私の心に魔法をかけて

CAST北川 花音北川 花音

作者:かのんちゃんハートLOVE

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.03.29

今日は朝から雨模様、
おかげで心もどんより。





(早くやまないかなぁ・・・)





そんなことを思いながら、
慣れた手つきで
ニコ高の制服に着替える。





思い足取りでカバンに
教材やら筆箱やらを詰め、
前髪を少し気にしながら
階段を降りた。





「お母さん、
おはよう」





「おはよう」





キッチンにいた
お母さんへの挨拶を済ませ、
そそくさと洗面台へ向かう。





本当はお父さんにも
挨拶したいけど、
今は悲しいことに
青森へ出張中だ。





「あー! やばい!
遅れる!!」





腕に着けていた黒ゴムで
ササッと後ろ髪を束ね
ポニーテールにする。





前髪は巻いている
時間もないので、





(今日はストレートで
いいか・・・)





と自分自身に
都合のいい言い訳をしてから、
何かの雑誌の付録だった
コームを使ってとかした。





「かのん、朝ご飯は?」





リビングからひょこっと
顔を出して
こちらを見つめる母。





「んー・・・
ごめん! 抜きで!」





「また?
体に悪いわよ~」





「しょうがないじゃん!
時間ないんだもん・・・」





「はいはいっ」





お母さんに
悪いなと思いつつ、
昨日も今日も
朝ご飯は抜きだ。





(よしっ! 完成)





お世辞にも
綺麗とは言えない
ポニーテールを見て、
自信満々に胸を張った。





「じゃ!
行ってきまーす!!」





「はーい。
行ってらっしゃい」





いつものように
お見送りをされたあと、
猛ダッシュで学校へ急いだ。













*。・ ニコ高/1年B組 ・。*





ガララッ





「あっ! かのん!
おはよ~」





「まのちゃん!
おはよ♪」





中学のときから
ずっと一緒で
親友のまのちゃん。





まのちゃんには
不思議な力があって、
まのちゃんの
笑顔を見るだけで
こっちまで笑顔になるの!





本当だよ?笑





「てかかのん、
びしょ濡れじゃん・・・」





「あ!
雨降ってたの
忘れてた・・・」





「嘘?!
そんなん忘れる?!」





そう、私はすっかり
雨が降っていたのを
忘れていた。





時間のことばかりに
気を取られていて、
濡れることなんか
お構いなしに
家を飛び出してきたのだった。





「もう~!
かのんってば!
可愛いけど・・・」





「可愛くないよ!笑」





「とりあえず・・・
保健室行って
着替えもらおっか?」





「うん・・・
ごめんね・・・」





「だいじょぶだって!!
親友でしょ?」





まのちゃんが
こちらを向いて
ニコッと笑う。





その瞬間、魔法が
かけられたかのように
体が動かなくなったのだ。





(これって・・・)





私は確信した。





これは“恋”だと──────────・・・













・*  ・*





その日から私は、
まのちゃんに
恋をしてしまっている。





この気持ちを知ったら、
まのちゃんは
どう思うのだろうか・・・





そんな不安が
頭をよぎる。





でも私は大丈夫!





どれだけたくさんの
人に嫌われようと、
これから先、まのちゃんに
『気持ち悪い』と言われても・・・





「私は私!
それでいい!!」





この気持ちは
まだ伝えない。





だって振られるのが
怖いから笑





いつか伝える日が
来るのだろうか?





「・・・来るといいな」





でも心のどこかで少しだけ、
(来なければいいのに)と
思う私だった。







*END*

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