２週間彼氏

CAST田中南

作者：みるくもち

2020.08.14

私の名前はみなみ。
ちょっとおバカな
中学２年生。

ふぁーぁ。
（あくびの音）

今日も暇だなぁ。

？「お前はいっつも
１人だな笑
もうそろ、彼氏でも
作ればァー？笑」

みなみ「はぁー？
余計なお世話よ！
私だって好きな子ぐらい
いるんだから!!」

こいつはヨシト。
すーぐ私のことを
からかってくる。

って、やだ！
私ったら・・・

好きな子なんて
いないのにっ
ついノリで・・・
恥ずかしい・・・

そう、私は初恋もまだの
未熟な少女・・・泣

ヨシト「え!?　まじ!?
お前好きな子いんのかよ笑」

ミナミ「あー！
それは・・・
えっと・・・
つ、ついノリで・・・」

ヨシト「やっぱりな、
そんなんだと思ったよ笑」

こいつは、私が彼氏どころか
好きな子もできない問題に
気づいているのだろうか・・・

いーや、
気づいてるわけがない。

ミナミ「あ！　そいえば、
彼女さんとは
上手くいってる？」

ヨシト「それが、
３日前に別れたんだよ。
あいつ、二股かけてたんだ。
もう、当分彼女は
作らないかな笑」

こいつも珍しく
寂しげな目をするもんだ。

あ！　そうだ！

私はもしかしたら
いけない考えを
思いついてしまったのかも
しれない。

ミナミ「ねぇ、よしと。
私と１ヶ月、
いや！　２週間でいい！
偽物として付き合って！」

やだ！
私は何をいってるの!?

別に好きでもない、
こいつなんかと。

まぁ、
ＯＫする訳ないし。

ヨシト「なんだよそれ・・・」

ほらね。

ヨシト「おもしろそーじゃん。
やってやるよ」

えーーーーーーーーー!?

こうして、
私はヨシトと２週間
「仮で」
付き合うことになってしまった。

♪ 。・:＊・゜　１日目　♪ 。・:＊・゜♪。＊・゜

ミナミ「お、おはよう、
ヨシト」

ヨシト「おう、おはよ」

へ!?
なんか、
冷たくない!?

気のせいかな・・・

気のせいだと
いうことにしておこう、
うん。

・帰り道にて・

私は今ヨシトの後ろを
ついてってる。

それだけ。

だって友達と
話してるし。

一緒に帰ろうなんて
言えなかったし。

ヨシト「ちょっと、
先行ってて！」

友「おう！
じゃあな！」

ヨシトが手を振る。

どうしたのか。

もしかしてバレた!?

と思った瞬間
ヨシトがこっちに
近づいてくる。

ヨシト「おい、お前
バレバレなんだよ笑
ほら、あの・・・
か、カップルなんだろ？
一緒に帰るぞ」

こんな優しいヨシト、
珍しい・・・

って、私ったら
見とれてる場合じゃ
ないんだってば！

私は勇気を振り絞る。

ミナミ「ね、ねぇヨシト。
手繋いでみない・・・？」

私はそっと
手を伸ばす。

ヨシト「お、おう」

手が熱い・・・

こんな、好きでもない
男なんかに
ドキドキしちゃって・・・

私どうしたんだろう。

それから私は
ヨシトに惹かれてって
しまった。

・＊・―――・＊・―――・＊・

そして、ついに
２週間後。

今日で最後なのか・・・

もう、手繋いだり
出来ないんだ。

って！
何考えてんの！
私ってば。

ミナミ「今日で
終わっちゃうね・・・」

ヨシト「あぁ、そうだな」

ミナミ「ねぇ、ヨシト。
あのさ、私もう、
偽物の関係じゃいられない。
正式に私と
付き合ってください!!」

ヨシト「こういうのは、
男の俺から言わせろよ笑
これからもよろしく」

ミナミ「え!?
ってことは？」

ヨシト「お、、、
ＯＫってこと」

ミナミ「やったー！」

なんだ！
恋って悪くないじゃん！

私はきっと、
いや、絶対!!

こいつじゃなきゃ、
ダメなんだ。

＊ｅｎｄ＊