れ趣味/////







*end*

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