らしくなくてキャラじゃない君

CAST若林 真帆若林 真帆

作者:かき氷のシロップ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.01.25

パシャッパシャッパシャッ





カメラマン「いいねー、
目線こっちねー!」





パシャッパシャッパシャッ





カメラマン「OK!
マホちゃんお疲れ!」





マホ「ありがとうございました!
お疲れ様です!」





私、若林マホは、
人気雑誌の「niconico」で
読モをしています!





リナ「マーホっ!」





同じ読モの
人懐っこいリナが
私に飛びついて来た。





マホ「リナ!
そっちの撮影どうだった?」





リナは右手で
Ⅴサインを作り、





リナ「バッチリ!」





その天使のような
笑顔で笑った。





リナは、他の読モからも
人気だし、ファンも多い。





それに・・・、





カケル「リナ!
撮影終わった?
一緒に帰ろー」





リナ「カケルくん!」





リナには彼氏がいる。





リナは、私とカケル君を
交互に見て、
困った顔をしていた。





マホ「いーのっ!
彼氏君と帰ってあげて!」





リナ「ごめんねっ!
今日、夜LINEしよーね!」





マホ「うん!」





カケル「マホちゃん、
ごめんね」





マホ「リナをちゃんと
送ってあげて!」





カケル「うん」





バタン





行っちゃった。





幸せそうでいいな。
リナとカケル君。





私は好きな人が
できたことないから、
恋することわかんないなぁ。





でも、恋したいなー!





色々妄想しながら
帰る準備をして、
部屋を出た。





ユウヤ「あ、マホちゃん!」





後ろからメンモの
ユウヤ君がやって来た。





マホ「ユウヤ君、お疲れ!」





ユウヤ「あのさ、
一緒に帰らない?」





ユウヤ君は、人気も高くて、
他のニコモからモテている。





そんなユウヤ君から、
一緒に帰ろうだなんて!
ついに私にも・・・!





マホ「うん! 一緒に・・・」





サキ「ユウヤ君!
まだ帰ってなかったの?
探してたんだよ?!」





と、メンモから
すごくモテている、
サキちゃんがやって来た。





ユウヤ「サキちゃん、お疲れ」





サキ「最近不審者がこの辺りで
うろついているんだって!
ユウヤ君、1人じゃ怖いから、
一緒に帰らない?」





えっ!





ユウヤ「あ、あのさ、俺は・・・」





ユウヤくん困ってる・・・





マホ「ゆ、ユウヤ君!
私の方が家近いし、
サキちゃんを送ってあげて」





ユウヤ「でも・・・」





マホ「いーから! ほら!」





ユウヤ君は申し訳なさそうにして、
サキちゃんと一緒に
私の横を通り過ぎて行った。





サキちゃんは、
私の方をチラッと見て、
ニヤッと笑った。





私、帰るの1人だな・・・





チャンスを
棒に振った感じ・・・











・゜°・。・:・゜☆・・゜°・。・:・゜°・☆*





*帰り道*





ガタッ





ん?
振り返っても誰もいない。





なんか、
誰かにつけられてる気が・・・





私は不気味に思いながら、
早足で進んだ。





ガタンッ!





やっぱり誰かいるっ!!





私は猛スピードで
走り出した。





後ろを見ながら走っていたら、
地面の出っ張りに気づかず
つまずいてこけてしまった。





マホ「痛っ・・・」





「どぉしたの?
おじちゃんち近いから
手当てしてあげるよ」





背後から帽子を深くかぶった
男の人がいた。





「ほらっ早く・・・」





私の手をぐいっと引っ張る。





怖い!
誰か、助けて!





?「ダセーこと
してんじゃねーよ!!」





前から男の子が走ってきて
私と変質者の間に
割って入った。





「邪魔すんなよぉ!」





変質者は男の子に
殴りかかろうとした。





男の子をそれをすっと交わして、
ウエストをひねって
変質者の後頭部に
かかとを落とした。





ドサッ





変質者が地面に倒れた。





マホ「あ、あの・・・」





男の子は私の方を
振り返った。





頬には大きめの湿布が貼られていて、
長い黒髪の中に形の整った2つの瞳が
じっと私を見つめていたから、
ちょっとドキッとした。





男の子はゆっくりと
私に近づいつきた。





この人も、変質者っ!?





不良っぽいし・・・、、





マホ「あの、私っ!」





?「動かんで」





腕を掴まれた。





ひぃー!!
ごめんなさいぃっ!





私は目をつぶった。





あれ・・・?
肘に何か貼られた・・・?





そっと目を開けた。





?「血、出てる」





バンソーコーだ!





?「あんた、モデルだろ。
夜で1人でいるなよ」





なんでこの人、
私がモデルのことを・・・





マホ「私のこと、知ってるの?」





?「別に・・・
にいちゃんもしてるから・・・」





にいちゃんって・・・?





マホ「君はなんて名前なの?」





オオゾラ「・・・懸樋オオゾラ」





懸樋・・・懸樋・・・
あれ?
そんな苗字の人いないな。





マホ「あの・・・」





オオゾラ「もういいだろ・・・
お前の家どこだよ」





マホ「なんで・・・?」





私がそう聞くと、
めんどくさそうに
ため息ついて言った。





オオゾラ「またお前が
絡まれんの
面倒だから・・・」





私のこと、ちゃんと
考えてくれてるんだ・・・





マホ「ありがとう」





オオゾラ「・・・ん」





マホ「お兄さんの
下の名前わかる?」





オオゾラ「まだその話かよ」





マホ「ご、ごめん、
迷惑なら・・・」





オオゾラ「カケル・・・」





カケルくん!





目の雰囲気が
似てる気がする。





マホ「カケルくんに
弟がいたなんてね?!」





オオゾラ「向こう(にいちゃん)は
俺のこと弟なんて
思ってないと思うし」





オオゾラ君の横顔が、
傷ついているように見えた。





マホ「そんなことないよ!
血が繋がってるんだから
ちゃんとした兄弟だよ!」





オオゾラくんは、
突然大声を出した私に
驚いてたけど、
やがて横を向いて言った。





オオゾラ「謎の説得力。
どーも・・・」





マホ「オオゾラく・・・」





オオゾラ「お前ん家ここだろ」





気づいたら家の前だった。





オオゾラ「・・・さっき、
怖がらせてたならごめん」





さっきって、
腕にばんそうこうを
貼ってくれようとした時?





帰ろうとしていたオオゾラ君に
慌てて言った。





マホ「オオゾラ君だったから、
怖くなかったよ!」





それを聞いたオオゾラ君は、
意地悪っぽい笑みを浮かべて、





オオゾラ「嘘っぽ・・・、
じゃあな」





人は見た目で
判断しちゃいけないって
こういうことか。





きっと私、今顔赤い・・・













*・゜°・。・:・゜☆・・゜°・。・:・゜°・☆





*次の日*





今日もまた、
撮影があった。





カケル君に
オオゾラ君のこと、
聞きたいな。





ジュンヤ「カケルー!
お疲れー!」





カケル「おう!」





あ、カケル君だ!





マホ「あの、カケル君。
ちょっと今いい?」





カケル「あ、マホちゃん!
いいよー!」





私とカケル君は、
ちょっと離れたところで
話すことにした。





サキ(あれ?)
「いいところみちゃった!」





カケル「で、どうしたの?」





マホ「カケル君って、
弟っている?」





カケル「・・・え、なんでそれを」





マホ「昨日、
カケル君の弟って言う
男の子に会ってね」





すると、カケル君は
身を乗り出して聞いた。





カケル「あいつの居場所、
今分かる!?」





マホ「ごめんね、わからない」





カケル「・・・そ、っか・・・
だよな」





マホ「私、オオゾラ君の力に
なりたいんだ。恩があるし」





するとカケル君は
微笑んだ。





カケル「オオゾラは
マホちゃんみたいな子と
出会ってよかったな・・・」





カケル君・・・





カケル「俺たちの両親離婚して、
俺が母さん、
オオゾラが父さんに
引き取られたんだ。
それで、母さんが再婚して
雨宮になった」





それで、苗字が違うんだ。





カケル「父さんは、離婚してから
パチンコとかにハマって、
オオゾラが1人になることが
多くなったんだ」





オオゾラ君が
不良っぽくなるのも
無理はないよね。





カケル「俺は今すぐオオゾラに
会いに行って、話したいことが
たくさんあるんだ・・・
だけど・・・」





カケル君はそこで
口をつぐんだ。





マホ「どうしたの?」





カケル「両親は俺とオオゾラを
比較して、オオゾラを
見下すようにしてたんだ。
いつも、いつも・・・
オオゾラは、
苦しかったはずなのに・・・
俺は何もできなかった・・・」





マホ「オオゾラ君、カケル君が
モデルやってること知ってたよ。
きっと会いたがってる」





カケル「・・・っ!
俺には会う権利はない・・・」





と言って、私から
離れて行ってしまった。





カケル君・・・





私も控え室に戻った。





ガチャ・・・





そこには今にも泣きそうな
リナがいた。





マホ「リナ? どうし・・・」





リナ「マホ・・・
これって本当?」





と言って、
私にスマホを見せる。





リナ「サキちゃんから
送られてきたんだ」





その写真は、私とカケル君が、
2人で話しているところだった。





それにこんなメッセージも
書いてあった。





《2人は意味深な仲っぽい!》





マホ「なに、これ・・・」





リナ「マホのこと、
信じてたのに」





マホ「違うっ!
これは誤解・・・」





リナ「ごめん、私今日
撮影もう終わったから帰る」





誤解なのに・・・













・゜°・。・:・゜☆・・゜°・。・:・゜°・☆*





*その日のLINE*





ピロリン♪





あ、リナからだ!





リナ《ごめんね。
カケル君から聞いた。
間違いだったんだね。
一方的に怒ってごめんね!!》





良かった・・・!





マホ《ううん。
私も紛らわしい感じだったから》





リナ《マホ大好き!》





マホ《私もっ!》





リナはやっぱり
いい友達だ!





リナ《そういえば、
カケル君弟いたんだね!
それも、昨日あったんだって?》





マホ《うん。変な人から
助けてくれたの》





リナ《きゃー! 漫画みたい?!》





マホ《カケル君、オオゾラ君に
会いたそうだったし、
オオゾラ君もカケル君に
会いたそうだった》





リナ《うーん、
じゃあこうしない?》





それでリナからある作戦が
送られてきた。





マホ《出来るかなぁー》





リナ《頑張ろ!》





マホ《やってみる。
そっちもね!》





リナ《うん!》













*・゜°・。・:・゜☆・・゜°・。・:・゜°・☆





次の日は撮影は
休みだった。





オオゾラ君とは
1回しか会ったことないし、
ほとんど名前しか知らない。





それなのに、会えるかな。





私は、一昨日あったところあたりを
うろうろしていた。





すると近くに
大きな木があった。





一応木登りは得意。





高いところから探せば
見つかるかな。





マホ「登ってみるかな!」





結構高いところまで
登った。





うーん、
あんまり見えない。





オオゾラ「なにしてんの?」





えっ!
本当に見つかった!





オオゾラ君は真下にいた。





マホ「オオゾラ君に
会いにきた!」





するとオオゾラ君は
少し顔を赤くした。





マホ「今、降りるか・・・らっ!?」





ぐらっと揺れた。





オオゾラ「待てっ! 動くな!」





マホ「は、はいぃ・・・」





私はもう涙目で
木にしがみついていた。





オオゾラ「ギリギリまで来て」





私は言う通りにする。





するとオオゾラ君は
手を伸ばす。





オオゾラ「ちっ! 届かねぇ」





うぅ、
迷惑かけまくりだぁ・・・





すると、オオゾラ君は
両手をバッと広げた。





オオゾラ「俺めがけて
飛び降りろ!」





マホ「無理無理!」





オオゾラ「絶対、
受け止めてやるから!」





オオゾラ君が
受け止めてくれるなら・・・





マホ「わかった!」





飛べる!





目をつぶって
飛び降りた。





オオゾラ「目ぇ開けろ」





目を開ければ、私が
お姫様抱っこされていたことに
気づいた。





オオゾラ君
意外と力にあるんだ。





オオゾラ「軽すぎんだろ。
ご飯はちゃんと食えよ」





私は恥ずかしくなって
降りたくなった。





マホ「降ろしてー!」





オオゾラ君はゆっくりと
降ろしてくれた。





オオゾラ「で、なんか用があんの?」





マホ「私もオオゾラ君に
会いたかったけど、
もう1人、オオゾラ君に
会いたい人がいるんだよね」





オオゾラ「・・・誰?」





私は走り出した。





オオゾラ「おいっ! まてよ!」





マホ「ついて来て!」





気づいたら、オオゾラ君が
横にいた。





オオゾラ「おせーよ」





私が笑うと、オオゾラ君も
笑ってくれた。













・゜°・。・:・゜☆・・゜°・。・:・゜°・☆*





*ニコニコ公園*





リナ「あ、マホー! 遅いよ!」





マホ「ごめーん!」





オオゾラ「おい、
なんだよ。これ」





カケル「・・・オオゾラ?」







・昨日のLINE・





リナ《私はカケル君を、
マホはオオゾラ君を
ニコニコ公園に連れてきて、
2人を再会されるの!》





という作戦だった。





オオゾラ「にいちゃん・・・」





リナ「私達、ちょっと
用があるから」





私とリナは、
公園を出て行った。













*・・゜°・・゜°・☆・゜°・。・:・゜°・





*2人の会話*





カケル「オオゾラ、久しぶり」





オオゾラ「あぁ」





カケル「あの2人が、
俺たちを気遣ってくれて
やったことらしいから、
怒らんとってあげて」





オオゾラ「別に怒ってねぇよ。
むしろあいつには感謝してる」





カケル「マホちゃんのこと?」





オオゾラ「あぁ」





カケル「へぇ?! 好きなの??」





オオゾラ「・・・否定はしねぇ」





カケル「ふっ、変わんないな」





オオゾラ「にいちゃんもだろ」





カケル「一緒にいてあげられなくて
ごめんな」





オオゾラ「ガキじゃねぇんだから」





オオゾラ「あと、昔のこと、
気にしてるのだったら、
忘れろよ」





カケル「あれは、おれが悪い。
おれがもうちょっと
そばにいてあげられたら・・・」





オオゾラ「十分なほど、
俺はいいにいちゃんだと
おもうけど」





カケル「父さんは、元気?」





オオゾラ「いつも通り
帰ってこねぇよ。
母さんは?」





カケル「楽しくやってる。
オオゾラ、大丈夫か?」





オオゾラ「何言ってんだよ」





カケル「いつでも会いにきてよ。
困ったら、相談して」





オオゾラ「あぁ・・・
にいちゃんも・・・な」

















・゜°・。・:・゜☆・・゜°・。・:・゜°・☆*





*数分後*





リナ「話し合い、
終わったようだね」





カケル「リナ、マホちゃん、
ありがとう」





マホ「ううん。
うまくまとまったみたいで
良かった」





カケル「あとオオゾラが
マホちゃんに
言いたいことあるらしいよ?」





するとオオゾラ君は近づくと、
私の手を取り、
公園の奥の方に連れてった。





マホ「どうしたの?」





オオゾラ「俺、こんなん、
らしくねぇし、
キャラじゃねぇ」





マホ「らしくなくても、
キャラじゃなくても、
オオゾラ君はオオゾラ君だよ」





オオゾラ「・・・俺は、お前が好きだ」





えっ!





いつもは不良ぽいのに、
慣れてないような言葉を
使っているオオゾラ君に
笑いがこみ上げてきた。





オオゾラ「俺、こんなんだけど・・・
好きになってくれれば・・・」





マホ「もう、好きになってるよ。
私もオオゾラ君が好き」





トマトみたいに赤くなる
オオゾラ君が可愛かった。





マホ「そういえば私、
オオゾラ君に名前で
呼ばれたことないんだけど」





オオゾラ「・・・・・・無理」





と言って、オオゾラ君は
逃げて行く。





マホ「えっ! 待ってよ?!」





いつか君が私の名前を
当たり前のように
呼んでくれる日がくるのかな?





それまでの道のりは
長そう・・・





でも、らしくなくて、
キャラじゃない君の告白は、
結構キュンとしたよ。







*end*

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