特別なカード

CAST北川花音

作者：K☆M☆ T

2020.09.22

こんにちは。
北川カノンです!!

ごくふつーーーうの
中学３年生です!!

だけど、最近
好きな人ができました。

同じクラスの、
丸田レオン君。

ふつーーーうの
私とは違って、
スポーツも勉強も
大の得意。

だから、
レオン君を好きな女子は
たくさんいる。

ユラ「かのん、おはよー」

カノン「あ、ユラおはよー」

この子は
大親友のユラ。

実は、ユラも
レオン君のことが
好きなんだー。

好きになった
タイミングは
２人とも一緒。

修学旅行のとき、
おみやげを買う
お金をなくした
私とユラの財布を
見つけてくれた。

レオン君だってほしい物が
あったはずだけど
必死になって探してくれた。

その時私は、
何かビビっとして

ユラはキュんと
したんだって。

ユラ「ねぇ、
カノン、カノンー」

カノン「ん？　どした？」

ユラ「どした？
じゃなくて、カノン
今日席替えだよ」

カノン「えー、ということは？」

カノン＆ユラ「レオン君と
となりになれる!?」

ユラ「うふふ」

横でユラが笑っている。
そりゃ、そうか。

だって、ユラは
レオン君の隣の席に
なったからね。

。＊－　放課後　－＊。

私は本屋に来ていた。

カノン「はぁ」

今日、ユラと一緒に
帰らなかった。

レオン君の隣になって
幸せなユラと一緒に
いたくなかったから。

そんなことを
考えていたら、
１冊の本が目にはいった。

『恋のおまじない』

これだ!!

私はすぐに
その本を買った。

はやく、はやく
読みたい!!

。＊－　家　－＊。

なになに。

*・。+ *・。+ *・。+ *・。+
表紙裏にあるカードに
好きな人の名前を
緑色のペンで書いて、
毎日持ち歩くカバンに
入れておくと
好きな人と
両思いになれるかも
*・。+ *・。+ *・。+ *・。+

だって！
私は早速、
作業にとりかかった。

よし、完成。

カノン「できるだけ、
他の人に見つからない方が
いいよね」

ということで、
学校のカバンの
裏ポッケに入れた。

。＊－　次の日　－＊。

出発前。
よし、お守りオッケー。

登校後。
よし、お守りオッケー。

この確認をしたときに
お守りを落としたことに
私は気がつかなかった。

給食前。
お守りオッケー、

じゃない!!
どうして!?

??「これ、違う？」

振り返ると、
レオン君がいた。

カノン「え？」

レオン君が
持っていたのは、
私のお守りだった。

カノン「そ、そうです」

レオン「これって、
恋のおまじないの
お守りだよね」

カノン「は、はい」

すると、
思いもよらない言葉が
聞こえてきた。

レオン「こんなこと、
こんなこと
しなくていいのに」

カノン「え？」

レオン「こんなことしなくても、
北川はかわいいし、
実は・・・・
北川のこと好きなんだ」

私は、ときが止まった。

私も好き!!
だけど・・・

ユラもレオン君に
恋してる。

もし、今、私だけ
幸せになったら
ユラは絶対悲しむ。

どうしよう。

カノン「・・・・・・」

レオン「ごめん。
困らせちゃって。
じゃあ」

カノン「まっ」

カーテンの中から
ユラが出てくる。

ユラ「レオン君待って」

レオン「え？」

カノン「ユラ!?」

ユラ「カノン、
素直に言って！」

カノン「でも、ユラが・・・」

ユラ「私は、大丈夫」

ありがとう、ユラ。

カノン「わ、私も
レオン君が好きです」

ユラ「おめでとー!!」

こうして、私はレオン君と
付き合うことになりました。

ちなみに、
ユラが大丈夫な理由は、
隣の席になったら
話すことが無さすぎて
大好きから、ちょい好きぐらいに
なったから、らしい笑

付き合えたのは、
特別な大親友と
特別なカードのおかげです!!

ありがとう、ユラ。

ありがとう、
恋のおまじない!!

－ｅｎｄ－