あの日の約束

CAST田中 南田中 南

作者:すずりん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.02.12

あなたとした、約束。
今もまだ覚えていますか・・・?





* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





中3、冬。





ミナミ「はぁっ?!
約束したじゃない、
今日好きな人
教えてくれるって!」





レン「いうわけねーだろ!
約束っていったって、
おまえが勝手にきめたんだろ」





ミナミ「レン、いいっていったもん」





レン「いつものおまえの勘違いだよ。
そもそも俺の好きな人を知って
何になるんだよ」





ミナミ「だってだって、
レンはウチの好きな人
しってるでしょ?!」





レン「しってるけど。
そんな可愛くない顔したら
エイトにきらわれるぞ」





ミナミ「レンー!!」





こんにちは、田中ミナミです。
私は今、幼なじみの
レンの好きな人を
聞いている最中です。





まえからずっときいてるのに、
レンはうちの好きな人を知ったら
教える気なくなったみたいで
いまだに教えてもらえてません。





ちなみに、
うちの好きな人はそう、
エイトです。





シズク「ミナミ! まーたレンと
言い合いしてたの?
好い加減やめなよ」





ミナミ「シズクはいいよね、
レンの好きな人しってて」





シズク「いや、
見てれば分かるから!」





このこは、親友のシズク!
男子と仲良しなの。





ミナミ「うちわかんない」





シズク「そーだろうね。
そういえば、もうすぐ
バレンタインだけど
エイトにあげるの?」





ミナミ「うん・・・
あげようと思う」





シズク「そっか、頑張ってね」





ミナミ「ありがと!」

















○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





家にて。





ナツミ「エイトくんにあげるんだ」





ミナミ「うん」





ナツミ「レンくん
かわいそうだね」





ミナミ「え、なにいってんの、ナツミ」





この子は妹のナツミ。
恋の相談相手です。





ナツミ「まだ気づかないの?
レンくん絶対
お姉ちゃんのこと好きだよ」





ミナミ「いや、それはないよ!
だって、うち以外の女子には
優しいのに、
うちは女子扱いされてないよ!
しかも、レンはいつも
意地悪ばっかり。
うちのこと好きなわけないよ」





ナツミ「レンくん
本当わかりやすい、
そんなの好きの裏返しだよ」





ミナミ「え」





ナツミ「小学生の少女漫画に
よくでてくるじゃない、
好きな子にはいじわるする男子」





レンがうちのことを・・・?
ありえない。





ミナミ「うちは、エイトみたいに
優しい人がいい!」





ナツミ「そーですかー」

















○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





次の日。





レン「・・・明日、
バレンタインだけど
エイトに渡すの?」





ミナミ「・・・渡すよ」





レン「・・・そうか」





ミナミ「あー
喜んでもらえるかなぁ・・・
うち頑張るよ!」





レン「おう、頑張れ」





やっぱナツミの
いってることは嘘だよ。
うちのこと好きなら、
頑張れなんていわないよ。





レン「・・・ミナミ、話があるんだ」





ミナミ「何?」





レン「俺・・・北海道に
引っ越すことになった」





ミナミ「・・・え?」





レン「父さんが、仕事で何か────」





レンが、いなくなる?
嘘だ、そんなの嘘だよ。
幼稚園の時から
ずっと一緒だったレンが
隣にいなくなってしまうの?





ミナミ「そんなのやだよ・・・泣」





レン「ミナミ」





ミナミ「レンが
いなくなっちゃうなんて
やだよ」





レン「ごめん・・・
でも、ミナミには
エイトがいるから大丈夫だよ。
バレンタイン頑張れよ」





大丈夫じゃないよ・・・
今までちゃんと
考えてなかったけど
いつも私はレンのとなりにいた・・・





そのレンが、
いなくなるなんて・・・





ミナミ「いつ引っ越すの・・・?」





レン「明日の夜・・・」





なんでそんな急に・・・
はやいよ、早すぎるよ・・・

















○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





その日の夜。





ナツミ「お姉ちゃん、
それでいいの?」





ミナミ「いいわけないでしょ・・・」





ナツミ「本当はレンくんのこと
好きなんじゃないの?」





ミナミ「え? 私はエイトが」





ナツミ「自分の気持ちに
素直にならなきゃダメだよ。
ずっと一緒にいれるわけじゃ
ないんだから」





ミナミ「・・・でも私は、
エイトがすきだから」





ナツミ「もう、勝手にすれば」

















○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





次の日。





今日、レンは引っ越す。





レンとすごす、最後の日。





私はエイトを放課後
教室によびだした。





ミナミ「これでいい・・・」





教室に入ろうとした時、
中から話し声が聞こえた。





エイト「なあレン、これ食べない?
バレンタインチョコ
もらったんだけどさ
別にいらないし」





レン「は、お前、なに言ってんだ」





エイト「なんかそーゆーの
きもいっつーか」





え・・・





レン「おまえなぁ・・・
何言ってんだよ!?
お前に惚れてる女が、
一生懸命つくったんだぞ?!
勇気出して、
精一杯頑張って・・・
喜んでもらえるように、
作ったのに!!!」





エイト「なんだよお前。
変な奴」





ガラッ





レン「ミナミ!」





エイト「そーゆーことだから、
ごめんな」





レン「ミナミ・・・大丈夫か?」





ミナミ「大丈夫・・・
これ、レンにあげるよ」





レン「え・・・」





ミナミ「うち、
気づいてなかっただけ
なのかもしれない。
レンのことが好きなこと」





レン「俺も、好きだ。
俺の好きな人はミナミだよ。
でも俺、今日で
引っ越さなきゃいけない。
ミナミの隣にいれなくなる」





ミナミ「遠距離でもいいよ。
遠距離でいいから・・・
うちと付き合って・・・
距離なんて関係ない。
うちはずっとレンの隣にいるよ」





レン「ミナミ・・・ごめん・・・
大好き・・・」





ミナミ「うちもだよ・・・」





レン「・・・高校、卒業したら
バレンタインの日帰ってくるよ。
そしたら・・・」

















○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





4年後、空港。





レン・・・
そろそろ来るはずなんだけど、
遅いなぁ・・・





レン「ミナミ!」





『そしたら、俺
プロポーズするから。
待ってろよ』





あなたは、
キラキラの指輪を持って
うちの前に現れた。







☆end☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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