図書室にいる彼

CAST崎浜 梨瑚崎浜 梨瑚

作者:チロルチョコ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.06.23

私は、リコ。
毎日、図書室に行く。





そして私には、
指定席がある。





だけど、
指定席があるのは
私だけじゃない、





ななめ前に
座ってる彼にも、
指定席がある。





今日はいつもより
図書室が混んでいる。





まぁ、仕方がない。
テスト期間だから。





リコ「どうしよー、
指定席空いてない」





よく見ると、彼はちゃんと
指定席に座っている。





隣の席は、
男子が寝てるし・・・





私がおろおろしていたら
彼がこっちを見て、
隣の人に、





「ねぇねぇ、
起こして悪いんだけど、
今日混んでるから、
家に帰ってから寝てくれる?」





そしたら隣の人は、
だまって外に行った。





そして彼が私の方を見て、
隣の席を突っついて、





「ここすわったら?」





と、言った。





私はドキドキしながら、
隣の席に座った。





この時、きづいた。





私は彼のことが
好きなんだと。





あっ、まだ
お礼言ってない!





と、思ったけど、
ドキドキして
しゃべれないどころか、
彼の顔も見れない。





そうだ!





私は急いで
ノートとシャーペンをとって、
ノートのはじに、





「ありがとう」
と、書いた。





そしたら彼は、
ニコッと笑った。





私は、本気で
恋をした。





あの笑顔、すごく
カッコよかった。

















・*。・ 次の日 ・*。・





リコ「ねぇねぇ、ワカナ~!
あのさー、いつも
図書室に行く人って誰~?」





ワカナ「リコ~!」





リコ「ww
あたしじゃなくて、
男の人~!」





ワカナ「えー、誰だろー?」





リコ「やっぱ、
わかんないよね」





ワカナ「あ! もしかして
ハルト君じゃない?」





リコ「かな~?
あたしより、背が高くて~
カッコいいけど
カワイー的な感じ~!」





ワカナ「それ、バリバリ
ハルト君じゃん!」





私は顔を真っ赤にしながら
後ろを向いたら・・・





リコ「ハルト君!」





あたしは急いで
廊下に出ると・・・





ワカナ「どうしたの?
リコ・・・あ・・・」





ハルト君と生徒会長が
楽しそうに
しゃべっている。





リコ「あんなに楽しそうな
ハルト君、初めて見た・・・」





ワカナ「リコ・・・」





リコ「だいたい私は、
図書室で静かに本を読んでる
ハルト君しか知らないし・・・
全然知らない人だし、
絶対叶わないもん。
こんな・・・こんな・・・」





あたしは思わず
涙が出てきた。





ワカナ「リコ・・・
元気出して。
占いの本あるから、
見てみよ」





リコ「え~と・・・
おうし座は・・・
運命だと思ったら
迷わず告白かぁ」





ワカナ「ほら! ハルト君は、
運命の人でしょ!」





リコ「ううん、
きっとハルト君は
運命の人じゃないよ」





ワカナ「そーゆーこと言うから
いつも失敗するんじゃん。
そんなこといつも言ってたら、
一生彼氏できないよ。
それでもいいの?」





ワカナが怒ってるところ、
初めて見た・・・





リコ「そうだよね。
あたし、勇気出して
告白してみる!」





ワカナ「それでよろしい!
頑張って!」





と、言いつつ。





どこで、
どのタイミングで
いえばいいんだか。





リコ「お気に入りの本でも読も」





そう思って
手に取ろうとしたら・・・





ハルト君が
同じ本を取ろうと!





ハルト「もしかして君も、
この本取ろうとしてた?」





リコ「はい・・・
でも、この本、
何回も読んでるから・・・」





ハルト「そう、俺も
何回も読んだよ!」





リコ「本当ですか?
この物語、
この窓から見える風景に
似ているんです!」





ハルト「まじで!
俺もそう思った!」





そんなことを
言いながら・・・





ハルト「じゃあ俺、もういくわ!
じゃあねー、また明日」





リコ「・・・あのさ、
会ったばかりで変なんだけど、
あたし、ハルト君のことが
好きです」





ハルト「え・・・」





リコ「あ・・・
いきなりで、困っちゃうよね。
ホントにごめんなさい」





ハルト「いや、
リコちゃんってモテるから、
俺にこくられて
びっくりしたから」





リコ「それで、返事は・・・」





ハルト「俺で良ければ」





リコ「本当! うれしー!」





そして、学校一の
カップルになった。







*END*


この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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