キミジャナイケド

CAST相沢伊吹

作者：mai

2024.12.22

私、いぶき！

今から、学年イチのモテ男・
イルマくんに
告白するところです！

いぶき「あなたのコトが好きです。
付き合ってください」

？「え！　本当に?!　やったぁ！
俺も、いぶきちゃんのこと好きです」

えっ！
やったーーーーーー！

いぶき「これから、
よろしくお願いします！」

？「うん！　よろしく！」

私は、顔を上げて、
イルマくんに向かって、
笑顔を作った。

でも、私に返事をした人は、
イルマくんではなく、
同クラの小澤てるのすけだった。

いぶき「えっ！
イルマくんじゃない?!」

てるのすけ「え、俺、
てるのすけだけど？」

てるのすけは、
私が告白している時、
たまたま通りかかって、
自分のことだと思ってしまったらしい。

まじか。。。。。。

うまくいったと
思ったのに・・・・・・・・・

イルマくんは
私のナナメ前にいる。

どーすればいいの？
っていう視線を送ったら、
口パクで・・・

イルマ「せっ、か、く、な、ん、だ、か、ら、
Ｏ、Ｋ、し、ちゃ、え、ば、？」

って言ってるし!!!!
なんなのー?!

でも、まあてるのすけは
悪いやつじゃないし、
ＯＫするか。。。

いぶき「なんでもない！
よろしくね汗」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

次の日、、、

てるのすけ「おはよう！　いぶきちゃん！」

いぶき「お、おはよう、、、」

てるのすけ「あのさ、、、今週末
一緒に映画行かない？」

いぶき「い、いいよ！
私も映画見たかったし・・・」

てるのすけ「よっしゃあ！
じゃあ、土曜ね！」

いぶき「うん。。」

私は、親友のミクに
相談した。

そうすると、
ミクは・・・

「今、てるのすけに
本当はイルマくんに告った
って言ったら、てるのすけ悲しむよ？」

って。

いぶき「確かにそうだけど・・・」

・・・てるのすけには
まだ言えなさそうだ、、、

でも、てるのすけは
私にずっとやさしくて、
どんなに私が落ちこんでいても、
はげましてくれた。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

そんなある日・・・

てるのすけは、
同クラのリコに
告られていた。

リコは学年イチのモテ女で、
すんごいモテる。

前までだったら、
てるのすけとリコ、
つきあえばいいのに・・・
とか、思ってた。

だけど、今はちがった。

なぜか
“てるのすけ、断って”
って思ってる。

私はいつの間にか、
てるのすけのことが
好きになっていた。

いぶき「待って!!!!」

てるのすけ「いぶきちゃん?!」

いぶき「わ、私も、
てるのすけのことが
好きです!!!!」

てるのすけ「・・・ごめん」

いぶき「え・・・」

私、リコに
負けちゃったんだ・・・

そう思っていたけど・・・・

てるのすけ「リコちゃん、ごめん。
やっぱり俺には
いぶきしかいないよ」

リコ「うん。わかった！
ありがと」

そう言って、
リコは去っていった。

いぶき「い、今のって本当？」

てるのすけ「うん。
本気だよ？」

いぶき「あ、ありがとう」

てるのすけ「こちらこそ。
で、なんか俺に
かくしてることない？」

いぶき「えっ・・・
知ってたの？」

てるのすけ「うん。最初から」

いぶき「そーだったんだ。
ごめんね。
ずっと言えなくて」

てるのすけ「でも、今度は本気？」

いぶき「・・・はい！
本気です///」

うそはバレてたけど、
リコのおかげで気づけた、

本当に大切な人は、
今でも私の彼氏です！

＊ＥＮＤ＊