もし、声が大きくなかったら。

CAST若林 真帆若林 真帆

作者:つるおかほのか

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2017.11.05

「ナイッシュー! 隼也!!」





サッカー部の金子先輩が
シュートをしていた。





わたし、若林マホ、
テニス部所属。





よく、声が大きいって
言われる。





それが嫌で最近、
自分の声の大きさを
気にしている。







私は、何回か男子と
付き合ったことがある。





でも。
付き合ったとしても、
すぐに別れてしまう。





そう。
本当に私にふさわしい人に
出会ったことがないんだ。





だから、決めたんだ。
「もう、恋愛はしない」と。







号令「ありがとうございましたー」







ああ・・・疲れたあ。
もう、残っている部活なんて、
サッカー部くらいしか・・・







その時、足元に
サッカーボールが
転がってきた。







「すみませ~ん!!
ボール、
とってくださーい!!」





隼也先輩!







マ「あ・・・どうぞ」





シュ「ありがとう。
あれ? 君。
テニス部だよね?」





マ「はい。
そうですが・・・」







なんで、
私を知っている?







シュ「いつも、練習、
頑張ってるよね。
声がでかいから、すぐ分かる」





マ「うう・・・はずかしい。
あんな声、
ドン引きですよね・・・」





シュ「なんで?
ドン引きなんてしてないよ」







え・・・
こんなこと、
はじめて言われた。







シュ「もうすぐで
部活終わるんだ。
よかったら、
一緒に帰らない?」





マ「いいですけど・・・」







男子と帰るなんて、
はじめてだよ~!!











~帰り~





シュ「君、名前は?」





マ「若林マホです」





シュ「マホちゃんね。
オレ、金子隼也です」





マ「金子先輩ですね。
よろしくお願いします」





シュ「ねえ。
ライン、やってる?」





マ「はい」





シュ「じゃ。交換しようぜ」





マ「はい」





シュ「俺、
ラインたくさん来るけど。
よろしくな」





マ「こちらこそ。
家まで送ってくれて、
ありがとうございました」





シュ「いいえ。(笑)」





マ「私、こんな優しい
男の子に出会ったこと、
今日が初めてです」





シュ「・・・・・」







あれ・・・?
隼也先輩。顔が赤い。





もしかして、
照れてる?







シュ「あのさ、マホちゃん。
普通の男の子はこんなこと、
すると思う?」





マ「え・・・?」





シュ「俺が、
どうしてこんなことしたか、
分かる?」





マ「いえ」





シュ「それはー。
オレがマホちゃんを・・・・」







?「隼也!」







カヤ先輩!!
清原カヤ先輩は、
テニス部のキャプテン。





可愛くて、
モテるんだって、
友達のアンナが言っていた。







シュ「カヤ!!
今日は用事があるから
先帰ってろっていただろっ」





カ「話は全部聞いたわ。
隼也とあんたは
絶対に釣り合わない。
私みたいな子が
隼也とお似合いなのよ」







! なんで?
いま、すごく傷ついた・・・







シュ「カヤ。やめろ」





カ「だって。
こんな声が大きい人の、
どこがいいの?」





シュ「いいじゃん。
声がでかくて、特徴的で
何が悪い。
おれ、お前より
マホちゃんのほうがいい」





カ「・・・!」





カヤ先輩は、その場から
走り去っていった。













*・*・・・*・・・*・*





次の日の昼休み。





私と隼也先輩は
屋上にきた。





シュ「俺、ここのところ
サッカーの調子が悪くてさ。
ミスが多いんだ」





マ「そうだったんですね」





シュ「そんな時、テニスコートから、
元気な声援が聞こえるとね。
元気がもらえるんだ」





マ「その、元気な声援って・・・」





シュ「マホちゃん。
君が近くにいれば、
幸せになれると思うんだ」





シュ「僕の彼女になってください」





マ「隼也先輩」





シュ「君が大好きだ。
君を幸せにする。絶対」





マ「・・・・・」







シュ「だめ・・・か?」





マ「OKに
決まってるじゃないですか!!
私だって、
大好きなんだから!」





シュ「ストレートに言うな」





マ「アハハ!」







私は、今。
気がつきました。





私がもし、
声が大きくなかったら、
声が特徴的じゃなかったら。





今、こんなことが
なかったことを。







シュ「あの声、やめんなよ!!」





マ「はい!!」







私、声が大きくて
良かった。







~END~

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