推しと好きな人・・・？

CAST田中南

作者：ヨルノサキ

2021.02.10

＊。・　生徒会室にて　・。＊

「やっぱり、
最高！　に
かっこいい！」

「めっちゃ、
好きだねー」

生徒会委員の南と凛美は、
大人気アイドル系
リズムゲームの
ニコ☆ライドルの
クリアファイルを
会長が来るまで見ていた。

「聞いて！
来週ニコ☆ライドルの
ライブ！
近くでやるんだよ！
生で！　ロイくん
（南の推しキャラクター）
の声優さんが歌ってるのが
見れるの！」

「やっぱ、分からないな。
南が好きなら
否定しないけど」

（ガラガラ）

「会長！
こんにちは」

「南ちゃん、
凛美ちゃん！
おはよう。
早速で、
ごめんなんだけど
南ちゃん！
来週の他校との会議のスピーチ
任せていいかな？」

「え、？」

＊。・　下校　・。＊

「もう！　嫌だ～！
嫌だ嫌だ！」

「ついに、壊れた？
南？　おーい？」

「聞いてよ！
私だってライブに
行かないといけないのに！
直哉！」

「ニコライドル？」

「私のロイくん～!!!」

＊。・　学校にて　・。＊

「ねえねえ！
もうすぐだね！
ニコ☆ライのライブ！」

結良!?
チケット取れたんだ。

「まさか、
田中さんと
あったりしないよね」

「え、まさか。
会うわけない」

何言ってるんだろ。
私。

それより、チケット
誰かにあげなきゃ。

「もしもし？
かとぅ？」

かとぅ＝オタ友

「はーい、かとぅだよ。
愚痴なら
受け付けないよー」

「かとぅの妹の
優奈ちゃんに
チケットあげたいんだけど」

「え、あ、うん。
いいの？」

「うん、
楽しんできてね」

＊。・　当日　・。＊

「はぁ、今頃ライブか。
あ、もう終わった時間か」

「南」

「直哉？
え、どうしたの？
その服」

「初めまして、南。
俺の名前はロイ」

「直哉・・・？」

「黙っててごめんね。
ロイの声優は俺で、」

「は、走ってきてくれたの!?
だ、大丈夫？」

「南のことが好き。
南は、ロイじゃないと
いやだ？
俺、直哉じゃ駄目？」

「知ってるでしょ？
私、二次元はロイくん
三次元は直哉が好きって・・・」

「じゃあ、これからも
よろしくね」

って、展開早すぎ！

私、南がロイくん、
いや、直哉と
付き合い始めたのは

３人だけの秘密。

＊ｅｎｄ＊