私のままで恋をする

CAST田中 南田中 南

作者:オラフのニンジン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.06.12

はじめまして!
田中南です。





元気な中学3年生





・・・のように
見える私には
秘密がある。





それは・・・





男のコにあこがれている
ということ。





まだ誰にも
言ってないけど、
休日はウィッグをつけて
メンズコーデをして
お出かけしたりもしている。





ある日のこと。





今日も男装をして
ショッピングに行った。





誰かに会わないように
遠くのモールに
いつも行っている。





さあ。お次は
あのお店に行こう!





ってあー!





あれはクラスの
お調子者男子の
南龍和と野口義斗!!





げっ。
なんでここにいんのよー。





私はくるっと背中を向けて
猛ダッシュで走った。





ドーン!!





「いっつう・・・」





んもー
なんでこんなときに・・・





ああウィッグもとれてるし。





ってえー?
うそでしょ。





私のウィッグは、
いつのまにか
長い黒髪に
変わっていた。





いやでも・・・
短い髪のウイッグが、
長い髪のウィッグに
変わるわけがない。





私はおどろいて
前を向いた。





え・・・・・・





そこにいたのは、
仲の良い男子の内田蓮、
レンだった。





うわー。最悪。
レンに見られるなんて。





私はバっと顔をかくし、
髪をさわった。





え・・・
私のウイッグついてるし。





じゃあこのウィッグは
誰のもの?





思わず前を向くと・・・





レンになんか違和感。





えっ!





レンが女装してる?





思わず私は
「えー!」
と声をあげた。





そうなのだ。





確かに今のレンは
女装をしている。





人違い?





やっぱりレンだ。





さわぎを聞きつけた
ルワとヨシトが
やってきた。





レンはウィッグを
おいていったまま
にげかえった。





「あれ、内田じゃね?」





びくっ。





おどろいた拍子に、
私のウィッグも
とれてしまった。





最悪だ。





「おー。しかも
田中もいんじゃん。
何ウィッグつけてんの?
あー。分かった。
ジェンダーレスカップルねw」





ニヤニヤしながら
ヨシトが言った。





バレた・・・
こうなったら終わりだ。





きっと明日学校中に
広まっているのだろう。





私はレンのウイッグと
自分のウィッグを
持って逃げた。





はーあ。
なんでこうならないと
いけないんだろう。





秘密がバレたうえに
勘違いまでされるなんて・・・





でも・・・レンも
女のコにあこがれてたって
ことだよね。





知らなかったなあ。
まさかレンがね・・・





でもウィッグかえした方が
いいよね。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





次の日、私は
学校を休んだ。







午後・・・





ピコン!





ラインだ。





親友のシズクからだった。





シズクはかわいくて
ちょっと天然で
少し強気な女のコ。





でも私はまだ
秘密を言ってない。





きっと秘密も
聞いただろう。





シズク
どう思ってるかなー。





怒ってたらどうしよう。





シズク「聞いたよ!
レンと付き合ってて、
男装してたんだってね!」





私「ごめん、それは・・・」





私は、事情を全部話した。





シズク「ふーんそうなんだ。
でも親友なんだから
いってよ!」





私「ごめん!」





そこからは、
既読がつかなかった。





やっぱり怒ってる・・・
どうしよう。





でもとりあえず
ウィッグ返さなきゃ。





私はレンの家に行って
インターホンを押した。





「ごめんねえ。
南ちゃん。
レン、
行けないって・・・」





レンのお母さんが出た。





「あの、ウィッグ返しに
来たって
言ってくれますか?」





「え?
ウィッグ?」





すると・・・





ガチャ





ドアが開いた。





「入って」





レンだった。





私はレンの部屋に
通してもらい、
ウィッグをわたした。





「なんでこれをって
思ってるでしょ」





私は全部を話した。





「そうだったんだ・・・」





それからレンは
言った。





「今度見てほしいものが
あるから、次の休日
来てくれる?」





「うん!」





そう言って
私は家に帰った。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





次の日、
私は学校に行った。





ものすごい視線を
感じたけど耐えた。







・帰り・





私は1人ぼっちで
帰った。





「ミナミ!」





「シズク!」





気がつくと、シズクが
私の前に立っていた。





「その・・・
昨日はごめんね。
そりゃ誰だって
人に言いたくないことは
あるもん。
私が悪かった」





「ううん。私こそ
言っておけば良かった。
親友なのに・・・」





「ううん」





そう言って私達は
仲良く帰った。













・*。・ 土曜日 ・。*・





私はレンの家に行った。





ピンポーン





玄関からものすごい
美人さんが出てきた。





誰だろう。
レンの家にこんな人は
いなかった。





「おまたせ」





その人の声は、
レンだった。





「レ・・・ン?」





「そうだよ」





その途端、私はレンに
恋をしてしまった。





それから私達は
2人でお出かけするように
なった。





その度、レンに
ときめいてしまう。





私はそれをシズクに
報告した。





「えー。いいじゃん!
告白しちゃったらー?」





「えー。無理だよー」





でも・・・やっぱり
伝えないと意味ないよね。













・*。・ 次のお出かけの日 ・。*・





帰りながら私は聞いた。





「ねえレン。
好きな人いるの?」





「えー秘密」





「その・・・
私、レンのことが
好きなんだ」





「え・・・」





「それも・・・
女の子のレンのことが」





「実は・・・僕も。
男の姿のミナミが
かっこよくて、
好きになった。
だから・・・
僕と付き合ってください」





「はい/////」





今では私が彼氏、
レンが彼女として
付き合ってます!





性別が反対の恋だって
いいよね!







‐END‐

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