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ダブルいぶき、オンステージ!!

CAST相沢 伊吹相沢 伊吹

作者:まるぱん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.22

今、私、いぶきのクラスでは
文化祭についての決めことをしています。





でも私は、話をまとめてくれている子たちみたいに
目立つ存在じゃないし、まあ余った役割でいいかな。





いちか「文化祭のミスコン出るの、
ダブルいぶきでいいよね?」





そんなとき、私の耳に
衝撃的な言葉が聞こえてきた。





私がミスコンに出る?
噓だよね?(笑)
「ダブルいぶき」って?





いぶき「なんで俺も出なきゃ
いけないんだよ」





「ダブルいぶき」の「いぶき」って
名前のことだったんだ!!





そう言えば、うちのクラスに
私と同じ名前の人いたなあ。





いぶき「ミスコンに」





聞き間違いじゃなかったの!?





ゆうり「まあまあいいじゃん、
ふたりとも美形だし!!」





全然よくないよ!!
いぶきくんはともかく
私は絶対に美形ではない!!
お世辞が過ぎすぎてる!!





いちか「じゃあ決定!!」





ふたりに逆らえないクラスメイトたちの
拍手が巻き起こる。





そんなこんなで、私といぶきくんは
ミスコンに出なくてはいけなくなってしまった。





いぶき「キュンとするシチュエーション
考えようぜ」





てっきりいぶきくんは
無気力な人なんだと思っていたけど、
押しつけられたことでも
しっかり取り組んでいる。





まあ、やるからには
いい結果を残したい。





いぶき「じゃあ今日は、ここまでにするか」





意外と真面目ないぶきくんのことが
気になってきている私は
もっと一緒にいたかった。





さらに言ったら、ミスコンを押しつけられて
はじめは迷惑だったけど、
今は私といぶきくんがふたりっきりに
なれる機会を作ってくれた、いちかと
ゆうりに感謝してると言ってもいい。





いぶき「ごめん、教室に忘れ物したから
取ってから帰るね。
いぶきくんは先に帰っていていいよ」





いぶき「俺もついていく」





いぶき「時間だいじょうぶ?
私ひとりでも行けるよ?」





いぶき「もし何かあったら、どうするんだよ」





いぶき「ここ学校だよ?
何も起こらないでしょ」





話しているうちに、私たちの教室に着いた。
もうすぐ下校時刻なのに、教室にはまだ誰かいて
話し声が聞こえていた。





いちか「やっぱダブルいぶき
ミスコンに出させてよかったねえ」





あっ、いちかとゆうりも悪意があって
私たちを推薦した訳じゃなかったんだ。





思いこみはよくなかったな、
ふたりに謝ったほうがいいよね。





ゆうり「ミスコンで惨敗する姿が
目に浮かぶよ」





いちか「見ものだね、楽しみ」





え。





いぶき「聞くな!!」





とっさにいぶきくんが
私の耳を塞いでくれた。
でも、私には聞こえてしまった。





いぶき「ふたりとも、そんなことで
私たちをミスコンに出したんだね」





いぶき「すまん、聞こえたか」





いぶき「ううん、気にしないで」





いぶき「俺らが負けたら
あいつらの思うつぼだ。勝つぞ、
いや、1位取るぞ。いいな?」





いぶき「もちろん。見返したい」





いぶき「そうだ、その意気だ」





それから私たちはより熱心に
練習に取り組んだ。





いぶき「このタイミングで俺が手を取るから
いぶきはジャンプして、俺に抱きついてくれ。
お姫様抱っこするから」





これは演技、いぶきくんは私のことなんて
特に何とも思っていないんだから。





いぶき「で、ここでくるって回るんだよね」











*...・・・*...・・・*





やってきた本番。
私たちが舞台に上がると
いちかとゆうりからの冷笑が聞こえてきた。





でも、そんなこと気にしない。
だって、今のダブルいぶきは最強だから!!





手を取って、お姫様抱っこをして、
くるっと回る。
よし、順調!!





急にいぶきくんに押し倒される。
こんなこと予定にはなかったけど!?





いぶき「目閉じて」





いぶきくんが、ささやく。
いわれるがままに目を閉じると
唇に柔らかい感触が。





会場から黄色い悲鳴が上がる。
何も分からないまま舞台裏に戻った。





いぶき「台本にないことしたよね!?
どうして!?」





いぶき「あ、キスのこと?」





なんでわざわざ言うかなあ。





いぶき「いぶきのことが好きだから。悪い?」





いぶき「全然悪くない、
私もいぶきくんのことが好き」





いちか「なんであのふたりいい感じに
なってんのよ、意味分かんない」





ゆうり「ね、私たちでさえ
まだ彼氏いないのに」





意図せず恋のお手伝いをしてしまったふたりの
つぶやきを、ダブルいぶきは知る由もなかった。







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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