幸せのホワイトクリスマス

CAST若林 真帆若林 真帆

作者:Luca

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.11.30

「クリスマス」





私にとって
とってもとっても大切で、
思い出の日。





・・・でも





アイツはこの日のことを
一体どう思っているんだろう。







*...・・・*...・・・*





こんにちは!
若林マホです!





今ここは、
休み時間の教室。





その空気は全体的に
浮き足立っている。





それはなぜか。





「マーホ! もうすぐ
クリスマスだね!!」





ズバリ、もうすぐ
学生の一大イベント、
クリスマスの日が
やってくるからだ。





ちなみに話しかけてきたのは
同じクラスの白井アンナ。





面白い系の女子だけど、
実はすっごく優しい
自慢の親友。





ま、そんなこと本人には
絶対言わないけどね。





「ところでさぁ、マホ、
今年のクリスマスは
やっぱユイトといるの?」





「・・・・・・わかんない」





そう、私は現在
小原ユイトと付き合っている。





1年前のクリスマスの日に、
私から告白して
両想いになった。





でも、クラス替えで
クラスが離れちゃって
最近では話すことも少ない。





「・・・アンナ、
私とユイトって
ちゃんと付き合ってるのかな」





「え? 何それ?」





「だって、
いっぱい喋ってたのが
付き合った途端、
あんまり話しかけて
くれなくなったし」





「・・・・・・」





「告白したのだって私からで、
もしかしたらユイトは
断れなかっただけなのかなって」





「・・・・・・」





「ユイトは、私のこと、
好きじゃないのかな・・・」





「・・・・・・」





「アンナ?」





あんまりアンナが
黙っているので
そっちの方を向くと、
なぜかアンナは笑うのを
こらえている顔をしていた。





「笑う要素どこにも
なかったくない?」





「ゴメンゴメン。
マホもユイトも、
しょうがないなぁと思って」





「え?
どゆこと?」





アンナはそれには答えずに、
更に意味のわからないことを
言った。





「大丈夫、ユイトはちゃんと
マホのこと好きだよ」





「何を根拠に」





「私の素晴らしすぎる勘」





「・・・・・・」





アンナはたまに
こういうところがある。





といっても、
私はそういう点も含めて
アンナが好きなわけだけど。





って、そんなことよりも。





今年のクリスマス、
ユイトは私と一緒に
いてくれるのだろうか。





家のベットの上で正座をし、
手に持っているのは
自分のスマホ。





その画面には
ユイトとのLINEの
トーク画面が表示されていた。





悩んでいても仕方ない!
って、ユイトを
クリスマスデートに
誘おうと思ったんだけど。





―――――もし断られたら。





そんな考えがよぎり
送信しようとするたびに
フリーズしてしまう私の指。





この状態でかれこれ
30分がたっていた。





さすがにこのままじゃ
だめだよね。





そう思い、意を決して
送信ボタンを押そうとすると、





「ぎゃっ!!!!!!」





突然ユイトから
LINEが来た。





《クリスマスの日、
あいてる?
あいてたらどっか出かけねぇ?》





・・・・・・え、マジ?





何度も何度も読み返し、
見間違いでないことを
確認する。





こ、これって、
デート、だよね??





え、ユイトがデートに
誘ってくれた?!





マジで?!





え、ちょ、やばい!
嬉しすぎる!!!!





と、とととりあえず、
早く返信しなきゃ!





そうは思うものの、
頭の中は
既にお花畑状態で、
何も考えられない。





《うん、いいよ》





結局それだけ打って
送信する。





そして、突然の
嬉しい出来事に
しばらく浸ってから
気づいた。





この返事、めっちゃ
素っ気なくない?!





あぁしまった!
絵文字とか入れたほうが
絶対可愛かったよね?!





今からオッケー
スタンプだけでも
可愛いの送るとか?





いや、今からだと
わざとらしいか。





でもなぁ・・・・・・





悶々と考えていると、





「マホー、
夕飯の支度手伝ってー」





お母さんの言葉で
思考は強制終了させられた。













*...・・・*...・・・*





クリスマス当日。





私は浮足立った気分で
待ち合わせの場所である
駅前のツリーへ急いだ。





今日の服は、私服がオシャレな
アンナに選んでもらったから
結構いい感じ。





普段はしないメイクも
雑誌を見ながら
頑張ってやった。





ユイトヘのプレゼントも
ちゃんとカバンの中にある。





ツリーのところへ行くと、
既にユイトが来ていた。





「ごめん、待った?」





「いや、別に」





と、突然ぷいっと
目をそらされた。





私、何かしたかな?





「じゃ、行こ」





ユイトが歩き出したので
私もそれについて行った。





映画を見て、
ご飯を食べた。





久しぶりにたくさん話せて
楽しかったけど、
ユイトはなぜかあまり
目を合わせてくれない。





今は、これから
ライトアップされる
ツリーのところへ
また向かっているところ。





その間も、
なぜかユイトは
こっちを見ない。





さすがに
我慢の限界だった。





「ユイト」





「ん?」





「今日なんで
目合わせてくれないの?」





「え?」





いきなりのことに
ユイトは戸惑っている
様子だけど、
私は構わず続けた。





「今日だけじゃないよね。
付き合い始めてから
あんまり話しかけて
くれなくなったし」





「え、ちょ、待てって・・・」





「ユイトはモテるから
私のことは
どうでもいいんでしょ」





「はぁ?」





「私からの告白
OKしたのだって
ただ断れなかったから
なんじゃないの?」





「そんなわけないだろっ!!」





「じゃあどうしてっ!!」





気まずい沈黙が
2人の間に流れる。





「ユイトが、私のこと
どう思ってるのか、
わかんないよ・・・」





涙が、こらえきれず
一粒こぼれて。





「マホ!」





ユイトの言葉を
背中で聞きながら
私はその場から逃げ出した。







しばらく走ってから
立ち止まると、
ものすごい後悔が
押し寄せてきた。





なんであんな言い方
しちゃったんだろう。





「ははっ、
これでユイトにも
完全に嫌われちゃったかな・・・」





自嘲気味に笑ってみると、
今度は切ない気持ちが
溢れ出てきた。





ユイト。





好きだったのは、
結局私の方だけ
だったのかな。





ユイト、ユイト、
ユイト。





私は、君の名前を
呼ぶだけで、
こんなに苦しくなるのに。





ユイト・・・・・・







「マホ!」





ふいに、後ろから
私を呼ぶ声が聞こえた。





この声だけは、
絶対に間違えない。





「ユイト?」





後ろを振り返ると、
いきなり心地よい
温もりに包まれた。





それがユイトに
抱きしめられているのだと
理解するまで、たっぷり5秒。





「ユ、ユイト?!
いきなり何」





「マホ」





私の言葉はユイトの
低い声に遮られる。





私の心臓は、
どうしようもないくらい
ドキドキしていて。





ユイトに
聞かれちゃう・・・





「ちょ、ユイト・・・?」





「マホ、
俺の心臓の音、
聞こえる?」





「・・・・・・うん。
聞こえる」





ユイトの心臓は、
私と同じか、それ以上に
速いテンポで
ドキドキしていた。





大丈夫かと
心配になるほどに。





「マホ。好きだ」





ユイトの言葉が、
私の心に染み込んでいく。





「不安にさせてゴメン」





私は、ユイトの胸に
顔をうずめる。





「じゃあ、なんで
付き合い始めてから
あんまり話しかけて
くれなくなったの?」





「・・・恥ずかしかった。
ていうか、どうすればいいのか
わかんなかったんだよ。
誰かと付き合うのも、
誰かのことをこんなに
大切に想えるのも、
初めてだったから」





「じゃあ、今日全然
目合わせてくれなかったのは?」





「お前が、
か、可愛すぎだから・・・
てか、まともに
直視できるわけねぇだろっ!」





逆ギレ気味に
返してくるユイト。





それは、ただの
照れ隠しだってことを
私はちゃんと知っている。





「告白の返事だって、
断れなかったからとかじゃない。
てかむしろ、
俺は告られる前から
マホのことが好きだった」





「え、そうなの?」





「このデートに誘うときだって、
めっちゃ勇気いったし、
返事が来たときは
すっごく嬉しかった」





「私も、ユイトに誘われとき、
すっごく嬉しかった」





2人で顔を見合わせて
笑いあった。





ツリーが一斉に、
カラフルな光で
彩られていく。





そのとき、
雪が降って。





その白い雪に
隠れるように。







どちらからともなく。











キスをした。







*end*

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