借り物競走

CAST北川花音

作者：KANON

2019.08.22

もう最後の体育祭か―――

私、北川花音は、３年間
学園１のイケメン琉希也に
恋をしている。

琉希也は、野球部のエースで
クラスの女子からも人気だ。

そんな琉希也は、
クラスであまり目立たない私に
毎日話しかけてくれる。

クラスの人も、なんで花音に
話しかけるんだろう？　って
思ってるはず！

そんな中、
最後の体育祭を迎えた！

学年種目は
借り物競走で
私の苦手分野だ。

そう思っているうちに
体育祭本番を迎えた。

流希也は、１走で
私は、１０走だ。

琉希也は、１番早く
紙が置いてある机に着いた。

なんて書いてあるんだろう？

私がそう考えているとき、
誰かが私の手を掴んだ。

流希也だ。

私の手を掴んだ流希也は
走ってゴールへ向かった。

流希也は１番目に
ゴールした。

私は、流希也に、
「紙なんて書いてあったの？」
って聞いた。

すると流希也は、
お題が書いてある紙を
私に見せてくれた。

その紙を見た私は、
驚きと嬉しさのあまり
泣いてしまった。

そんな私を流希也は
長袖のジャージで隠してくれて、
そのうち私も泣き止んだ。

・＊・―――・＊・―――・＊・

体育祭が終わって
私は流希也の元へ向かった！

私は流希也に
告白しようと決めていた。

私は流希也を
屋上へ呼んだ。

「あの！」

私より先に
流希也が言った。

「俺、花音のことが好きだ！」
と叫んだ。

私も叫んだ！

「私も、流希也のこと
大好きだよー！」

すると流希也は、
「俺と付き合って下さい」
って私に言った！

〈私も！〉

だって流希也のお題は
『大好きな人』だったから！

＊ｅｎｄ＊