私とマンガと恋

CAST田中 南田中 南

作者:A's

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.05.15






「お前のことが1番好きだ」





キャー!
めっちゃ
キュンキュンするー。





こんなセリフ
言われてみたいな。





あ、私田中ミナミ、
中学2年生です。





見ての通り、
私はマンガ読んで
キュンキュンするのが
好きなんだ。





でもこれといった
推しはいなくて
色んなのを読んでます。





一応言っておくけど
ヲタクじゃないからね! ね!





「お前かわいいな」





キャー!
この男の子イケメン!





はぁー、
私も言われてみたい。





ちょっと待てよ。





私のクラスの男子は
あいつとかあいつとか
あいつとか・・・





ああー、イケメン1人も
いないじゃん!





ねぇ、なんでぇー?
おかしいって!
おかしいって!





あ、失礼いたしました。





マンガ読んで
キュンキュンするのは
いいんだけど、
読んだ後絶対
現実見ちゃうんだよね。





いつもこんな感じ。





これからもこういうこと
あると思うけど
こんな私に付き合ってください!
ね?





(話は戻って・・・)





やっぱり、
こんなセリフは
イケメンが言わないと
成り立たないよね。





もし、
あいつが言ったら・・・





ああ!
無理無理!





え?
あいつって
誰かって?





あいつとは
隣の席の男子のこと。





メガネ男子なのに
めちゃくちゃうるさい。





マンガだったら
メガネ男子=優等生でしょ?





そんなことないから!
しかもバカだし、
イケメンでもない。





ちなみに名前は
紀田ナオヤ。





マナ「ミナミおはよー」





ミナミ「マナおはよ」





マナは私の親友。
すんごい美人でリア充。





なんだけど、彼氏は正直
イケメンじゃない。





『マナには
全然釣り合わないなー』
って思ってるんだけど
マナ曰く
顔じゃなくて
中身なんだって。





さすがマナ、
中身まで
大人で羨ましい。





私、メンクイだからなー。
(自分で言うのもなんだけど)





私的にやっぱ
1番は顔でしょ!





マナ「ミナミ好きな人できた?
ミナミもリア充になろうよー」





ミナミ「えー、いないよー。
だってイケメン
いないんだもん」





マナ「またまたー。
人は中身だよ! 中身!」





ミナミ「はいはい」





マナ彼氏いるから
めっちゃ心に
余裕があるんだよね。





リア充羨ましぃー。





イケメンーかもーんぬーぅ。





先生「朝学活始めまーす。
筆記用具出しておいてね」





ペンポーチ、
ペンポーチっと。





あれ? ない!
ペンポーチがない!
どしよどしよ。





ナオヤ「ペン忘れたの?」





ミナミ「そうですよー」





あー、なんで
このタイミングで
話しかけてくるかな。
絶対バカにされるじゃん!





ナオヤ「ペン貸そうか?」





へ?





ナオヤ「俺、いっぱい
持ってるから
1つ貸そうか?」





ミナミ「あ、ありがとう」





ナオヤ「そんな顔すんなよ。
バカにされると思ったんだろ?
俺そんなひどいやつじゃねーし」





ミナミ「そ、そっか。
ありがとね」





ええええええー?
何、何?
こいつなんなの?





なにこれ、
マンガであった
やつじゃん!





え、意外と
優しい系男子?





何?
ツンデレ?





いや、
待て待て。





こいつ紀田ナオヤだし、
メガネ男子だし、
バカだよ?





落ち着け落ち着け。





でもメガネ外したら
意外とイケメン
だったりして?





そんなバカな。





マンガの中だけだよ
それは!





マナ「さっき、紀田と
いい感じだったじゃん」





ミナミ「う、うるさいな」





マナにまで
バカにされたじゃん!
あの紀田ヤロー!





マナ「紀田、
メガネとったら
イケメンだと思うよ。
ミナミのタイプね」





ミナミ「ば、バカな!
メガネブスは
メガネブスですぅ!」





マナ「ちょっと、
言い過ぎだよ!」





ああ、
紀田よごめん。





ちょっと
言い過ぎたかな。





てか、私
何ムキになってんだよ!
このバカバカバカ。





んー、まあ
イケメンだったら
いいなぁ。





期待だからね!
期待を込めて言ったの!













*。・ 終学活後 ・。*





「さようなら」





そう言って
クラスの皆は
部活へ走っていった。





私は吹奏楽部なんだけど
今日は部活なし。





せっかく部活がないんだから
マナと帰りたいところなんだけど、
マナは残念ながら吹部じゃなくて。





なんで吹部に
入らなかったんだよ!
楽しいのに。
おーいマナー!





ま、仕方ないか。





なんて思いながら
生徒玄関に向かって
歩いていると。





ミナミ「雨降ってる。
あ、紀田だ」





紀田ぼっちか。





まぁ、一緒に帰ろうとは
思わないんだけど。





ん? あいつ
傘もってない?





ミナミ「ほら、傘貸すよ。
ペンのお返し」





ナオヤ「あ、ありがとう。
田中は大丈夫なのか?」





ミナミ「私は折りたたみあるから
大丈夫。じゃあね」





はぁ、私優しすぎ!





まぁ元々紀田がペンを
貸してくれたから
始まったことなんだけど。





珍しく紀田が
正直な日だったなー。





って、私何紀田のこと
意識してるんだろ・・・













*。・ ミナミhome ・。*





今日はなんか
面白い日だったかも?!





紀田にペン貸してもらったり、
傘貸したり。





こんなのから
始まる恋ってあるのかな。





いやいや、
私のタイプはイケメン!
なはずなんだけど・・・





とりあえずマンガ読んで
キュンキュンしよーっと。





やっぱ恋愛マンガ最高!
キュンキュンしまくり。





「俺のペン貸してやるよ」





・・・?!
な、なにこれ?





まるで今日の
紀田なんですけど!
(こんなイケメンじゃないけど・・・?)





え?
今度は女の子が
傘を貸すの?





これ、
私じゃん!





なんか怖い・・・





「ピンポーン」





ミナミ「せっかくマンガ
読んでたのにー。
誰だろ?」





モニターをのぞくと





げっ、
紀田じゃん。





傘持ってる?





え?
わざわざ傘返しに
来てくれたの?





何、
優男なの?





ミナミ「何?」





私はツンで玄関に出た。





デレって
私じゃないからね。





(まぁ、心の中は
デレなんだけど)





てか、今の私おかしい!





ナオヤ「傘返しに来た」





ミナミ「あ、ありがとう」





ん・・・?
ちょっと待って・・・
メガネかけてないー!





ちょちょ、まさかの
メガネ外したら
イケメン系男子だったー!





ミナミ「め、メガネは?」





ナオヤ「ああ、放課後は
メガネかけてないんだ。
メガネなくても生活できるし。
黒板の文字は見えないから
学校では付けてるんだ」





ミナミ「そ、そうなんだ。
じゃ、じゃあね」





これ以上見てると
イケメンすぎて死にそう!
と思って扉を
閉めようとした時・・・





ナオヤ「田中のことが好きだ」





ミナミ「え?」





ナオヤ「安村から
田中のタイプ聞いて
メガネも外してきた。
それに田中に優しく接した。
いつもバカみたいな俺だけど、
田中のことは世界一好きだから。
付き合ってください」





ちょ、待って。
いきなり告白?





てかマナ
何言ってんだよー。





でも・・・
せっかくだから・・・





ミナミ「はい。
私もバカみたいな
イケメン好きで、
紀田のことも
全然知らない。
けど、今紀田の本当を知って
キュンキュンしたから
付き合ってください」





私がそう言うと
紀田が笑った。





キャー、
メガネ無しの笑顔
かわいー!
キュン死しそー!
マナありがとー!





ナオヤ「好きだぞ」





耳元でそう小さく
呟かれました。





ちなみに・・・





ミナミが読んでいたマンガでも
2人は付き合うことに
なりましたとさ。







*end*

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