競技かるたで見つけた恋

CAST北川花音

作者：韓国がーる

2021.04.07

花音です。
かるた部部長です。

かるたは恋の歌が
多いですよね。

そう、私恋愛がしたくて
かるた部に入った
わけなのだ。

そしてそして、
恋をしちゃいました！

＊。・　２年前　・。＊

こんなにも体力を使う
競技だとは
思っていなかった。

畳の上の格闘技か・・・

そこで現れた人。
内田蓮君。

彼は他の皆とは違い、
優しいかるたをとる。

私は赤面症である。
彼の横を通ると
いつも顔が真っ赤。

忍ぶれど
色にいでにけり
わが恋は
物や思うと
人の問ふまで

これはまさに今の私。

好きだという気持ちは
隠している。

だけど友達に
好きなの？
と聞かれる。

南「花音、
蓮と試合する時
顔真っ赤だね」

花音「嘘でしょ」

そして、
蓮と試合する時は
しのぶれどは
絶対とると決めている。
この札は恋すてふと
競われて勝った札でも
あるからだ。

こんなに楽しい日々も
終わった。

＊。・　１年前　・。＊

ゆら「あんたいつも
蓮といる時
にたにたしてて
腹立つの、」

花音「えっ？」

ゆら「とりあえず
近づかないで、
かるたやってる
陰キャに
とられたくない」

私は頭の中が
空っぽになった。

それから蓮に会う度
目をそらす日々が続いた。

ゆら「あ、蓮君!!!
今日一緒にどっか
行きませんか？」

蓮「あ、わりー、
今日かるた部あるんだ」

ゆら「そっかー」

ちっまたかるた部。

ゆら「ねぇ、
花音ちゃん」

花音「え、何？
（なんか言われるきがして
不安だった）」

ゆら「かるたなんか
辞めなよ」

花音「え、なんで？」

ゆら「かるた部でさ、
花音ちゃん、
蓮君とイチャイチャ
してるだけじゃん」

花音「え、と、は??」

ゆら「とにかく
もうやめなよ。
はい！
これ退部届け。
どーぞ」

私は堪忍袋の緒が
きれた。

花音「いい加減にしてくれる？
私はかるたが大好きなの、
恋の歌が多くて
自分みたいだなって思う札も
沢山あって、
かるたとはずっと一緒にいる
必要があるの！
もちろん蓮君は大好きだよ。
好き過ぎるの。
忍ぶれどみたいに
顔にでちゃうの。
この恋勝ち切りたいの」

あ、つい大声で、

ゆら「は??
何言ってんの？
意味わからん」

蓮「なぁ、
あんまり大声出すなよ。
恥ずかしいだろ。花音。
それとゆらちゃん。
そんなやつだとは
思わなかった」

ゆら「え？　え？　は？」

蓮「俺も花音のこと
ずっと好きだったよ。

筑波ねの
峰より落つる
みなの川
恋ぞつもりで
淵となりぬる

これどーいう意味か
分かるよな？
今の気持ち。
激しさを増す恋心が
つもり積もって
深い淵のようになっている。
俺の恋心はどんどん
積もっていく。
恋の相手にずっと
出会いたいと思ってたら
やっと出会えた。
かるたをしてたら
出会うことが出来た」

花音「うぅ～蓮～！
大好きぃ」

蓮「バカ、
大声だすなって
恥ずかしい」

花音「これからも
かるたしよーね。
ずっとずっと」

蓮「本当にお前
かるた馬鹿だな」

花音「なんだとぉーーー」

そして今、
かるた部部長として
恋愛もかるたも
両方頑張っている。

＊ｅｎｄ＊