花火大会
作者:なっつん
ガヤガヤうるさい街中を
私は走っている。
なぜかって?
それは、彼氏に振られたから。
しかも、花火大会の日に。
振るくらいなら、
場所考えなさいよ!
あ~、悔しいったら
ありゃしない!
いいわ!
すぐ、彼氏つくって、
ウザいくらいのラブアピール
してやるんだから!
あっ!
言い忘れていたけど、
私の名前はいぶき、中学3年。
ただいまリア充満喫中!
って、言いたいところだけど、
そうはいかない。
絶賛彼氏募集中!
はぁ~。疲れた、帰ろ~。
*・・・*・・・*・・・*
次の日、目が覚めて
時計を見ると、7時半だった!
やばっ! 学校、学校!
すぐさま支度して、
学校に向かった。
なんとか遅刻せずに
間に合った!
「おはよー」
クラスの中で一番仲のいい
みくに声をかけられた。
「お、おはよ・・・」
私は息を切らして返した。
「だいじょうぶ? なんか顔が
真っ青になってるけど・・・、
しんどくなったら言ってね!」
みくが心配そうに
私を見つめる。
あっ! そっか、
私、具合、悪かったんだ。
急いでて気づかなかった。
私は、「うん」とだけ
返事をして、席に着いた。
間もなくして、担任が来た。
担任が出席確認してる時に、
ガラガラとドアが開いた。
そこにいたのは、
昨日別れた彼氏だった。
いつものことだ。
担任も、あきれて
物も言えないようだ。
遅れるくらいなら、
いっそ休めばいいのに!
あ~イライラする!
しかも、頭痛い。
寝不足だったからかな。
アイツのせいで!
とりあえず寝よ・・・
「・・・ぶき、
いぶき、い・ぶ・き!」
「はい!」
ガタッと音を立てて起きた。
目の前に、男友達の
リョウスケがいた。
「やっと起きたか」
なによ!
あんたも毎回
寝てるじゃない!
そう心の中で
つぶやいていると、
リョウスケが真剣な顔して、
「ちょっといいか?」
と、言った。
何だろうと思いつつ、
リョウスケのあとについて行くと、
体育館の裏に着いた。
もしかしたら・・・!
と、思っていると、
案の定、告白だった。
これまで、ずっと
男友達と思っていたやつを
すぐ、ただの男として見ることは
出来ない。
だから、返事は、
「ごめん・・・」と、返した。
すると、急にめまいがして
立っていられなくなった。
私は、そのまま地面に
身体を預けた。
*・・・*・・・*・・・*
目が覚めた時、
私は保健室にいた。
起きて横を見ると、
リョウスケが寝ていた。
リョウスケが運んで来て
くれたんだ。
そう思うと、少しリョウスケが
カッコよく見えた。
リョウスケが寝ている隙に、
頭をやさしく撫でた。
(ありがとう)
そう思いながら。
しばらくして、
あわてた様子のみくが来た。
「だいじょうぶ?
きつかったら言ってねって
言ったのに!」
はぁ、本当にみくと
友達になってよかった!
そう思った。
皆さんにも、そう思える
友達がいますか?
今はまだいなくても、
いつか必ず出来ますよ!
すると、リョウスケが
眠そうにしながら、起きた!
ドキッ!
えっ!
私、今、リョウスケを見て
ドキッとした!
なんで!
驚きつつも、ひとつだけ
分かったことがある。
リョウスケが気になる!
ということ。
よし!
今からリョウスケに告る!
1回断ったし、
ダメかもしれないけど・・・
「リョウスケあのさ、
さっきの告白の返事、変えていい?
・・・私でよければお願いします!」
そう言って、おそるおそる
リョウスケの方を見ると、
いきなりリョウスケが
抱きしめてきた!
ビックリして固まっていると
リョウスケが、
「それホント?
さっき告ってダメだったから、
もう男友達としても、
終わったかなって思ってたから、
スッゴいうれしい! マジ夢みて~」
そっか~、私も同じ!
リョウスケの笑顔が
一番うれしい!
私、今、幸せだなぁ。
そう思っていると
リョウスケが、
「今度の日曜、隣町で
花火大会があるんだ。
それに、いぶきとふたりだけで
行きたい」
「もちろん行く」
楽しみだなぁ!
今度の日曜。
どんな服着ていこう?
やっぱり浴衣かな?
ん~、どうしよう。
いろいろ考えながら
廊下を歩いていると、
ドンとぶつかった。
「ごめんなさい」
と言って顔を見ると、
なんと元カレだった!
最悪!
まさか、こんなところで会うなんて!
「それじゃ」
と言って、歩き出した。
しかし、元カレが
腕をつかんで引き止めた!
「何!
あんたと話すことは何もない!
だから離して!」
でも、離してくれる
素振りはない。
必死に離そうとしていると、
「別れた理由は、
自分のせいでいぶきに
迷惑をかけると思ったからだ!」
ビックリだった。
こんなに心に
響かないなんて!
前の私なら、
すぐヨリを戻したはず!
でも今は、言葉が
心に響かない!
「だから何!
人の気もちも考えず、
自分勝手な意思を尊重して、
それはキミのためだからって
相手に意思を押しつけて、
それならしょうがないねって
ヨリを戻そうかって・・・、
そんなの自分勝手すぎなんだよ!」
私はいつの間にか、
涙を流していた。
それは、悲しいからじゃない。
ただ空しいだけだったから。
どんなにきれいな言葉を
並べたとしても、
心がこもってない言葉は、
ただのセリフにしか、
聞こえないから。
「だから離して! 離してよ!」
すると、腕をつかんでいた手が、
スルリとはずれた。
「今後一切、私に関わらないで!」
最後にそう言って、
私はまた歩き出した。
(ばいばい)
そうつぶやきながら。
こうして、私はケリをつけた。
*・・・*・・・*・・・*
そして、あっという間に
当日を迎えた。
私は浴衣を着て、
メイクもバッチリ決めて・・・
あっ!
コレも、コレも!
よし! 準備完了!
行って来ます!
*・・・*・・・*・・・*
待ち合わせの場所に行くと、
リョウスケが浴衣を着て、
待っていた。
「ごめん、遅くなって!」
「全然遅くなんてなかったよ!
あっ! 浴衣かわいい」
浴衣をほめられて
少し照れてしまった。
まぁ、リョウスケも浴衣、
似合ってるけどね。
「じゃあ、行こっか!」
「うん」
会場に着くと、
出店がたくさん出ていた。
手を繋いで出店をまわった。
綿菓子食べたり、射的したり、
楽しい時間を過ごした。
もうすぐメインが
始まる時間だ!
急いで場所取りをして、
始まるのを待った。
いよいよメインが始まる!
ヒュー、ドーン。
夜空にきれいな花火が
打ち上がる。
そんな中、私はこっそり
用意していたプレゼントを
リョウスケにあげた。
「開けていい?」
うん! いいよ!
だってそれは、あなたが一番
欲しいものだから。
お返しは、その笑顔だけで
十分だから。
スッとふたりの影が重なるとき、
私は願った。
この恋が花火のように、
打ち上がりますように・・・、と。
*END*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
相沢 伊吹

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