タピって始まる恋のお話

CAST北川花音

作者：ハルカノンLOVE

2019.11.03

＊。・　帰り道　・。＊

ハルカ「いつも思ってたんだけど、
カノンってかわいいのに
どうしてオシャレいやとか
言ってるの？」

カノン「興味ないっていうか」

ハルカ「まあね、
恋愛してないもんね！」

カノン「ちょっと
からかわないでよ！」

ハルカ「ごめんごめん。
今度原宿行って
カノンにコーデして
あげる！」

カノン「かわいくできないでしょ！」

ハルカ「大丈夫！
私ニコラ読んで
研究してるから！」

カノン「ふーん」

＊。・　原宿　・。＊

（カノンが着替えた）

ハルカ「似合ってる！」

カノン「ほんと？
嬉しい！
ありがとう」

ハルカ「ほらね！
記念にタピろうよ！」

＊。・　タピオカ屋でタピオカ　・。＊

カノン「さっき、
タピオカ屋で
働いていた人が、
すごいイケメンだったの！」

ハルカ「あら、オシャレして
乙女心もついたのね！
なら、今からニコラで
磨いたモテテク
教えてあげる！」

カノン「カッコよかった！
なんて名前かな？
高校生かも！」

ハルカ「聞いてないでしょ！（笑）」

＊。・　メイク屋　・。＊

ハルカ「このメイクはね、
小顔になれるの！
それと、トーンアップの
日焼け止めもいいね！」

カノン「小顔、
とぉーんあっぷ？」

（わからない）

＊。・　アクセ屋　・。＊

ハルカ「ループイヤリングで
大人感！」

カノン「イヤリング
耳いたーい！」

ハルカ「もう～」

（あきれてる）

＊。・　靴下屋　・。＊

ハルカ「チュールはモテる！」

カノン「サイコー！」

ハルカ「？」

（カノンは
目の前のパフェに夢中）

ハルカ「カ、ノ、ンー」

カノン「あのさぁ、
思ったんだけど、
またあの人と
会えるのかな？」

隣にいる人「あのイケメンのいる
タピオカ屋さん
閉店なんだって。
さみしーねー」

カノン＆ハルカ「え？」

ハルカ「そーだよね。
会えないよね」

カノン「ハルカ、
ありがとう」

＊。・　次の日カノンの家　・。＊

カノン「あの人に会いたいな。
会えっこないのに
望むなんて、あぁ～」

ピーンポーン

カノン「はーい！」

男性「昨日、原宿で
タピオカ
買われましたよね？」

カノン「えっ？
あ、はい。
買いましたが」

男性「私は、そこの
タピオカ屋で働いていた
佐藤レンといいます。
昨日、おつりの１円を
わたし忘れました！
ごめんなさい！
これ、その１円です」

カノン「１円のためだけに？
って、どうして
私の家に？」

佐藤「ごめんなさい！
失礼しました！」

カノン（また会えるなんて嬉しい！
ますます好きになった！
でもなぜ？）

＊。・　ある日の学校　・。＊

カノン「レンさんと
１ヶ月もあってないよ～」

ハルカ「そんなカノンにいいこと！」

カノン「何の話？
レンさんのことには
何もかなわないよ」

ハルカ「レンさんのことだよ！」

カノン「え？」

ハルカ「いいから、
今日の放課後
うちに来てね！」

＊。・　ハルカの家　・。＊

カノン「おじゃましまーす！」

（なんだろー）

（ハルカとレンさんが来る）

カノン「え？」

ハルカ「レンさんから
カノンに！」

佐藤「カノンさん、
好きです！
カノンさんのかわいさに
一目惚れしました！
そして、ハルカさんから、
カノンさんは努力家で、
オシャレになったんだって
聞きました！
付き合ってください！」

カノン「なんで？
え？
私でいいんですか？」

ハルカ「ほら、
自信持って！」

カノン「よろしくお願いします！」

佐藤「またタピオカつくるね！」

カノン「お願いします!!」

＊。・　番外　・。＊

ハルカ「あの日、
私と会えたから
おつり渡せたんだよ！
そして告白手伝ってって
言われたんだ！
感謝してね！」

（ウィンク）

カノン「えー！」

佐藤「これからよろしくね！
カノンちゃん！」

＊ｅｎｄ＊