青春って何?

CAST工藤 唯愛工藤 唯愛

作者:み~

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.11.30

初めまして。
私は、工藤ユア。





実は私・・・
青春が何か分からない。





私を一言で表現すると、地味。





クラスの委員長を
やってて、





環境委員会の委員長も
やってて、





地区班の班長もやってて、





メガネに三つ編み。





典型的な地味女。





そんな私には
親友と好きな人がいる。





親友は国本ヒマリ、
星乃アンナ。





好きな人は、西ユアン。





ヒマリはとっても可愛くて
頭が良いし、





アンナはめちゃくちゃ
スタイルが良くて
運動神経抜群。





そしてユアンは
サッカー部に入ってて
学校中のプリンスで
イケメンで





絶対に私の彼氏になるはずが
ないって、分かってる。





私は、部活に入っていない。





だから、青春が何なのか
分からない。





そして最近は――





ヒマリ「ゆーあっ!!」





ユア「ヒマリ・・・?」





ヒマリ「今日さ、
放課後活動ないでしょ?」





ユア「今日は環境委員会の
引継ぎ式があるんだ」





ヒマリ「あっ・・・そ・・・」





最近は私の
ハードスケジュールのせいで
ヒマリが距離を置いてるような
気がする。

















―引継ぎ式―





2年生「先輩方の後を引き継ぎ、
精一杯仕事をします!」





ユア「がんばって下さい。
しっかりと、この中学校の
伝統を守って、
環境整備に尽くして下さい!」





2年生「はい、がんばります!」





さ、てと・・・





スケジュール帳を
確認する。





あ、地区班担当の先生に
名簿の下書き提出しないと。





トントン。





ユア「失礼します」





先生「あら、工藤さん」





ユア「地区班の名簿下書き、
持ってきました」





先生「あら、
あなたはやっぱり
いつも仕事が早いわ」





先生はそう言いながら、
下書きを受けとる。





先生「ありがとう、お疲れさま」





ユア「失礼しました」





今日の予定は
コレで終わり。





帰ろっと。





すると廊下の向こうから――





(あれ、ユアン?)





ユアン「あれ? ユア、
お前、いっつもこんな遅くまで
仕事してんの?」





ユア「そんなに遅くないよ」





ユアン「もう、6時だけど」





あぁ、ホントだ。





忙しすぎて時計なんて
見てなかった。





ユア「ホントだ、
そろそろ帰らないと」





ユアン「あんまり無理すんなよ、
んじゃ」





ユアンは手を振って
校庭に戻っていった。





ドキ、ドキ・・・





やっぱり私
ユアンのこと、好きなんだ。





告白したいけど・・・
嫌われたくない。





それに私みたいな
地味女、





ユアンだって
彼女にしたくないよね。





(よし!!)





私はある決意をした。

















* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





家に帰ったら手を洗って、
日課にしていた
復習をやめた。





そして
あるプランを立てた。





明 日:三つ編みをやめて
    普通のツインテールにする
明後日:一本結いにする
3日後:服を可愛いのにする
    (私服の学校だよ)
4日後:髪を下ろす
5日後:なるべく笑顔でいる
6日後:男女ともに沢山話す
7日後:メガネをやめて、コンタクトにする
















・*。・ 翌日 ・。*・





私は普通の
ツインテールにした。





ヒマリ「あれっ? 今日は
三つ編みじゃないの?」





ユア「これくらいで
驚いてちゃダメだよ」





ヒマリ「?」

















・*。・ 翌日 ・。*・





私は一本結いで
学校に行った。





ヒマリ「今日は一本?
何かあったの?」





ユア「何もないよ」

















・*。・ 翌日 ・。*・





私はいつもより明るめの色の
かわいい服を着ていった。





ヒマリ「やっぱ何かあったな~」





アンナ「ま、可愛いから
良いんじゃない?」

















・*。・ 翌日 ・。*・





私は意を決して、
髪を下ろして学校に行った。





ヒマリ「も~ただごとじゃないぞ」





アンナ「ユア、前から
それで良かったのに~」

















・*。・ 翌日 ・。*・





私はヒマリやアンナ、
ユアン、クラスメート、
先生と話す時など
なるべく笑顔でいた。

















・*。・ 翌日 ・。*・





私は積極的に
恥ずかしさを振りはらい、
色んな人とたくさん話した。

















・*。・ そして運命の翌日 ・。*・





私はメガネでなく、
コンタクトをして
学校に行った。





クラスの女子「ウソ、ユア!?」





クラスの男子「工藤って
可愛かったんだな~」





ヒマリ「やっぱりフツーじゃないよ!
最近のユアは!!」





アンナ「もう、前までの
ユアじゃないみたい!」





ユアン「ユア、似合ってるね!」





ユア「ユアン・・・」





告白する? しない?





でも、チャンスは今しか・・・





嫌われる?
キモがられる?





でも・・・





やってみなきゃ
分からない!!





(絶対に成功させる!)





ユア「ユアン、ちょっと来て!」





ユアン「ユア?
えっ、ちょっ・・・」





私はユアンの手を引いて、
屋上に走った。

















* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





ユア&ユアン「ハア、ハア・・・」





息切れなんて
どーでもいい!





私はユアンを見つめた。





ユア「ユアン、あのねっ」





ユアン「ん?」





ユアンがこっちを見たとたん、
緊張と恥ずかしさで
顔が真っ赤になって、
足もふるえてきた。





私は意をけっして――





ユア「私、ユアンのことが、
ずっと好きでした!
私がこんなに変わったのも、
ユアンを振り向かせるためだったの!
付き合ってください!!」





私は、ユアンの表情を見た。





けわしい表情・・・





ダメだった・・・?





ユアン「こーゆーのは
男からなんだって・・・」





ユア「えっ? じゃあ――」





ユアン「オッケ、
いっつも仕事に対して
一生懸命だったし」





ユア「やった~!!!」





やっぱり恋は
自分の努力で叶うんだね!





ヒマリ「ユア、おめでとう」





アンナ「お幸せにね」





いつのまにか来てた、
ヒマリとアンナが、
祝福の言葉をかけてくれた。





ありがとう皆!





私、いい親友と
彼氏持った!







*HAPPY END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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